散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

札幌に戻ってきて

2021-08-14 19:46:02 | 日記
バスに乗ること2時間半。途中は爆睡しながら、札幌の街中にやって来た。本屋さんに立ち寄り、カフェでアイスコーヒー休憩。私が出勤していた時にはよく来ていたのだが、出勤しなくなってからすっかり足が遠のいていたのだ。客は少な目。



この後、ちょっとあったのだが、ここには書けない。

夕食を食べて帰るかということで、蕎麦屋さん「MH」へ。今日は何となく目についた、肉そばを注文。



ごく普通の蕎麦がいいのだ。



この後、帰宅して早めに就寝。疲れた。
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後志へ(4)

2021-08-14 13:25:45 | いろいろ写真館
街中を散策して、札幌に戻るバスを待つ。道の駅周辺はそこそこの人出だが、お盆とあって休業している店も多い(もしかしたら、廃業かもしれないが)。

木田金次郎美術館の前にある公園。水が大量に流れだしており、流水路では子供が飛び込んで水遊びをしている。



いわないマリンモールかな。



昭和22年創業の書店。



こちらは閉業してしまっているかも。ネット上には情報がない。



国道229号線沿い。





飲食店街へ。





この食堂、天ぷらラーメンが名物らしい。



岩内の商店街では町の人が描いた絵を展示するという企画をやっている。こういう街って素晴らしい。



カフェや喫茶店に入りたい気もしたが、何しろ混雑している雰囲気だった。



時間になったので、自分用のお土産を買って、バスへ。結構な交通費がかかった。

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後志へ(3)

2021-08-14 13:00:54 | 美術・アート
食事終了後は当然こちらへ。



■木田金次郎美術館「北海道銀行カレンダーと木田金次郎」。
「りんご」:油彩のどっしりとしたりんご。素晴らしい作品。
「大火直後の岩内港」:太陽が緑色なのは、大火の赤を見過ぎて目が異常をきたしたのだろうかという気がしてきた(緑は赤の補色)。
「開拓使庁図」:木田の作品ではなく、道銀のカレンダーに使われた昔の図。まったく何もない更地に囲いができ、中心に開拓使の建物が建っている。札幌はここからスタートしたのか。

本郷新・山内壮夫・佐藤忠良「本店レリーフ「大地」」:道銀本店のカウンター奥にあるレリーフの原画である。しかし、当時これだけではなく、次の3名の作品も候補になっていたのを知り、非常に興味深かった。
 難波田龍起:何となくSFチックなモチーフ。一番、イメージから遠い。
 栗谷川健一:北海道のシンボル的な要素を並べた感じ。全体としての統一感が薄く思える。
 北岡文雄:北海道の漁業、農業、牧畜などを描いた作品。これが次点だろう。
いずれの作品も「これでいこうというところまでいかない。」と当時の議論の様子が書いてあった。

もう一つ私が気になったのが、1955年以降のものが展示されていた、カレンダーの変遷である。まず、昔は何よりも祝日が少ない。「海の日」「山の日」などと言う新参者はともかく、「体育の日」「建国記念日」「敬老の日」もないのである(いずれも1966年~)。また、振替休日は1973年以降(厳密には、当時は日曜日と祝日が重なった場合、翌日の月曜日が振替休日。2007年から翌日以降の祝日でない日が振替休日になった模様)であるし、祝日と祝日に挟まれた日が国民の休日というのは1986年以降、ハッピーマンデー制度は2003年からであるらしい。

今の時代のサラリーマンが当時のカレンダーを見たら、ゴールデンウィークの飛び石ぶりや、6月~8月は祝日無しという状況に気が遠くなるであろう。子供の頃はカレンダー好きであった私は、すっかり舞い上がりながら「さて、次の年はどうなるのかな」と全く展示の趣旨とは違うところを夢中で見るのであった。

■同「しりべしミュージアムロード共同展20回記念展 ザ・ベスト【旅へ出よう!】」。この展覧会では小川原脩5点、木田金次郎9点、西村計雄5点、藤倉英幸5点の展示がされていた。木田金次郎はおおむね岩内周辺(と北海道)の風景が多いのだが、唯一、1928年に満州・朝鮮旅行に行っており、その時の「大連風景(老虎灘)」「朝鮮金剛山」等は興味深い。



しかし、しりべしミュージアムロードも公共交通機関だけで行くのは相当厳しいな。特に荒井記念美術館に行くには、1日4本の乗合タクシーしかなくなってしまっているようだ。



というところで、今回の美術館巡りは2か所で終了。

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後志へ(2)

2021-08-14 11:40:11 | 食べ歩き
共和町の役場付近は飲食店が本当に少ない。一つ、大きなレストランがあるのだが、摩訶不思議なことに土曜定休日。土曜日にやっていたら、ここに行くんだけどなあ。

ということで、バスに乗り岩内町へ(途中で乗り継ぐと運賃が結構高くなる)。岩内町はバスターミナルから歩いて数分以内に、かなりの数の飲食店がある。そして、自家用車で行くことのできる道の駅が人気なのか、思った以上に街中に人がいるな。

まだ11時半前なのだが、店が混雑する前に昼食を取ってしまおう。しかし、最初に見に行った寿司店は店の前に車がかなり止まっており、避けた方が良かろう。次に行ってみた「M」寿司はどうやらまだ客がおらず、それはそれで心配になりながらも入店。そうねえ、特上はかなり高いので、生ちらし(上)を注文。

客がいないので(持ち帰りの注文が入っていたが)、すぐに注文の品は出てきた。椀物を入れた全景はこんな感じ。



生ちらしに乗っているのは手前から時計回りにいくら、うに、ホッキ、カニ、ホタテ、マグロ、イカ、サーモン、甘えび、ハマチ?、中央に玉子焼きである。味噌汁は揚げと自家製と思われるかまぼこが入っており、出汁の風味が効いている。



魚介類は大体良かったが、特筆すべきはうにが美味しかった。私はうに丼のように大量には要らないので(高いし、飽きる)、ちょっとだけ頂けるうにが、ことのほか嬉しい。それからしょうがの酢漬けとかんぴょうが細かくカットされてご飯に混ぜ込んであるのも良かった。食べ切れないくらいのしょうがを上にボンと盛るのは、食べるのに邪魔だと思う。

実は禁酒エリア外なので軽く一杯やるかという考えもあったのだが、何となく酒は注文できず仕舞い…。後でゆっくりメニューを見ると、特上はマグロ赤身→トロ、甘えび→ボタンエビ、ホタテ→アワビ、サーモン、ハマチ→穴子、シャコになっているようだったので、穴子とシャコあたりを単品で頼んでみるのも良かったかなあ。

ところで、私が食べている時に電話がかかってきたのだが、大将、おかみさん共に「12時半に大勢で予約なんて、時間通りに来られるか分からないし、大人数でねえ。飲食は4人までって知事が言っているのを聞いてないんだわ」とおかんむり。知事の発信力のなさは別問題だが、おっしゃる通りだと頷いてから、勘定をしてもらった。



後で前を通りかかった寿司屋さんも「予約のみで営業」とあって、かなり慎重なお店も多い岩内町からお届けしました。
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後志へ(1)

2021-08-14 10:59:57 | 美術・アート
元々、今日は苫小牧市美術博物館に「発掘された日本列島2021」を見に行こうと思っていた。昨年、新潟で見てなかなかボリューム感のある展覧会だったからである。しかしながら、直前に確認してみると、この美術博物館「札幌市・小樽市・石狩管内及び緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の対象地域からの利用自粛」を宣言しているではないか。

まあ、さりげなく「○○から来ました」とウソをつくことも可能だろうが、あまりよろしい態度ではあるまい。また、行ったとて、ブログで堂々とそれを公表する訳にも行かず、今回は苫小牧行きを見送ることにした。さて、他に行くところはあるかと思うと、小樽は先日行ったばかりだし、第2候補以下で想定していた、岩見沢市絵画ホール、滝川市美術自然史館あたりも同じような利用制限になっている。

大人としては自宅にこもるべきなのだろうが、有り余るエネルギーで(←年いくつなの)、6時に起き、7時に出発することになってしまった。バス停に行くと、さすがにこの時間帯は人が少ない。



乗り込んだバスも数人の乗客しかおらず、到着したのはここだ!



いや、ここだ! はいいんだけど、バスで2時間もかかるのよね。ということでまずは共和町役場前に到着。



そんなに時間の余裕がないので、早速、西村計雄記念美術館へ。美術館はバス停から若干の距離があって、矢印の方向に進むと、自動車はいいが、人間にとってはかなりの回り道になるのだ。



前回の経験を踏まえ、途中から左の小道に折れ、パークゴルフ場の隣を通って美術館へ。今日は日差しがきついが、気温が高くなくてよかった。



美術館の裏口もそれなりに整備されているが、結構急な階段を上らなければならない。



ということで、やっと入口に到着。相当早歩きの私で約10分というところかな。



美術館の入口横からは、共和町・岩内町方面の景色が見える。目で見るとうっすら海と泊原子力発電所も見えるんだけどなあ。



さて、美術館には無事入館したが、観覧者は私一人。まさしく安全安心の環境である。

■西村計雄記念美術館「日本のゑかき西村計雄」。なぜ「ゑかき」という表記なのかは不明。
「北海道の海」:日本海を描いたと思われる、手堅い油彩。渡仏以前の西村の作風の方が私好みなのである。
「無題(果物かご)」:フランスで「どぎつさのない和菓子の色」と評された西村の作品だが、まさにそれを思わせる感じ。果物というより、若干喉が詰まりそうな和菓子の質感がある。
「きもの」:どうも、オリエンタリズム全開過ぎる感じがある。フランスで独自性を出そうとした結果だとは思うのだが。
「枯花」:特に作品に入っている西村特有の「線」に違和感を感じるのだなあ。風の表現なのか、空気なのか、動きなのか。

この後、「日本縦断スケッチ旅行より」というコーナーで、日本各地の風景画があったが、少々明るさに偏り過ぎている感じ。「1980年以降 沖縄と太陽」というコーナーで、沖縄平和祈念堂に作品を献納したという紹介があった。これも知らなかったので、見ることが出来て良かった。



■同「しりべしミュージアムロード共同展20回記念展 ザ・ベスト【復刻版! 5W1H】」。しりべしミュージアムロードに加盟する美術館・文学館が連携し開催してきた展覧会を20回目にして振り返るという展示である。

西村計雄「静物(ブドウ・リンゴ・ワイングラス)」:ブドウは黒と緑、リンゴはオレンジ色の縁取りなのになぜか青りんご、ワイングラスには赤ワインが入っており、洒脱な感じ。この色彩感覚はいい。
西村計雄「岩内港」:小川原チックな風景画。影の部分が黒く塗られた小舟は死を思わせる不吉な印象がある。
西村計雄「車内にまどろむ三人の女・夢」:ピカソの影響がありそうな女、植物的な奇怪な夢。なかなか面白い作品。

この他、木田金次郎、小川原脩の作品は当然だが、山岸正巳、藤倉英幸の作品が西村と対比する形で展示されていた。これは素直に楽しめる展覧会だったと思う。

展覧会の作品は撮影できず、廊下にある西村公祐(計雄の次男)「家族の夢」の一部を撮影。



静かな美術館から、また、10分ほどかけてバス停に戻る。
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