島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

クロキ2023

2023-03-21 13:54:23 | 植物
23.3.21(火・祝) 天気;雨 気温;12℃
 火曜日ですが祝日のため開館しています。 しかし、朝から本格的な雨で誰一人来ません。 明日の方がよっぽど人が来そうです。(明日は振替休館になります。)

 表紙の写真は「クロキ」、ハイノキ科の常緑高木です。
 ダメだ〜! 何度紹介しても「クロキ」を覚えられません。振り返る限り2015年4月11日2017年4月17日に花、2017年10月22日に実を紹介しているのに、土曜日の焼山登山会で答えられませんでした。 どうして覚えられないんだろう?
 本州から九州の海岸近くの照葉樹林内に生えます。 花期は3〜4月、秋に紫黒色の実が熟します。
 何か覚えられる特徴がないかとセンターにある植物図鑑を手当たり次第漁ったのですが、ほとんどの図鑑に載っていません。 覚えられない理由は情報の少なさか!?
コメント (2)
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アオモジ(蕾)22

2022-12-29 11:00:53 | 植物
22.12.29(木) 天気;晴れ 気温;1.5℃
 最近来館されたお客様に表紙画像の鈴なりになった植物のことを聞かれます。
 このブログをご覧になられている皆様はご存知でしょうが、「アオモジ」の蕾です。
 西九州を中心に分布する「アオモジ」は、3月の卒業シーズンに花を咲かせるために今の寒い時期からすでに蕾を準備しています。(別名「卒業花」)
 他県から来られたお客様には珍しいのかも知れませんね。
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エノキ

2022-09-08 14:37:56 | 植物
22.9.8(木) 天気;晴れ 気温;21℃
 いよいよ雲仙では寒くなった。一昨日まで半袖・半ズボンだったが、耐えられずに厚手のジャージを引っ張り出した。
 出勤時も昨日は「シャツ1枚羽織った」と書きましたが、今朝はその上に「もう1枚アウターを重ね着」して来ました。
 日中との寒暖差ハンパねぇ!

 表紙の木から「ブンブン」とえらい羽音が聞こえてくることにさっき気づいた。 よく観察してみるとたくさんのキイロスズメバチが集まっている!
 襲われないように適度な距離を取りつつ、写真撮影を試みる。
 木には実がなっていて、スズメバチたちはこの実を目当てに集まっているようだ。食べているのか?
 この木はなんだろう?
 ひと枝拝借して調べてみる。
「えーと、葉っぱは不分裂で、互生。先の半分だけに鋸歯があり、確か冬は葉っぱを落としていたよなー落葉っと・・・」
 『エノキ』だ。実も写真と一致する。
「エノキは、山地に生えるニレ科の落葉高木です。特に海に近い地域に多く、人家のまわりにも植えられる。(江戸時代は一里塚の目印として植えられた。)4〜5月に淡黄緑色の小さな花が咲きます。果実は直径6〜8ミリの球形で、10月頃、赤褐色に熟し食べられる。」
 人間は食べられる(後味は良くない)って書いてあるけど、キイロスズメバチも食べるのか。
 参ったなぁ。こんな近くにキイロスズメバチの餌になるものがあったのか。
 
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オニユリ

2022-07-16 11:15:05 | 植物
22.7.16(土) 天気;曇り 気温;26.5℃
 どこを歩き回っていたかは明かせませんが、そこで見つけたものを紹介します。 どこにでもある植物なので、これでバレることはないでしょう。w

 田のあぜや土手など、比較的人里近くに生えているユリ科の多年草「オニユリ」です。 初出です。
 花が美しく、鱗茎を食用にするため、よく栽培されます。 日本のものは、中国から古い時代に渡来したものとも考えられています。 高さは1〜2m、割と大きくなります。
 花期は7月から8月、茎の先端に大輪の花を多数つけます。 しかし、この花からは種子が出来ず、葉の付け根にできる珠芽(しゅが;ムカゴのこと)によって増えます。
昔紹介した「コオニユリ」(2015年8月8日記事)とはこのムカゴの有無で見分けます。
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カラスウリの花22

2022-07-13 12:44:13 | 植物
22.7.13(水) 天気;曇り 気温;26℃
 天気予報では昨日から雨の予報だったので、昨日は買い出し以外に外出するつもりはありませんでした。 ところが朝から天気予報が変わって1日雨が降らない予報になっていました。
 そこで急遽ではありましたが、今後開催予定のイベントの下見に行ってきました。 もちろんネタバレになるのでどこに何しに行ったかは報告できません。
 元が雨予報だったので曇るだろうと思ったらぴーかん照りで、坂道登るのに汗はダクダク、日陰はなし。直線道路にも日陰がなく、通りかかったパトカーから心配してくる警察官の声かけもなし。w 予定していたコースは途中で変更し、ショートカットで車へ戻りました。
 買い出しに行こうにも汗でベトベトの状態では買い物にも行けず、遠くの公共浴場まで車を走らせました。 とりあえず汗は流したものの、歩き回って体力を失くしたところに熱いお風呂だったものですから、頭がクラクラして暫く休憩室で水分補給しながらボーッと体を冷やしていました。死ぬかと思った。
 皆様も夏の屋外活動には十分ご注意ください。
 
 表紙の写真は「カラスウリ」の花です。 私はまだ紹介していないと思ったのですが、調べると2008年7月28日「カラスウリの花」で紹介済みでしたね。
 これまで私は「カラスウリ」の名前の由来を「唐から渡ってきた朱色の瓜(唐朱瓜)」だと紹介していました。 手持ちの図鑑にそう書いてあったので疑わなかったのですが、今回牧野図鑑を引っ張り出すと「樹上に長く果実が赤く残るのをカラスが残したのであろうと見立てたか」と書いてありました。
 諸説あったのか!!
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ヒメジョオン22

2022-07-11 13:41:35 | 植物
22.7.11(月) 天気;曇り 気温;28℃
 曇っているぶん、昨日よりは気温は抑えられているんですが、暑い。 カーッと暑いわけじゃなくムアーッと暑い。 そう今日は湿度が高くて蒸し暑いのです。 長崎県は海に囲まれた県なので、九州の他の県よりも気温は高くなりませんが、湿度が高いんだよなー。

 さて、表紙の植物をご紹介します。
 北アメリカ原産のキク科、1〜2年草の「ヒメジョオン」です。 初出しです。 というのもよく似た「ハルジオン」との区別が私にはつきません。 7月4日にアップした植物標本、アレを作成する際に植物の先生から名前を教えてもらいました。
 「ヒメジョオン」は明治維新前後に日本に入り、今は全国の山野で野生化し普通に見られます。 花は茎上部で分枝し、白い頭状花を6月から10月まで咲かせます。
 次に「ハルジオン」を見つけたら、その見分け方も含めて掲載したいと思います。

(注意喚起)昨日、今日と二日連続でセンターの軒下にキイロスズメバチが巣を作り始めていました。
 幸い発見が早かったので市販の殺虫剤で追い払うことができました。
 今年は早い梅雨明けとその後の猛烈な暑さでハチが活発に活動しているようです。
 また台風が多いことを示唆しているのか、低い場所・人の届くところに営巣していることが多いみたいです。
 皆さんのまわりにもハチが集まっている場所がないか、十分注意して下さい。
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クズ22

2022-07-10 11:16:38 | 植物
22.7.10(日) 天気;晴れ 気温;30℃
 昨日、期日前投票に行ってきました。 お久しぶりの更新です!
 申し訳ありません! 先週は鬼のように予定が入っており、ほとんど更新できませんでした。
 ようやく余裕ができました。 が、更新できなかった間に驚きの「クズ」の花です。 今までさかのぼって見ても7月中に「クズ」を紹介したことはなく、早くても9月に入ってからです。
 秋の七草の一つとして紹介を始め、「夏も終わりだな〜」という感想で締めくくることが多いのですが、今年はどうした!?
 「クズ」は山野に見られるマメ科つる性の多年草です。太くて大きな根っこから葛粉を作るのは有名です。「クズ」の名前は大和(奈良県)の国栖(くず)であり、昔国栖の人が葛粉を作って売りに来たので、自然に「クズ」と言うようになったと言われています。
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ネジバナが咲いていました。

2022-07-01 13:45:09 | 植物
22.7.1(金) 天気;快晴 気温;32℃
 昨日、遠目に開花を紹介した「ネムノキ」ですが、今朝園内を見回っている時に近くに咲いているのを見つけました。
 いやあ、暑い! 昨日までの暑さは耐えられるくらいだったのですが、今日は無理! 数日前まで強い風が吹いていたのに、今日はそよとも吹きません。 暑さのランクが1つ上がったような気がします。
「ネジバナ」を見つけました。 いつもなら草刈りの後にひょろっと花穂が伸びるので気づくのですが、今年は草刈りが行われず、雑草の中に埋もれていました。なんか申し訳ないなー。
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ヤブムラサキ

2022-06-05 09:47:17 | 植物
22.6.5(日) 天気;雨 気温;18℃
 雨が降り始める頃に雲仙から下ってきました。
 運転中に緑色の虫がどこからか出てきてブンブンと車の中で暴れ始めました。一度落ち着いた時に正体を確認すると「カメムシ」でした。そう言えば、昨日暑かったので車の窓・ドア全開で駐車していたものなー。
 下手に手出しすると匂いが充満するので、どうやって追い出そうか運転しながら頭をフル回転させましたが、良い手が思いつきません。最悪の事態に備えて「とりあえず窓を開けるか」と開けた窓から飛んで行ってくれました。ヨシッ!結果オーライw

 昨日「シモツケ」を見つけた時にこちらも見つけました。
「クマツヅラ科の花だ」とすぐに分かったのですが、名前が出てきません。 「えーっと何だったけなー?そもそもクマツヅラ科の植物って何があったけなー?」図鑑でクマツヅラ科から調べました。
 山地に生える落葉低木の「ヤブムラサキ」でした。 6〜7月に葉の付け根に淡い紫色の小さな花を数個ずつ付けます。 秋には球形の紫色の実がなります。
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ヘビイチゴ22

2022-05-30 11:32:49 | 植物
22.5.30(月) 天気;雨 気温;22℃
 昨日の閉館時間からポツポツと雨が降り始め、今も雨が降ったり霧がかかったりしています。

 先日、園内の草刈りを行いました。 広い園内を私一人で刈れるわけもなく、とりあえずお客さんの歩く園路沿いを優先して刈りました。
 すると、刈った草の下に「ヘビイチゴ」の実を見つけました。
 「あったんだ〜。」結構な数の実が鬱蒼と茂った草の下にあり、全然気づいていませんでした。
 2011年6月9日の記事にも記載していますが、道端や田んぼのあぜなど日当たりの良い湿った草地に生えるバラ科の多年草です。 茎は地面に這って長く伸びる「ほふく草本」と牧野図鑑には書いてある。 名前の由来については漢名の「蛇苺」に基づくとしています。
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