フリーハグってどこでやってるのだろう。

ホクトマンに承認してもらって今頑張ってます。

そんなLINEが唐突に来る。
大抵、女性からなのが気になるけど…

就職活動で悩んでいた自分が自信を持って立ち向かっているのは僕とのベトナムでの語り合いだと言ってくれるのだ。

幸せな男だと思う。

僕の言葉が少なくともその女性にひびいていて、就職活動中に感動の涙を流した出来事のご報告だった。

彼女の何かの美しい感受性が涙を溢れ出させたのだろうと思うのだが、その事と僕との出来事にリンクさせてくれたことに僕は感動した。

何気ないことに真髄が宿る。

僕と彼女との関係は確かに非日常だったし、日本でそこまで抱きしめてあげるほど人を認める事はなかったかもしれない。

成長の過程としての人間の存在自体を認めることが出来ていたのなら、そしてそう感じてくれていたのなら、僕は彼女にとって「存在する必要がある人」としてそこにいたのだ。

僕はベトナムのカフェで「あなたはとっても素敵で大切な存在だよ」と抱きしめた。

恋人でも家族でもないその人をハグした。
そんな事を自分ができる人間だとも思っていなかった。僕は人を慈しむことができる人間なんだと初めて気づいた。

その嬉しいLINEと共に、彼女は関西に来る予定を教えてくれた。じゃあその日にあって食事でもしますか？と当たり前のように誘う。

その女性も例に漏れず素敵な彼氏がいて、それでも異国の関西で世話になったおっさんと会う。

僕にとっては足枷がガチガチの彼女との時間は僕にとって幸せなのか拷問なのかわからない。

いやいや幸せですよ、幸せ。
そんな風に僕を捉えてくれる人に会える幸せ。

しかし可愛い過ぎるだろ？