島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

シマバライチゴ(実)21

2021-11-11 09:23:31 | 植物
21.11.11(木) 天気;曇り 気温;9℃
 朝まで雨が降っていましたが、今は雲が多いものの時折日も射します。今日も天気は安定しないみたいです。
 園内のシマバライチゴが実になり始めました。他にフユイチゴも実になり始めています。
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シマカンギク21

2021-11-08 14:32:35 | 植物
21.11.8(月) 天気;曇り 気温;13℃
 午前中雲仙で会議があり、お昼前にくだってきました。 今日の午後か夕方には雨が降り始めるみたいで、空はどんよりと曇っています。
 それで気付いたのですが、紅葉を見るなら晴天より曇天の方が良いですね。 晴天だと明るすぎて自分の目線よりも上のものが見難く、また光が反射して眩しくなりますが、曇天だと適度に暗く色がはっきり見えます。 背景が暗いことによって輪郭もくっきりしてよりコントラストを感じます。
 良いことだらけのように思いますが、大衆の支持は得られなそうだな。(晴天の方が良いに決まっているだろーと反論くらいそっw)

 さて、表紙の写真に戻りますが、現在まゆやまロード沿いには「シマカンギク」が咲いています。 先週まで蕾の方が多かったですが、ここにきて満開を迎えつつあります。 花の色がド派手な黄色をしているので、植物に詳しくない方には「セイタカアワダチソウ」に見えるかも知れません。
 山麓の日当たりの良い場所に生えるキク科の多年草です。
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センニンソウの仙人のヒゲ

2021-11-03 10:59:52 | 植物
21.11.3(水) 天気;晴れ 気温;12℃
 文化の日で祝日ですね。 まぁ我々には忙しくなる以外関係ないけど。
 雲仙では紅葉も見頃も迎えたみたいで、出勤時、すでに仁田峠循環道路入口に渋滞が生じていました。(まだ開いてねぇーつーの!)

 園内で「仙人のヒゲ」を見つけました。 「センニンソウ」の実です。 名前の由来になったものですが、なるほど「仙人のヒゲ」だ。
 センニンソウは、日当たりの良い道端や林の縁などに生えるキンポウゲ科のつる性半低木になります。
 花期は夏、8〜9月に少し大きめの白い十字花弁を広げます。 園内にも咲いていましたが珍しくもないのでスルーしました。
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カラスノゴマ21

2021-09-19 10:36:35 | 植物
21.9.19(日) 天気;晴れ 気温;20℃
 台風14号の接近により、17日(金)は臨時休館しました。 幸いにして大きな被害は出ませんでした。
 昨日の午後から天気は回復し、今日は良い天気です。

 眉山ロード沿いに「カラスノゴマ」が咲いています。 お客様から教えて頂き探しに行ったのですが、見つからずに代わりに見つけたのが9月11日に掲載した「ツリフネソウ」でした。
 教えて頂いた際には何か分からずに5枚の花弁が「イヌホオズキ」に似ていると思い「ナス科」の植物を図鑑で調べていました。 葉っぱの触り心地もふかふかとして珍しい。が、見つかりません。「ナス科じゃないのか〜」と、近い種で調べていました。それでも見つけられないでいると、一緒に図鑑をめくっていたお客様が見つけました。
 「カラスノゴマ、道端などに生える1年草。」科名は「シナノキ科」? 馴染みのない科名だ〜。しかも3冊ある植物図鑑のうちお客様がめくっていた1冊にしか掲載されていない〜。
 「これじゃあ分からないよ」と思っていましたが、2017年9月27日に記事を掲載しているじゃないか!?
 さらに調べると、現在では「シナノキ科」ではなく「アオイ科」に変更されています。
 また、「ナス科」の植物は合弁花(花弁がくっついた花)で、「イヌホオズキ」は合弁が5つに深く切れ込んだものだと分かりました。
 色々と間違っていた・・・、勉強不足が身に沁みます。(泣)
 眉山ロード沿いにたくさん咲いているのですが、黄色い花があまり目立たないので、車中からでは分からず歩いてみないと見つかりません。
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チヂミザサ

2021-09-16 09:47:22 | 植物
21.9.16(木) 天気;晴れ 気温;28℃
 雨は? 台風14号の雨はどこだー!!
 と、叫びたくなるほど良い天気です。 いやマジでどーなっているの、この天気?

 園内の巡視を行なっていると「チヂミザサ」の花を見つけました。 チヂミザサ自体は珍しくないですが、花は小さくて目立たないのでえらく久しぶりに見たような気がします。
 「チヂミザサ」は、山地や丘陵の林の中に生えるイネ科の多年草です。
 葉が笹の葉のような形で、縁がちぢれているのでこの名前がつきました。
 普通に見られる植物なので、以前紹介していなかったか確認すると、2012年7月7日の「コジャノメ」(蝶)の記事で幼虫の食草として名前だけ出ています。
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ホタルブクロ21

2021-06-18 13:27:07 | 植物
21.6.18(金) 天気;曇り一時雨 気温;21℃
 朝から平成新山が笠をかぶっていました。笠と言っても笠雲のことなんですけどね。
 寺井先生の気象学習会で習いましたが、昔からの天気の言葉として普賢岳(雲仙岳)が笠をかぶると雨になると言われています。予報でもこれから天気は下り坂です。

 6月の後半はかなり厳しいです。約2週間に6日しか出勤日がありません。久しぶりに出勤すると連絡事項が山のように溜まっており、午前中はほぼその片付けに費やしました。ようやくひと段落ついて園内の見回りに出ると「ホタルブクロ」が咲いていました。
 一週間ほど前から「野草が伸びてきたな〜」と思っていたのですが、「毎年ここにホタルブクロ咲くよな〜」と見当をつけて切らずに見守っていました。多年草なのか(疑問ではなく納得)、だいぶ大きくなってきたな〜。蕾もたくさんついているのでまだまだ花を楽しめそうです。
 基本情報を振り返ります。「ホタルブクロ」は山野に生えるキキョウ科の多年草です。6〜7月、淡紅紫色または白色の花が下向きに咲きます。名前の由来は、この花の中に子供がホタルを入れて光らせて遊んだからとか、花の形を提灯にたとえて、提灯の昔の呼び名である“火垂る”をあてたものではないかとか、色々あります。
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ヤマボウシの裏の話

2021-06-11 10:18:39 | 植物
21.6.11(金) 天気;曇り 気温;21℃
 昨日「しばらくお休みします」と更新したにも関わらず、話のネタができたので更新します。(舌の根も乾かないうちに)
 昨日の午後に「眉山に登ってきた」と知り合いが訪ねてきました。 その話の中で「登山中にヤマボウシが見えなかった」と言っていました。
 眉山にも数は少ないですがヤマボウシがあります。表紙の写真に写っている山の斜面の白い点々がヤマボウシです。外から見るとはっきりと分かるのですが、これが下から見上げると分からなくなります。 試しに園内にあるヤマボウシを下から撮影してきました。

 距離が近いので分からないほどではありませんが、見難くなります。 実際の自然にあるヤマボウシは高さ5〜10mになるのでもっと分からなくなります。一番目立つ白い総苞片が上向きに広がるので、下からでは見えにくいのです。 また「白い」ってのもポイントの一つで、光源のある方向の白いものは光の加減上見えにくくなります。 青魚の背が青く腹が白い理由と同じです。(上空からの鳥には海の色と同化して見難く、深い所にいる捕食者の大型魚には光と同化して見難い。)
 ヤマボウシを楽しむためには外から見るか、山に登って高いところから見下ろすのが一番です。 この話は雲仙でヤマボウシ観察会をやっている時に思いつきました。
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テイカカズラ

2021-06-02 13:58:37 | 植物
21.6.2(水) 天気;曇り 気温;23℃
 特徴のある花なので調べるのは難しくありませんでした。
 山野に生える常緑のつる性木本、キョウチクトウ科の「テイカカズラ(定家葛)」です。
 富士山の登山口にありました。
「北国から上京してきた僧が雨宿りしている。そこへ女が現れ、『ここは藤原定家卿の建てた時雨亭(しぐれのちん)である』と伝え、式子内親王(しょくしないしんのう)の墓へ案内する。墓石には定家葛が絡みついている。女は『定家卿は死後も葛(カズラ)になってまとわりついている。回向(えこう;死者のために仏事を営み、冥福を祈ること)して2人を解き放してくれるように』と頼む。そして、自分は内親王の霊であることを明かして消える。」
 謡曲に謳われたテイカカズラの由来です。
 しまった! うろ覚えだったので男女逆に解説しちまった。あとで訂正しとかな。
 5〜6月に咲く白い花は、初め白色だがやがて淡黄色に変わり、良い香りがします。
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ウツギ

2021-05-22 14:10:46 | 植物
21.5.22(土) 天気;曇り 気温;18.5℃
 天気は悪くないので、ぼちぼち人が登ってきます。

 園内の「ウツギ」が咲いています。 ここ最近の荒れた天気で散らされましたが。
 ウツギは山野の道端や伐採地など、日当たりの良いところに生えるユキノシタ科の落葉低木です。 月初めに「マルバウツギ」を紹介しましたが、遅れて咲き始めました。
 空木という意味で、幹の中心が中空(空っぽ)であることから名付けられました。 古くから「ウノハナ」の名前で親しまれていますが、ウツギ花が略されたものです。 別の説に卯月(旧暦四月)に咲くからとも言われています。
 マルバウツギの花は上向きに咲き、花弁は平開(へいかい;平に開く)しますが、ウツギの花は下向きに咲き、あまり開きません。
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不思議な植物のメカニズム(解答求む)

2021-05-16 11:22:21 | 植物
21.5.16(日) 天気;曇り 気温;22℃
梅雨入りして早々、蒸し暑くなりました。

先日、雲仙での会議で「ヤマボウシが咲き始めている」との情報を聞き、「いくらなんでも早すぎだろう」と思っていました。
例年ならばミヤマキリシマの終わる5月下旬から確認し始め、情報発信は早くても6月上旬からだからです。
例外的に、街路に植栽されている園芸品種は先行して咲き始めます。
それでも5月中旬は早すぎます。
と思っていると、例年にない梅雨入りの早さ!
ヤマボウシはどうして雨の季節が来ることが分かったのだろう?
例えば農業では、気温や日照時間を操作することで開花や結実の時期をコントロールします。
暖かくなるのが早かったから早く咲き始めた・・・梅雨が来ることの関係性が見出せませんね?
また梅雨の雨は前線によるものだから、前線が南下するか北上するかはそれこそ風まかせ、誰にも分かりません。
にも関わらず、ちゃんと梅雨入り前から咲き始めた・・・。
どんなメカニズムなんでしょうね。
(ん? 九州が梅雨入りってことは沖縄は梅雨明け?)
※表紙の写真はセンターの植栽されたヤマボウシです。
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