アバウト・タイム~愛おしい時間について~(About Time、2013英、124分)
監督・脚本:リチャード・カーチス
ドーナル・グリーソン(ティム)、ビル・ナイ(ティムの父)、レイチェル・マクアダムス(メアリー)、マーゴット・ロビー(シャーロット)、リディア・ウィルソン(ティムの妹キット・カット)
最も好きな映画の一つ「ラブ・アクチュアリー」(2003)のリチャード・カーチスが「パイレーツ・ロック」(2009)に続いて監督した長編、これで監督は最後にするとか。
「ラブ・アクチュアリー」に比べるとより若い世代の恋愛・人生コメディで、細かいところはより俗っぽく、下品なセリフ、シーンもあるが、スピード感を持ってうまく進んでいくところは彼らしい。
ある時ティムは父から秘密の技を教えられる。暗く狭いところに入って念じると過去にタイムトラベルし、その時点からやり直せるということ。
父は現役を早く引退し郊外に住んでいて、ティムは妹の知り合いで夏休みに来たシャーロットを好きになり告白したが失敗、そこから父に言われたことを試してみる。
ロンドンでの新米弁護士の仕事に戻って、あやしいクラブで知り合ったメアリーにほれ込むが、なかなかうまくいかないところで、あのタイムトラベルを何度も繰り返す。これ、あやっぱりだめ?それならこっちといそがしい。
そうこうしてなんとかなるところが前半。ここまではカーチスの味はそんなにないと感じたが、後半はやはりそういうこまかいドタバタの進行から、人生の味とでもいうべきものが出てくるかと思うと、だんだんそうなっていく。
特に父との関係で、細かいことのやり直し、その結果の受け取りなど、そういうことが人生でなんなのか、父からの話が見ているものには聴かせるところである。
前半は変な、いい加減な親父であったのが、それはそのままこちらに訴える中身を出してくるのは、さすがいつものビル・ナイ、独壇場である。このビル・ナイを見るためなら、タイムトラベルならぬもう一回見てもいいかなと思う。
ティムのグリーソンは主人公の軽い感じをうまく出している。彼が好きになるメアリーのレイチェル・マクアダムス、シャーロットのマーゴット・ロビーは本当にチャーミングで、この映画の後味の良さに結びついている。
ただ、「ラブ・アクチュアリー」同様、既存の音楽が散りばめられているようなのだが、前作ほどぴったり来ないのは、私の世代のせいなのかどうなのか、それがちょっと残念。
監督・脚本:リチャード・カーチス
ドーナル・グリーソン(ティム)、ビル・ナイ(ティムの父)、レイチェル・マクアダムス(メアリー)、マーゴット・ロビー(シャーロット)、リディア・ウィルソン(ティムの妹キット・カット)
最も好きな映画の一つ「ラブ・アクチュアリー」(2003)のリチャード・カーチスが「パイレーツ・ロック」(2009)に続いて監督した長編、これで監督は最後にするとか。
「ラブ・アクチュアリー」に比べるとより若い世代の恋愛・人生コメディで、細かいところはより俗っぽく、下品なセリフ、シーンもあるが、スピード感を持ってうまく進んでいくところは彼らしい。
ある時ティムは父から秘密の技を教えられる。暗く狭いところに入って念じると過去にタイムトラベルし、その時点からやり直せるということ。
父は現役を早く引退し郊外に住んでいて、ティムは妹の知り合いで夏休みに来たシャーロットを好きになり告白したが失敗、そこから父に言われたことを試してみる。
ロンドンでの新米弁護士の仕事に戻って、あやしいクラブで知り合ったメアリーにほれ込むが、なかなかうまくいかないところで、あのタイムトラベルを何度も繰り返す。これ、あやっぱりだめ?それならこっちといそがしい。
そうこうしてなんとかなるところが前半。ここまではカーチスの味はそんなにないと感じたが、後半はやはりそういうこまかいドタバタの進行から、人生の味とでもいうべきものが出てくるかと思うと、だんだんそうなっていく。
特に父との関係で、細かいことのやり直し、その結果の受け取りなど、そういうことが人生でなんなのか、父からの話が見ているものには聴かせるところである。
前半は変な、いい加減な親父であったのが、それはそのままこちらに訴える中身を出してくるのは、さすがいつものビル・ナイ、独壇場である。このビル・ナイを見るためなら、タイムトラベルならぬもう一回見てもいいかなと思う。
ティムのグリーソンは主人公の軽い感じをうまく出している。彼が好きになるメアリーのレイチェル・マクアダムス、シャーロットのマーゴット・ロビーは本当にチャーミングで、この映画の後味の良さに結びついている。
ただ、「ラブ・アクチュアリー」同様、既存の音楽が散りばめられているようなのだが、前作ほどぴったり来ないのは、私の世代のせいなのかどうなのか、それがちょっと残念。