島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ドクダミ22

2022-05-29 13:09:53 | 植物
22.5.29(日) 天気;晴れ 気温;20℃
 紹介していませんでしたっけ? ブログ内検索しても引っかかってこない。
 2017年7月2日に名前と画像は掲載していますが、タイトルは「ヤブカンゾウ」だし、「改めて紹介するまでもないでしょう」とか書いているし・・・。
 事務所の裏で咲き始めているのを見つけました。 日陰や湿り気のあるところに普通に生えるドクダミ科の多年草「ドクダミ」です。 全体に特有の臭気があります。(手持ちの図鑑より)
 ちょっと牧野図鑑で調べてみると上の文章が「どこにでも生えている多年草で、草全体に独特の悪臭がある」と書かれています。 なんとな〜く棘を感じるのは気のせいだろうか?w
 「毒痛み」の意味だろうと言われています。 民間薬としてよく知られ、虫刺され、切り傷、胃腸病など10種の薬効があるということから「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれます。
 花期は6〜7月、白い花びらのように見えるのは4個の総苞片で(ヤマボウシスタイルw)、その上に花弁も萼もない小さな花が黄色い穂になってつきます。
 こうして調べてみると、結構書くことあるな〜。
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ツブラジイ(花)

2022-05-22 09:34:50 | 植物
22.5.22(日) 天気;晴れ 気温;24℃
 今日は一枚少なくても大丈夫です。 昨日は午後から天気が回復したのでなんとか保ちました。w

 情報発信がちょっと遅れましたが、園内で「ツブラジイ」が咲いています。
 「ツブラジイ」は関東地方の南部から九州まで分布し、山中に普通に見られるブナ科シイノキ属の常緑高木です。
 “円ら(つぶら)”ジイの意味で、果実が丸いことを示しています。 別名の「コジイ」は「スダジイ」と比べて実が小さいことから来ています。
  どんぐりを2009年12月13日に紹介しています。
 どんぐりはスダジイ、ツブラジイとも炒って食べると美味しいです。
 この垂れ下がった花穂から、あの固いどんぐりができるのだから不思議だな〜。

(追記)
 明日23日(月)まで開催予定でした「国立公園ポスター展」ですが、スケジュールの都合により本日までとなりました。
 明日来ようと思っていた皆様にはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご了承下さいますようお願い致します。
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ヤブニンジン

2022-04-30 09:29:32 | 植物
22.4.30(土) 天気;曇り 気温;10℃
 昨日は予報通り午後から雨は止んだのですが、かえって風が強くなり大変寒くなりました。 朝、18℃あった気温がお昼過ぎには10℃まで下がりました。
 今朝も引き続き強い風が吹いており、冬の装いが必要です。

 先日「シャクナゲ」の確認に“みずほの森公園”に行った事を書きましたが、その時に新しい植物を見つけていたのを忘れていました。
 名前を「ヤブニンジン」と言います。 別名「ナガジラミ」
 ヤブや林の下などに生えるセリ科の多年草です。 見つけたのは確かに薄暗い林の下でした。
 4〜5月、枝先に非常に特徴的な複散形花序をまばらにつけます。1個の花は白くて小さいです。
 牧野図鑑によると、「ニンジンの葉に似て薮(ヤブ)の中に生えるから」。 別名の「ナガジラミ」は、「ヤブジラミに似て果実が細長いため」だそうです。
 整備された公園だからと“みずほの森公園”を侮っていました。 意外に雲仙の山の中では見ない植物が観察できるな。
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シャクナゲ

2022-04-24 11:56:17 | 植物
22.4.24(日) 天気;雨 気温;13℃
 時を遡ること2月28日「イスノキ」を探しに「みずほの森公園」に行きました。
 その時に「もみじ谷」と記された場所で特徴的な葉を見つけました。「これはシャクナゲじゃね? 花が咲く頃にもう一度来なければ」と思いながら忘れていました。
 4月2日に開催した「ジオバスツアー」で参加者から「これはシャクナゲですか?」と質問され(別の植物でした)思い出しました。そこで4月4日に再び「みずほの森公園」を訪れました。この時は全然花がなく「あれ?遅かったか?」と疑ったのですが、花は落ちてないし探して見るとまだ小さな蕾がありました。
 代わって見つけたのが「サツマイナモリ」です。 『ネタバレになるので場所を明かせません。』と書いたのはそういう理由です。
 時間が取れずに間が空いてしまいましたが、22日(金)に再々度「みずほの森公園」に行って来ました。

 案内板の横にミツバツツジが咲いて、時間の経過を感じる。w
 ちょっと時期を過ぎてたくさんの花が落ちていましたが、残っている花もありました。(前の週がベストだった)

 「ツクシシャクナゲ」だと思うのですが、違いがわからないので大まかな意味で「シャクナゲ」としておきます。
 「県民の森のツクシシャクナゲ」と題して2013年の4月に紹介しています。その時に「何故か雲仙岳には全く見られない」と書いたのですが見つけてしまった。ただ、このシャクナゲが自生のものか、公園側が植えたものか分かりません。 場所的に「わざわざあんな所に植えるか?」という場所なので自生だと思いたい。
 ツクシシャクナゲは山地に生えるツツジ科の常緑低木です。
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アケビ(雌雄異花)

2022-04-15 13:04:31 | 植物
22.4.15(金) 天気;曇り 気温;10℃
 気温が下がって、あー寒い。 明日の眉山登山会は天気も良さそうなので開催します。 が、気温が低そうなので少し心配です。

 園内にアケビの花が咲いています。 アケビの花については2014年の4月26日に掲載しています。
 が、これでは不十分でしたね。
 アケビは雌雄異花(しゆういか)でした。 雌雄異株(オスとメスで別の株)はよく聞くので知っていましたが、雌雄異花は知らなかったー。
 小学校の理科で習う花の作りでは、同じ花に「雄しべ(オス)」と「雌しべ(メス)」がありますが、雌雄異花は同一の株にオスとメスで別々の花を咲かせる植物です。
 アケビの花を観察していると(表紙写真)、形の違う2つの花が咲いていることに気づきました。
 赤矢印で示した大きい花がメスの花で、黄色矢印で指した小ぶりな花がオスの花です。
 知れば知ったで、なぜ今までこんな大きな違いに気づかなかったのだろう?
 アケビは、山野によく見られるアケビ科の落葉つる性木本です。
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サツマイナモリ

2022-04-09 11:36:58 | 植物
22.4.9(土) 天気;晴れ 気温;18℃
 ネタバレになるので、今はまだ場所を明かせません。
 とある場所で、アカネ科の常緑多年草「サツマイナモリ」を見つけました。かなりの群落を作っていました。
 暖地の林の下のやや湿った所に生え、薩摩に産するイナモリソウの意味で名付けられました。
 花期は非常に長く、12月から翌年の5月頃まで白い花が次々に咲きます。
 花の形から「ムラサキケマン」や「ジロボウエンゴサク」に似ているなーと思いケシ科を調べていましたが、全然違うアカネ科でした。さらに名前も「サツマイナリ」と読んでいました。病んでるなー俺。
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イスノキ(多分)

2022-03-07 11:49:50 | 植物
22.3.7(月) 天気;晴れ 気温;3℃
 そうして辿り着いた「イスノキ(多分)」です。 周りに「これがイスノキです」と記した標識も何もなく、只これがドンとあるだけなので「多分」。
 「イスノキ」は、暖地の常緑樹林内に生えるマンサク科の常緑高木です。普通10mくらいの高さですが、大きいものは25mほどになります。
 葉には大小の虫えいが多くでき、その虫えいを吹く時に「ひょうひょう」と鳴る音から「ヒョンノキ」とも呼ばれます。材から櫛(くし)を作ることから「クシノキ」、似た発音に「ユスノキ」とありますが、「イスノキ」の語源は不明です。
 花期は3〜4月だそうなので、その頃にもう一度行ってみようと思いますが、樹高が高いので見えるかどうか。(次は山登りの格好で行くぞ。)
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マンサク(Not 島原半島)

2022-03-03 10:23:40 | 植物
22.3.3(木) 天気;晴れ 気温;4.5℃
 「マンサク」という植物をご存知でしょうか。山地に生えるマンサク科の落葉小高木です。
 名前の由来は「豊年満作」の「満作」で、穀物が豊かに実ることをいい、この木が枝いっぱいに花を咲かせるのでこのように言います。また、春一番に咲くので「まず咲く」から、との二説があります。
 私がマンサクを知ったのは、自然環境系の機関が小学生向けに配布した自然観察の冊子でした。春を代表する植物に、この黄色い奇妙な形の花が載っていました。「何これ?」センターで働き始めて数年、初めて見るマンサクに興味を持ちました。
 それ以降ずっと探していますが島原半島、少なくとも雲仙岳で見たことがありません。私が知らないだけかもしれませんが、「雲仙岳に自生するマンサクはない」と私は思っています。(ネット検索すると、お隣 多良岳のマンサクはヒットするんですけどね。)
 実物を見たのは(表紙写真)、今から10年前の3月に大分県の長者原に研修に行った時です。
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シマバライチゴ豊作

2021-12-04 12:18:04 | 植物
21.12.04(土) 天気;晴れ 気温;2.5℃
 島原学生駅伝の影響なのか、朝から誰も登ってこなかった。 お昼におじさん3人組が入館した。
 以前、園内のシマバライチゴが実になり始めた事を書きましたが、今年は豊作です!「え!?こんな所にも!?」と驚くくらいあちこちに実がなっています。 この赤い実に白い雪がかぶると綺麗なんだけどなー。
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フユイチゴ(実)21

2021-11-14 10:23:08 | 植物
21.11.14(日) 天気;雨 気温;10℃
 全然天気が安定しません。 昨日天気が良ければ外歩きを楽しむつもりだったのですが、起きたら雨が降っていて断念しました。
 そこで諫早まで出掛けたのですが、応援グッズに身を包んだ方々がゾロゾロと。「やばい、今日Vファーレンのホームゲームだったか!」 混雑に巻き込まれるのを恐れ、昼飯食ってすぐに島原半島に引き返しました。(試合結果は勝ちました!)

 今朝も雨が降っています。 雨が降る前に園内で「フユイチゴ」の実を撮影してきました。 先日よりふっくらと実が大きくなっています。熟しているなw
 「フユイチゴ」は、山地に生えるバラ科の常緑小低木です。 棘はありませんが、ザラザラとした毛が生えています。 フキやツワブキに似た丸い形の葉っぱに赤い実が見えれば「フユイチゴ」です。
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