島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

神話の里⑬太鼓番の墓伝承地

2017-01-07 13:18:13 | 歴史・史跡
高千穂に戻ってきましたが、宿に帰るにはちょっと早い時間帯でした。
そこで急遽「国見ヶ丘」に登ってきましたが、途中の移動が全部車だったので写真に唐突感が出ています。
表紙の写真は、駐車場から歩いて登って来た「中畑神社遥拝宮」です。
少し離れた場所に「中畑神社」があったようなのですが、立ち寄りませんでした。
写真の場所から、ふと後ろを振り返ると、

まだ上に行ける階段が。
「なんとかと煙は高い所が好き」と言いますので、私も勿論高い所は好きです。(ただし足元が確かな場所に限る。)
階段を登ると『「太鼓番の墓」伝承地』の看板と展望台がありました。

看板を読みはしましたが、はて何の事やら?
と、思いながら展望台を登っていると、

ああ〜、あれのことか。
『「太鼓番の墓」伝承地
「国見ヶ丘」のある大字押方(おしかた)の字名は、「地蔵原(じぞうばる)」と呼ばれていますが、その南側のこの辺りは、地元の伝承では「太鼓原(たいこばる)」と呼ばれています。
 現在の西臼杵郡(高千穂町・五ヶ瀬町・日之影町)に諸塚村を加えた旧西臼杵郡内には「高千穂四十八塁」と呼ばれる中世の山城が見晴らしの良い場所に残っています。
 中世の山城は、近世の城のような石垣や天守閣はありませんが、山を人工的に造成して、掘りを掘ったり土塁を築いたりして守っていました。当時の情報伝達の方法としては、“狼煙”や“太鼓”などが使われていました。
 高千穂町内には「太鼓原(たいこばる)」とか「太鼓番」といった地名が残っており、中世の山城ネットワークの重要な場所でした。
 ここ大字押方の太鼓原には「太鼓番の墓」と呼ばれる石造物が残っており、現在も地元でおまつりしてあります。』
それでは最後に展望台からの眺めをご覧下さい。



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