島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

注;寝てます。

2018-07-18 13:33:14 | 昆虫
時間をW杯のグループリーグが行われていた頃に遡ります。
試合は夜中に行われていたため、遅くまで起きて観戦していました。
そうすると、夜中突然「バンッ!」と部屋の廊下側の障子に何かぶつかりました。
まあ、過去に何度か同じ経験をした事があります。
「はい、はい、蛾か、大きさからいってカナブンでしょ。」
と、廊下に確認に出たのですが、それらしき昆虫が見当たりません。
おかしーなーと思いつつ3、4日。
その間、毎夜障子に何かぶつかってきます。
仕方なく最終手段として光トラップを仕掛けさせてもらいました。
そうしてようやく捕まえたのが、表紙写真の「コクワガタ」の雌です。
いつもなら捕まえた時点で裏山に放すのですが、今回はちょっと考え方を改めてみました。
「そうだ!飼育してみよう。これが上手くいったら、来年の展示に使えるかも。」と。
子供の頃にカブトムシの飼育をしていた経験はありますが、子供の頃の記憶なんて遠の昔に忘れました。
とりあえず入れ物と腐葉土と落ち葉を準備して、ぶち込んでみました。
「餌はどうしようか、スイカもキュウリもないぞ」と考えた時、野菜室にプチトマトがあるのを思い出しました。
「スイカみたいに水分が多いものは下痢して良くないって聞いた事あるけど、トマトは栄養価も高いし、他に何も無いしな。」
半分に切って、容器の片隅に置いておいたところ食べてくれました、それもガッツリと。w
そら少なくとも四日は絶食してただろうけど、食べ物に頭から突っ込まんでも。
しかもこの状態で寝とる。
暫く観察してみて分かったのですが、(クワガタ全般がそうかは分かりませんが、)こいつら餌食ってても眠くなったらその場で寝るんやな。
その後数日経って腹が満たされたのか、今度は私に対して警戒心を持ち始めたようで、餌食っている時以外は落ち葉の下に隠れるようになりました。(それでも偶に餌食いながら寝てます。)
行動や仕草を観察していると「愛い奴」と思えてくるのですが、亡くなった時のロス感に備えて名前はつけません。
この一夏、無事に越えてくれる事を願いますが・・・、コクワガタの寿命って2〜3年なんですよね。
すでに成虫になって1〜2年経過していたら、あんまり意味ないな。
コメント
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