島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ヤブキリ

2014-08-21 14:45:56 | 昆虫
ちょっと画面は暗いですが、2匹目の昆虫です。
キリギリスの仲間で「ヤブキリ」と言います。
主に樹上生活をしており、木の上か高い草のやぶにいる大型の昆虫です。
6月ごろから成虫が現れ、ジーとかジリジリジリとか大きな声で鳴きます。
どう猛な性格で、自分よりも大きなセミなどを捕食します。
肉食です。
背中の真ん中に赤褐色の帯があり、胸にあたる部分に黄色い星が2つ見えるのが特徴です。
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ウスバカミキリ

2014-08-21 13:08:36 | 昆虫
さて、ここで小休止。
昆虫の話題を二つアップします。
まずは、日本全国の平地から山地の雑木林や河原のヤナギ林で見られるカミキリ虫の仲間「ウスバカミキリ」です。
成虫は6~8月に現れ、夜間燈火に飛んできます。
夜行性で、昼間は木のくぼみなどに隠れています。
幼虫はブナ、ヤナギ、イチジクやモミ、アカマツなどの朽木や枯木などに生活しています。
生木でも朽ちた部分があるところを食べています。
一般にカミキリムシは生木を食べる害虫のイメージがありますが、「ウスバカミキリ」のようにほとんどのカミキリムシは、朽木や枯木を食べて有機物の分解を早めてくれる、重要な役割を持っています。
写真は、お尻に産卵管が見えることから、メスの「ウスバカミキリ」です。
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オオヒラタシデムシ

2014-08-10 15:04:45 | 昆虫
朝まで強い風が吹いていましたが、時間が経つにつれて徐々におさまってきました。
台風11号が少しづつ離れていっているのだと思います。
特に目立った被害は園地においてはありませんでした。
平成新山はまだ雲の中ですが、現れた時にはどんな姿になっているでしょう。

さて、今朝園内で見つけた「オオヒラタシデムシ」です。
体色はやや青みがある黒色で、体は少し扁平なシデムシ科の昆虫です。
平地から山地まで普通に産し、林床や草原などの地面を歩行しています。
成虫は土中で越冬して春から現れ、動物の死体や腐った植物などを食べます。
死体をたべるので、シデムシ?
たまに道路で死んでいるミミズを食べているのをみつけるのですが、スプラッターです。
私は割りと慣れましたが、直視はできません。
苦手な方は2、3日お肉が食べられなくなるでしょう。
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ノコギリクワガタ(中歯型)

2014-08-05 16:28:16 | 昆虫
雲仙のとある場所で見つけた「ノコギリクワガタ(中歯型)」です。
ノコギリクワガタには体や大顎の大きさで、大歯型・中歯型・小歯型に分けられます。
体や大顎の大きさは、幼虫期の餌の量や質などの環境によって決定されるため、成虫を育てたところでそれ以上に大きくなる事はありません。
小歯型は小歯型のまま、中歯型は中歯型のままで大歯型になることはありません。
以前小歯型のノコギリクワガタについて、島原地方の特有の名称があることを記載したと思ったのですが、調べてみると私の思い違いのようです。
また日を改めて、地方名については記載したいと思います。
ちなみに見つけたノコギリクワガタですが、雲仙は国立公園のため動植物の採集は禁止されています。
写真だけ撮影して、森の中へ放してあげました。
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リンゴドクガの幼虫

2014-07-27 14:29:16 | 昆虫
夏休みに入って立て続けにイベントを組んでしまったので、ブログの更新もイベントばかりになっていますが、一方で自然情報もちょこちょこと集まりつつあります。
先日、いつものように朝から園内を巡回していると毛虫を見つけました。
リンゴドクガの幼虫です。
かの有名な「イモムシハンドブック」の表紙にカラー写真で掲載されています。
「こんな色鮮やかな毛虫がいるのかぁ~一度見てみたいな~」と覚えていたので、見た瞬間に分かりました。
レモン色の美しい毛虫ですが、ドクガ科の蛾です。
食草にバラ科のリンゴがあるので、「リンゴドクガ」と名付けられたのでしょう。
幼虫時期はこんなに色鮮やかなのに、成虫はかなり地味になります。
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シオヤアブ

2014-07-17 13:01:41 | 昆虫
日本の代表的な“ムシヒキアブ”です。
“ムシヒキアブ”ってなんだろう?と思ったら、「ムシヒキアブ科」という科名がありました。
6~9月に日本各地で普通に見られます。
いわゆる肉食昆虫ってやつで、同じ昆虫を食べます。
甲虫類を好むらしく、特にコガネムシの仲間を捕食します。
他にハチや双翅目もよく捕え、セミを捕えた例も報告されています。
『オスの腹端には白色の毛が密生し、メスではこれを欠く』そうなので、写真の「シオヤアブ」はメスなのでしょう。
2年前に当センターの夏休みイベントで「昆虫標本作り」を開催した時に、植物の山田先生が参加して「シオヤアブ」の標本を作っていたのを思い出しました。
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ヤクシマルリシジミ

2014-07-12 15:11:03 | 昆虫
ネイマールが脱けたブラジルは脆かった。いや、ドイツの総合力が勝っていただけだ。
PK戦のためにキーパーの交代枠を残しておくべきだった。いや、“神の子”メッシを中心にチームがまとまっただけだ。
そんなわけでW杯ブラジル大会の決勝は、ドイツ対アルゼンチンに決まりました。
その前に日本時間では明日の朝に3位決定戦が、ブラジル対オランダで行われます。
これ以上ブラジルで暴動が大きくならないように願います。

さて、話は表紙の写真になります。
シジミチョウ科の「ヤクシマルリシジミ」だそうです。
もう一人のスタッフに聞いたのですが、私には“ルリシジミ”との違いが分かりません。
調べてみると他にも“ヤマトシジミ”や“サツマシジミ”など似た種がいっぱいです。
専門の方に聞いた方が良いようです。
「ヤクシマルリシジミ」は、本州(東京以南)の太平洋岸に分布し、四国・九州では分布域を広げているチョウです。
樹林から人里まで幅広く生息し、普通に見られます。
食餌植物も、ヤマモモ・ブナ・ニレ・ユキノシタ・マンサク・バラ・マメ科など多種にわたります。
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ヒメヒゲナガカミキリ

2014-07-05 10:56:17 | 昆虫
先日、センターの大きな窓ガラスにひっついていました。
※「ひっつく」は長崎の方言かと思って辞書で調べてみると標準語でした。w
日本全土に分布するカミキリムシ科の「ヒメヒゲナガカミキリ」です。
成虫の体は黒色で、灰黄色の微毛でおおわれ、上翅には小紋が多くあり、中央部には灰白色の斑紋があります。
5~8月に現れ、クヌギ・ヌルデ・フジ・コウゾ・ナシ・ブナなどに集まり、アカメガシワに産卵します。
ヌルデ・フジ・アカメガシワ、あたりが垂木台地には生えています。
名前が「ヒメ」なのに「ヒゲナガ」ってどういうことやねん!っとツッコミを入れたい所ですが、「ヒメ」には“小型の”という意味があり、“小型のヒゲナガカミキリ”が由来のようです。
確かにヒゲにあたる触覚は長いなあ~。
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ミヤマカワトンボ

2014-07-04 13:24:34 | 昆虫
先日の休みの日に瑞穂町にある「水車の郷」へ、ポツポツと雨の降るなか出掛けてきました。
何か目的があったわけじゃありませんが、なんとなく久しぶりに足がのびました。
そこで見つけたのが「ミヤマカワトンボ」(表紙写真)です。
川幅の広い河川の中流から上流域に普通に見られる、日本では最大のカワトンボです。
流れからあまり離れず、川中の岩石上によく止まっています。
5月下旬から9月まで成虫が見られます。
翅が不透明のトンボはあまり見かけないので、「珍しい種か!?」と思ったらそうでもないらしいです。
翅に白色の偽縁紋が見えるのでメスです。
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コアシナガバチの営巣

2014-06-29 10:35:37 | 昆虫
サッカーW杯ブラジル大会は、今日から決勝トーナメントが始まりました。
負ければ終わりの一発勝負の戦いです。
日本は敗退しましたが、相変わらず観戦を続けているため、観戦疲れが出てきました。
夏休みを前に疲れている場合ではないのですが・・・。

昨日、スタッフが園内に作り初めのコアシナガバチの巣を見つけてきました。

やっかいなことに草刈りで刈ったクマイチゴの茎に営巣していました。
さらに夏休みのイベントで使用するエリアの近くで、必ず通らなければならない場所です。
ここまで造巣したコアシナガバチには申し訳ありませんが、撤去決定です。
まわりを飛翔していた数匹の成虫を捕獲し、巣の取り除き作業を行いました。
ちなみに小型のアシナガバチで、「コアシナガバチ」です。
色々調べてみましたが、特筆すべき特徴が見つかりませんでした。
コメント (2)
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