<日本弥栄の会より転載>
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玉石混交の陰謀論。但しconspiracyは現実にある
『玉響』を読んでいる人でも、本コラムを見に来てくださる方でも、いわゆる陰謀論が好きな方は多いと思います。
私も昔はずいぶんたくさんの、そうしたジャンルの本を読みましたが、いまはほとんど読むことはありません。
まあ、ベンジャミン・フルフォードさんが、新刊が出るたびに寄贈してくださるので、私も彼とは知り合いですし、少しでも宣伝してあげようと思って、読むことはあります。
その他、時々、私と関係のある出版社から送られてくると、いちおう目を通すこともありますが、自分で買ってまで読むことはほとんどありません。
陰謀系の話は、ほとんどが玉石混交です。
というより、「石」の方が大半を占めているというのが私の見解です。
ただ、全部が「石」なのではなくて、少し「玉」も含まれている。
つまり、中にはホンモノ情報も含まれている。
それを、たくさんの「石」の中に混ぜて、どれが本当かわかりづらくした上で、世に出している。
陰謀論の本を書く作家さんが、どこまでそれを意図してやっているのかはわかりませんが、私はそんなふうな目で見ています。
先週、12月7日(金)に三陸沖でM7.3の地震がありました。
ここ埼玉県大宮の事務所でも、久々にけっこうな揺れを感じました。
こういうことが起きると、またぞろ“陰謀好き”が騒ぎ始めます。
「3.11」は人工地震だったとする説は、いろいろな人が、さも自信たっぷりに主張しています。
ですが、私は、以前にどこかで書いたかもしれませんが、「本当に人工地震なの?」という、かなり懐疑的な見方をしています(否定はしませんが)。
人為的に地震を引き起こす地震兵器とか気象兵器というのは、昔から海外で研究が行われていますし、そのことは十分認識しています。
皆さんご存知ないでしょうが、1991年に出した、ノストラダムス研究家の川尻徹先生の本(『ノストラダムス 複合解釈』徳間書店)の中で、ロシアの地震兵器研究に関する新聞記事を載せたことがあります(この本はライターとして私がまとめたものです)。
人工的に地震を起こそうとする研究が昔から行われていることは百も承知です。
ただ、「3.11」がそうだったの?というと、「それはどうかなあ」というのが正直な感想です。
私が聞いたある情報では、次は千葉沖で、巨大地震を起こすというものでした。
核爆弾を海底深く埋め込んだので、いつでも起こすことができると。
それが起きたら首都圏は壊滅する。東京には近づかない方がいい。
ある“闇の勢力”関係の人に言われました。
私は、そこまで知っているのなら、「○月○日、何処にどのくらいの規模の地震を起こす」ということを事前に教えてください。現実にそのとおりのことが起きたのなら、信じましょうと答えました。
それで先週、また三陸沖でM7.3。これが、「次」に予告されていた地震?
千葉沖じゃないの? 三陸沖にも別に埋めといたの?
まったく、陰謀論なんてほとんどそんなものです。
「次」にもし、東海とか南海あたりにデカい地震がきたら、あれは実は人工地震だったと言うに決まっています。
それくらいなら、私だって、誰だって言えますよね。全部「後づけ」ですから。
あるいは、福島の原発事故は、じつは核爆発だったんだとか、いまだに言っている人がいますが、何というか、頭の悪いジョークとしか思えません。
そういう人たちって、英語でfearmonger(フィアモンガー;恐怖を煽る人)って言うんですよ。
fearmongerは、世界中に無数にいます。
何か、福島では今でも「0.13シーベルト」の放射能が検出されているとか平気で本に書いている人がいるそうですが、これもfearmongerの好例です。
これって、もしかして、「マイクロ」をつけ忘れたんでしょうか。
「0.13マイクロシーベルト」ならわかります。
私もしょっちゅう福島に行っては計っていますが、0.**μSvとか、そんなものです。
0.13シーベルトと言ったら、130ミリシーベルトであり、13万マイクロシーベルトのことです。
1マイクロシーベルトの場所でさえ「ホットスポット」だとか言って騒がれているのに、130,000マイクロシーベルトですよ!
福島では今でも大勢の人たちが今でも放射線量を厳しく監視しています。
どこかで13万マイクロシーベルトもの値が計測されたら、そんなもの、絶対に隠せるわけがありません。
常識的に考えればおかしいことはすぐにわかるのですが、こういう話が立派に本になって市場に出回ってしまい、それをまた鵜呑みに信じてしまう人もいるのが現実です。
こんな三文陰謀話を出す出版社も、著者同様、その罪はけっして小さくないと思います。
そんなふうに、陰謀論に対しては“超”冷めた目で見ている私ですが、陰謀系の話をすべて否定しているわけではありません。
ここがじつは、重要なところです。
本当にホンモノの陰謀(=共同謀議;conspiracy)は、現実にあります。
日月神示で言う「イシヤ」に相当する人たちや組織もあります。
ただ、そういう核心的な部分は、言えないし書けません。
私も命を張ってやっているとはいえ、そこまで無謀ではありません。
ベンジャミンも、これ以上は書いてはいけない線というのを弁えながら、活動しているのだと思います。
世間にはまったく知られていない、隠された真実というのは、知ればまさに「驚天動地」と呼べるような話です。
本当に事実なら、映画とか小説以上の、ありえないような世界です。
でも、だんだんそういう情報が、これから表に現れるようになるのかもしれません。
やはり、要は「イシヤ」とどう手を組むかだと思います。
私は、陰謀系の本など、もう書くつもりはありません。
そんな情報を一般に公にして印税を稼ぐより、彼らと話し合って、今後の日本のあり方、地球のあり方を模索する方が先決です。
私は私に課せられた役回りを粛々と実行していくだけです。
その中で、許されれば、現状報告の意味でそうした本を書くことはある「かも」しれませんが、一般書にして出す前に、まず『玉響』で書くことになるでしょう。