島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ベニツチカメムシの集団越冬

2011-11-17 13:27:27 | 昆虫
昆虫嫌いの方には失礼しました。
私も1匹1匹ならまだしも、流石にこれだけの数が集まると「うわっ」となります。
講習中に見つけた「ベニツチカメムシの集団越冬」です。
ベニツチカメムシは、鮮紅色の美しい大型のカメムシです。
山歩きを楽しむ方は1度や2度くらいは会ったことがあるのではないでしょうか。
寒くなると写真のように1本の木や葉に集まって集団越冬します。
実はこの近くにもう1本集まっている木があったのですが、そちらの方が数が多く、あまりの光景に撮影できませんでした。
冬を越すための生き物の知恵を観察できました。
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千巌山(せんがんざん)

2011-11-16 13:40:15 | 雑談・その他
天草の青年の家の近くには「千巌山(せんがんざん)」という名前の岩山があります。
山そのものの写真は撮り忘れてきたのですが、山頂からの景色は撮影してきました。
残念ながら曇りの天気で遠くまでの眺望はききませんでしたが、ご覧ください。
「寛永14年(1637年)、島原の乱の総大将 天草四郎時貞が信徒の将兵を集め、島原出陣の祝酒を手杓子で酌み交わしたことから手杓子山と呼ばれていましたが、その後この山に奇岩が多いことから千巌山と命名されました。
昭和10年6月に国の文化財“名勝”に指定され、昭和31年には国立公園に指定されています。
標高162mの山頂からは、青い海に浮かぶ天草松島の島々や天草五橋を一望できます。」
西に有明海と雲仙

北に大矢野島や三角港

東に不知火海を隔てて八代平野を望むことが出来ます。(東の写真はなし)

真ん中よりちょっと右上に今回お世話になった「天草青年の家」が映っています。
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遠くだったのか、近かったのか。

2011-11-14 13:25:15 | Weblog
帰って参りました~。
クイズの正解は、上天草市にある熊本県立天草青年の家でした。
ここからだと対岸の島原半島が良く見えるハズなのですが、あいにく3日間ともずっと曇り空で、唯一2日目の朝に雲と雲の隙間に雲仙岳が垣間見えました。
天気が良ければこのように見える予定でした。

講習を受けに行ったのですが、普段働いている場所が向かいに見えている状況に、「遠くまで来たハズなのに、何故か普段と変わらない気がする。」変な感覚にとらわれていました。
実際、2時間ちょっと(3時少し前に講習が終わって、5時半くらい)で雲仙まで帰り着きました。
内容は新鮮で、自然を見る目に新しい眼鏡を手に入れた気分ですが、磨かなければレンズは曇っちゃうんだよな~。
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本日の平成新山

2011-11-10 13:40:18 | 平成新山
雨が降るんだか、降らないんだか、はっきりしない天気の垂木台地です。
気温が少し下がって、今朝は15℃です。
登ってくるお客様が口々に「寒い」を連発しています。
ほぼ毎日垂木台地にいる私には「そうかな?」程度にしか感じませんが。
さて、明日から暫くの間お休みします。
研修を受けに、島原を離れます。
先月22日に出したクイズの答えの場所へ再び行ってきます。
帰ってきてから答え合わせをしましょう。
では、(・ω・)ノシ
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紅葉情報

2011-11-09 13:26:42 | Weblog
紅葉情報をお伝えします。
少し情報も流れていますが、先週土・日曜の雨で色づいた葉が落ちてしまいました。
写真は雲仙の池の原駐車場から仁田峠・妙見岳方面を見上げた景色ですが、赤や黄色といった色はほとんど見えません。
本当ならば今週の土・日曜くらいまでは見頃だったのでしょうが、天候ばかりはなんとも・・・。

眉山、焼山の紅葉も色づき始めていたものは、雨で落ちてしまったようです。
色は少し残っていますが、くすんだ色になってしまいました。
まだ色づき始めていなかった葉が残っていますが、今日からの天気の崩れであまり色づきは期待できそうにありません。
ああ、そう言っているうちに雨が降り始めました。
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礫石原環状石組遺構

2011-11-07 14:00:01 | 歴史・史跡
以前から「何だろう?」と気になっていました。
県道58号線を千本木から国見町の百花台方面に向かって車を走らせていると、少し広い広場の向こうに解説板らしき白い立て看板が見えます。
近くに車を停められるスペースもないし、その広場のあちこちに「立入り禁止」の看板が立っているので、今まで確認しに行けませんでした。
今回心の中で「失礼します。」と断りを入れてから近づき、やっと正体が分かりました。

島原市指定の有形文化財「礫石原環状石組遺構」です。
(「くれいしばるかんじょういしぐみいこう」と読みます。)
礫石原は、三会(みえ)扇状台地の最西部にあたり標高270mに及ぶゆるい傾斜台地です。
この地一帯は、藩政時代には砲術訓練の着弾地であり、明治維新ごろは禄(ろく;今で言う給料のこと)を離れた藩士たちの牧場となっていました。
第二次世界大戦後まもなく、未墾地約70ヘクタールが開拓地に指定され、昭和21年(1946年)入植が始まりました。
開拓が始まるとともに各所で多量の遺物が出土し、縄文晩期の重要な遺跡であることが明らかになりました。
その後、昭和35,36年にわたり日本考古学会西南九州総合調査委員会、昭和52年には百人委員会により調査が行われ、出土品は農耕生産の要素をもつ資料として注目されています。
この石組み遺構は、当時の埋葬施設の中心をなすものと考えられ、付近からは合わせ口甕棺4基のほか焼灰の集積、集石墓10基の存在が確認されています。
埋葬祭祀共同体を構成する重要な遺跡です。
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お知らせ

2011-11-06 13:25:23 | Weblog
昨日から11月歴史ジオツアーの「歴史じおさらく~有家編~」の予約受付開始でした。
たくさんのお問い合わせをいただき、ありがとうございます。
おかげさまで定員いっぱいとなりました。
ご予約に漏れたお客様には申し訳ございません。
また次回の参加をお待ちしております。

さて、本日の垂木台地は雨です。
今は霧で何も見えません。
お客さんもサッパリですな。
写真は先日園内で撮影したカマキリです。
右下に平成新山も入り、なかなかのアングルで撮影できました。(自己満足w)
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国見町のたぶ原

2011-11-05 13:29:57 | 植物
巨樹・巨木観察会では残念ながら雨のため、バスを降りて観察ができなかった場所です。
一見ヒノキの林が広がっており、この中に巨樹・巨木があるのかと疑ってしまいます。

そんなヒノキ林の中に忽然と、タブノキの巨樹が存在します。
この辺り一帯は、ヒノキ林の前はタブノキの照葉樹林がつづく場所だったことから、地元の人たちは「タブわら」や「タブヤマ」と呼んでいます。
藩政時代は佐賀鍋島家の山林として長年にわたり管理されてきました。(※国見町周辺は、佐賀藩の飛び地でした。)
長崎県下最大のこのタブノキは、上部が枯死状態で太い幹には空洞ができ痛々しい姿ながら、強い生命力で全体にたくさんの葉をつけ、しっかりと大地に踏ん張っています。
少し視線を下にむけ下草を見て見ると、ハゼやアオキなどに混じって小さなタブノキの幼木が育っていました。
おそらく数十年後、数百年後にはヒノキに代わって、タブノキの照葉樹林が復活するのではないかと思いました。
人が植えた自然よりも、本物の自然の方が力強いってことですね。
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本日の平成新山

2011-11-03 13:21:02 | 平成新山
本日の平成新山です。
今朝の垂木台地の気温は20℃、暖かいです。
お昼前から暫くの間雨が降っていましたが、今はあがっています。
今日は11月3日、文化の日ですね。
丁度1年前の今日、文化財ジオツアーを実施していました。
島原藩の薬園跡と本光寺の常磐歴史資料館を訪問して、貴重な文化財を拝見しました。
島原半島内にまだまだ数多くの文化財はありますが、今年は休憩です。
また、面白いものが貯まったら実施しましょう。
さて、園内のシマバライチゴに実がついていました。

この実のつき具合からすると成り始めは1,2週間前だったかも知れません。
見落としていたなあ~、しまった~。
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タラヨウ

2011-11-02 12:55:41 | 植物
観察会の時に面白い植物を教えてもらいました。
それは写真の「タラヨウ」です。
先日アップした「役小角の石像」の近くにあります。
タラヨウは、暖地の山地に生えるモチノキ科の常緑高木です。
庭木として植えられますが、特に寺院などに多いです。
この木の何が面白いかと言いますと、「葉に枝などで字や絵を書くと、そのあとがすぐに黒くなる」のです。
実験してみました。
手持ちに良いものがなかったので、シャープペンを使いましたが、芯が出ていないことを確認して下さい。

これをインドで古くから経文を書くのに利用された貝多羅樹(ばいたらじゅ)というヤシ科の植物になぞらえて、多羅葉(たらよう)の名前がついたと言われています。
(このことから寺院に多いのかも知れませんね。)
ちなみに、

ハガキの由来はこの木であり、郵便局の木に指定されています。
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