<時事通信より記事転載>
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震災翌朝、全燃料落下=1号機メルトダウン、東電解析-ベント「遅いか言えず」
時事通信 5月15日(日)19時4分配信
福島第1原発事故で、東京電力は15日、1号機原子炉で3月11日の東日本大震災発生直後に起きたメルトダウン(全炉心溶融)の暫定解析結果を発表した。同日午後3時半ごろに津波で冷却機能を全部喪失したとみた場合、同7時半ごろ「空だき」状態となって燃料の損傷が始まり、急速に溶融し圧力容器底部に落下。翌12日午前6時50分ごろには、ほぼ全燃料が落下したとみられる。
消防ポンプで真水を注入し始めた12日午前5時50分ごろには、圧力容器下部が損傷。格納容器への水漏れが起きたが、小規模にとどまった。真水の注入は午後2時50分ごろ止まり、直前の同2時半ごろに格納容器の圧力逃がし弁を開く「ベント」ができたが、同3時36分に水素爆発に至った。
松本純一原子力・立地本部長代理は記者会見で、当時の水位や温度などのデータ収集と作業員への聞き取り調査が進み、解析できたと説明。ベントや海水注入のタイミングが遅かったか現時点で言うことは難しく、今後検証されると述べた。
炉心最高温度は「空だき」で急上昇し、11日午後9時ごろ、燃料ペレットが溶融する約2800度に達した。
約9時間の真水注入後、東電は12日午後8時に廃炉につながる海水注入に踏み切った。注水がもっと遅かった場合、圧力容器の底が壊れ、高温の溶融燃料が格納容器まで落ちた可能性があるという。その場合、水蒸気爆発などで大量の放射性物質が外部に放出される深刻な事態もあり得た。
消防ポンプで真水を注入し始めた12日午前5時50分ごろには、圧力容器下部が損傷。格納容器への水漏れが起きたが、小規模にとどまった。真水の注入は午後2時50分ごろ止まり、直前の同2時半ごろに格納容器の圧力逃がし弁を開く「ベント」ができたが、同3時36分に水素爆発に至った。
松本純一原子力・立地本部長代理は記者会見で、当時の水位や温度などのデータ収集と作業員への聞き取り調査が進み、解析できたと説明。ベントや海水注入のタイミングが遅かったか現時点で言うことは難しく、今後検証されると述べた。
炉心最高温度は「空だき」で急上昇し、11日午後9時ごろ、燃料ペレットが溶融する約2800度に達した。
約9時間の真水注入後、東電は12日午後8時に廃炉につながる海水注入に踏み切った。注水がもっと遅かった場合、圧力容器の底が壊れ、高温の溶融燃料が格納容器まで落ちた可能性があるという。その場合、水蒸気爆発などで大量の放射性物質が外部に放出される深刻な事態もあり得た。
<転載終わり>
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この記事を読むと、地震の起きた翌日の3月12日の朝6時50分には、全炉心溶融(メルトダウン)していたとなっています。
今までの2ヶ月間、東電の説明では、「メルトダウンはしていません。安全です。」の繰り返しでしたが、ここにきて「やっぱりメルトダウンしてました。」という発表に激変しています。
東電としては、3月12日の時点でメルトダウンしているのは判っていたでしょうが、真実を発表してしまうと、国民がパニックになり、自分たちに非難の矛先が向けられるのが怖かったのかも知れません。また、メルトダウンとなれば、動揺した人々が関西方面に大移動する可能性もあったため、それを避ける意味もあったのかも知れません。
日本政府と東電は、アメリカには真実を報告する義務があるので、原発が12日にメルトダウンして、福島は大量の放射能で汚染され、東京が汚染されるのも時間の問題だ、と伝えたのでしょう。だから、恐怖に怯えた外人が、関西や福岡、オーストラリア、台湾に逃げたとも考えられると思います。(あくまで私の憶測ですが)。
12日の朝6時50分に既にメルトダウンしていたのですから、その後の爆発で相当量の放射能と放射性物質が飛び散ったことになります。やはり広瀬隆さんや小出助教の言われていたことが、正しかったことになります。地震が発生して、翌日にはメルトダウンして、その後爆発して、大量の放射能と放射性物質が飛び散り、広範囲に亘り汚染されていたわけです。
毎日繰り返される東電の記者会見は、肝心な部分はやはり嘘だったことが、判明しました。会見を真面目に聞く国民にとっては、とんだ茶番劇だったことになります。
12日の時点で、東電は真実を発表すべきでした。確かに12日に東電が、福島原発はメルトダウンしました!と発表すれば、多くの人々がパニックになり、車で逃げる人で大渋滞したでしょうし、新幹線も200%だったかも知れません。しかしながら、たとえパニックになったとしても、東電や政府を襲撃する国民はいないと思いますので、無政府状態になるとは思えません。映画「ディープ・インパクト」であったように、我先に車で避難するくらいなものだと思います。日本で暴動などが起きないことは、東日本大震災後の被災者が証明しています。
今後どうなるかは、小出助教や広瀬隆さんの言われる通りに進んでいく可能性が高いと思います。最悪のメルトダウンは翌日に起こってしまっているので、もうこれ以上悪くならないのか。2号機、3号機がこれからメルトダウンするのか。それとももう全てメルトダウンしているのか。東電や政府としては、先ず1号機だけメルトダウンしてました!と言ってみて、国民の反応を見ているのかも知れません。それで国民があまり怒ってないので、ほっと胸を撫で下ろしているのかも知れません。今日か明日あたりに、やっぱり2号機も3号機もみんなメルトダウンしてました!と平然と言うのかもしれませんね。国民を守るという観点ではなく、自分の身を守るという観点からの発表ですから、どうにもなりません。
東電はもはや倒産するしかありませんので、政府としては今のうちに真実の一部を発表しておこう、ということだと思います。朝日新聞が東電や原発を批判しはじめたことは、政府は当分原発は稼動できないと判断したのかも知れません。原発を推進してきたアメリカも、一時撤退という指示を出したのでしょうか。
今までも原発は何度も事故を起こしてきましたが、多くの国民はさほど非難はしませんでした。それで、原発仲間たちは、何十兆円もうまいこと儲けてきましたが、福島原発で全てバレてしまったため、このビジネスモデルではもう金儲けはできないと判断したのかも知れません。もちろん、ほとぼりが冷めればまたやると思います。一時撤退というところでしょう。
さすがにほとんどの日本人が福島原発事故で、一気に身近に感じているわけですから、相当知識は持ったはずです。自分自身も今まで原発にはあまり関心がありませんでしたが、今では多くの知識を得るようになりました。私は原発反対派は、左翼思想を持った偏った人たちの言うことだと、暗に批判していました。原水禁や原水協などは共産党や、旧社会党が母体でやってましたので、批判的に見ていました。
ところが、恥ずかしながら、こんな大事故を起こしてはじめて、「原発は作ってはいけないもの」だと理解した次第です。福島をはじめ宮城、茨城、栃木など広範囲に亘り放射性物質で汚染されてはじめて知ったのです。あまりに遅すぎました。もう取り返しのつかない状態です。自分の愚かさを悔いるばかりです。今思えば、私のように考える人間は原発推進の思うツボだったのでしょう。ばかですよね。
しかし、確かに手遅れですが、枝野氏の常套句ではありませんが、「ただちに、健康に害をおよぼすわけではない」ことは事実です。作業員の方のように、極度に大量な放射能を浴びた人以外は、放射能は痛くも痒くもありませんから、すぐに被害というものは出にくいです。ですからまだ多少は時間があります。一番気の毒なのは、福島及びその近県の子供たちです。大人が勝手に作った原発が大事故を起こして、その被害をもろに受けているのですから。
今考えていることは、その子供たちを何とか助けられないかということです。(40歳以上は細胞分裂が遅いので、発病も遅いようです。)既に相当放射性物質で汚染されており、内部被爆もあると思います。その状態を緩和、もしくは完治できる方法はきっと用意されていると考えています。
船井先生のサイトにもありますし、私が独自に調べている中にも、有効なものもあるようです。もう少し調べて、できる限りのことをしたいと思います。まだ諦める必要はないと思います。