OK牧場の決斗:( Gunfight at the O.K.Corral、1957米、122分)
監督:ジョン・スタージェス、音楽:ディミトリ・ティオムキン
バート・ランカスター(ワイアット・アープ)、カーク・ダグラス(ドク・ホリデイ)、ロンダ・フレミング(ローラ)、ジョー・ヴァン・フリート(ケイト)、デニス・ホッパー(ビリー)
主題歌:フランキー・レイン
史実としてあったことをもとに、いろんなかたちで多く映画化、ドラマされた。受け取られ方はずいぶん違うだろう。
この映画、観たと思っていたが、いつ頃とかよくわからない。渋谷にあった東急文化会館の名画座だったかもしれない。
始まってからあれこんなだったけと思った。たしかに西部の街、保安官、賭博師、流れてきた女性と、西部劇の要素はそろっているのだが、なかなか大活劇が始まるという風でもない。半分すぎてもそうである。相手のクラントン一家の乱暴というものも画面ではそれほどで。
もう保安官はやりたくないらしいワイアット、生まれはいい歯科医でカード(いかさまもやるようだ)にナイフ、拳銃の達人のドク、この二人の意地の張り合い、貸し借りが実は友情からと観るものに多少は想像させつつも、ドライなタッチで続いていく。それぞれローラ、ケイトという女性と惹かれあいつつ、そう簡単には結びつかない。
ワイアットのバート・ランカスター、後のヴィスコンティ作品のイメージが私には強いので、ここではずいぶんスマートでノーブルな感じ、それでいて後から出すところは出す。
ドクのカーク・ダグラスはまさにこれこそ俳優冥利につきるというポジション、演技で、他の人がやるともっと荒々しく飲んだくれになりそうなところ、最後まで見せる。
決斗場面は意外に時間も短いが、ここはさすがに見た記憶があった。最後、大丈夫かというところの1~2秒前、ドクが多分とこっちも想像出来て、そのとおりになるが、それはこういう映画の満足感で、意外性はこのくらいでいい。
ジョン・スタージェス、バランスよく撮っていて、この二人の間の詩情もあり、うまい。見直した。同じ話からかなりちがう方に派生した「荒野の決闘」(ジョン・フォード、ヘンリー・フォンダ)が詩情際立つ傑作と言われていて、それは認めるけれど、今観るとスタージェスの方が感じるものがある。
ティオムキン作曲の主題歌、フランキー・レインが歌って大ヒットしたこともよく覚えている。
監督:ジョン・スタージェス、音楽:ディミトリ・ティオムキン
バート・ランカスター(ワイアット・アープ)、カーク・ダグラス(ドク・ホリデイ)、ロンダ・フレミング(ローラ)、ジョー・ヴァン・フリート(ケイト)、デニス・ホッパー(ビリー)
主題歌:フランキー・レイン
史実としてあったことをもとに、いろんなかたちで多く映画化、ドラマされた。受け取られ方はずいぶん違うだろう。
この映画、観たと思っていたが、いつ頃とかよくわからない。渋谷にあった東急文化会館の名画座だったかもしれない。
始まってからあれこんなだったけと思った。たしかに西部の街、保安官、賭博師、流れてきた女性と、西部劇の要素はそろっているのだが、なかなか大活劇が始まるという風でもない。半分すぎてもそうである。相手のクラントン一家の乱暴というものも画面ではそれほどで。
もう保安官はやりたくないらしいワイアット、生まれはいい歯科医でカード(いかさまもやるようだ)にナイフ、拳銃の達人のドク、この二人の意地の張り合い、貸し借りが実は友情からと観るものに多少は想像させつつも、ドライなタッチで続いていく。それぞれローラ、ケイトという女性と惹かれあいつつ、そう簡単には結びつかない。
ワイアットのバート・ランカスター、後のヴィスコンティ作品のイメージが私には強いので、ここではずいぶんスマートでノーブルな感じ、それでいて後から出すところは出す。
ドクのカーク・ダグラスはまさにこれこそ俳優冥利につきるというポジション、演技で、他の人がやるともっと荒々しく飲んだくれになりそうなところ、最後まで見せる。
決斗場面は意外に時間も短いが、ここはさすがに見た記憶があった。最後、大丈夫かというところの1~2秒前、ドクが多分とこっちも想像出来て、そのとおりになるが、それはこういう映画の満足感で、意外性はこのくらいでいい。
ジョン・スタージェス、バランスよく撮っていて、この二人の間の詩情もあり、うまい。見直した。同じ話からかなりちがう方に派生した「荒野の決闘」(ジョン・フォード、ヘンリー・フォンダ)が詩情際立つ傑作と言われていて、それは認めるけれど、今観るとスタージェスの方が感じるものがある。
ティオムキン作曲の主題歌、フランキー・レインが歌って大ヒットしたこともよく覚えている。