島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

テイカカズラ

2021-06-02 13:58:37 | 植物
21.6.2(水) 天気;曇り 気温;23℃
 特徴のある花なので調べるのは難しくありませんでした。
 山野に生える常緑のつる性木本、キョウチクトウ科の「テイカカズラ(定家葛)」です。
 富士山の登山口にありました。
「北国から上京してきた僧が雨宿りしている。そこへ女が現れ、『ここは藤原定家卿の建てた時雨亭(しぐれのちん)である』と伝え、式子内親王(しょくしないしんのう)の墓へ案内する。墓石には定家葛が絡みついている。女は『定家卿は死後も葛(カズラ)になってまとわりついている。回向(えこう;死者のために仏事を営み、冥福を祈ること)して2人を解き放してくれるように』と頼む。そして、自分は内親王の霊であることを明かして消える。」
 謡曲に謳われたテイカカズラの由来です。
 しまった! うろ覚えだったので男女逆に解説しちまった。あとで訂正しとかな。
 5〜6月に咲く白い花は、初め白色だがやがて淡黄色に変わり、良い香りがします。
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