散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

20241214ギャラリー巡り(2)

2024-12-14 16:17:17 | 美術・アート
本日はHOKUBU→さいとう→スカイホール→三越→オマージュ→富士フイルム→大通→大丸→SCARTS→コンチネンタル→資料館→教育文化会館(別項)→近美の13か所。

マイナス気温の中スタート。今日は厚手の防寒着を着て外に出た。



■HOKUBU記念絵画館「海町と向き合う」。
関野準一郎「松嶋(島々)」:晴れの中、集中豪雨っぽいところがあるのが面白い。



奥山民枝「雲笑」:海というよりもそこから立ち上がる圧倒的な雲を描いた作品。



坪井明花「暖かい時間」:故郷を描いた作品らしい。川の横に赤ちゃんがいるのは、これが作者の子供のころに見た風景であることを表しているのだろう。ところで、出身は士幌町らしいが、士幌町は海に面していないのでは??



尾仲浩二「海町」:2、3階に展示されていたこの作品が今回のメイン展示であろう。1991年~1993年にかけて三陸地方の海町を撮影したものだが、場所は宮古、釜石、陸前高田、石巻、気仙沼、小名浜ということで、東日本大震災で甚大な被害を負った地区である。写真に写された何気ない風景(といっても作者の意識が働いているだろうが)はおそらく今は無い。さらには福島の原子力発電所の事故で被害を受けた地域についても、政府が偽りの復興でごまかすに決まっているが、完全に昔の姿を取り戻すことはない。我々は写真で残されたこの風景を見て、そして何かを思うしか無いのだろう。

作者は食堂好きだったようで、私もとても興味がある食堂や飲み屋街の写真が結構あった。次は宮古の「お食事処ひばり」の写真である。「お肉たっぷり! 豚汁300エン」の看板がなんともいい。



食堂・飲み屋街の写真以外でハッとしたのが、釜石で猫を撮影したもの。私は動植物の写真にほとんど興味が持てないのだが、かすかに左に傾いた猫たちのカットはなんとも言えないリズムがある。



作品を見終わって、ありがたくいつものコーヒー休憩だ。にぎやかなお菓子があったので、うれしくて頂いてしまった(持って帰ったので、この場で食べてはいない)。



■さいとうギャラリー「オトナプリンツ」。実に多彩な作家が出品していて、見ごたえがあった。

■ギャラリーオマージュ「やまのわ個展 とばりの中で巡る花」。繊細な線で特徴的な人物版画を作成している。大丸で開催した「いい芽ふくら芽」展で見た記憶があるのかな。

■SCARTS「鉄道文化博覧会」。私は鉄道ファンではないが、聞いたことのある列車、廃線跡などの展示がされているようだ。



■コンチネンタルギャラリー「2024北海道版画協会作品展」。
関谷修平「虫眼鏡」:細かいカラーのドットを前面に配して、これはこれで面白い。
高野理栄子「Ame」:タイトルは変わらずだが、作品の額や縁のようなものがなくなり、カラフルになっている。作風チェンジか?
澁谷美求「煙突のある風景」:縦2枚に配置された版画だが、下の作品には煙突のある建物、上の作品には花火のような円形模様があるため、煙突が大砲になって花火を打ち上げたようにも見える作品。これはなんだか素敵だ。

■札幌市資料館「当事者研究の立体的表現の実践」。うつ病経験のある(今もそうなのかも)作家がその時の心境や思うところを形にした展覧会。こればっかりは、分かるような分からないような。

■北海道立近代美術館「北海道書道連盟 創立70周年記念展」。さほど書道に興味が無いのだが、大規模な展覧会なのだろうと思って行ってみると、なかなか面白かった。そもそも日本語を書いているはずなのに、半分くらいは読めないからなあ。そこは画のように楽しんでも良いとは思うのだが。

青木空豁「六方拝」:これなんか字というよりは木と家を描いた画みたいだものな。
上戸抱山「醉月」:これはまあまあ読める方だが、字としてカッコいいわ。
太田欽舟「戴」:これも読める(そこを基準にしてはいけないが)。そしてカッコいい。

菊池紀仁「嬉」:文字を書いたというより、ド迫力でほぼ全面を塗ってあるといっても過言ではない。
佐々木桂泉「沙塵」:やっぱり様になる字ってあるよね。
八重柏冬雷「Universe」:英単語を書くのではなく「○△□」を描いて、そういう意味らしい。仙厓だな。

コメント

20241214ギャラリー巡り(1)教育文化会館スペシャル

2024-12-14 15:29:12 | 美術・アート
札幌市資料館を出たときに「そういえば教育文化会館がリニューアルオープンしたのでは」と気が付いて、久しぶりに行ってみることにした。結論から言うと、管内に展示されているアート系の作品には変わりがないようだった。



坂坦道のレリーフ「未知を拓く」は変わりなし。



模型製作・佐々木造船所、工匠・佐々木喜三郎、佐々木政雄、考証・水見悠々子(本格的なんですな)「辰悦丸 模型1/20」も変わらず。



「Kyobun Area in Past and Present」というパネル展示がされていた。これは新しいか。



まずは1階から。中野北溟「舞」。



松島正幸「(題名不詳)」:タイトルを撮り忘れた。



国松登「北国」:小ホールを掃除中の為、近くに寄って撮影することができた。結構な大作で、小さな白鳥まで描かれているのに初めて気が付いた。



4階に移動。1階ではギャラリー展示の案内がなかったのだが、小松美月「1作だけの展覧会」が2日間だけ開催されている模様。作品撮影が可能かどうか分からず、作品の写真は無し。



休憩所兼用ということだが、ずいぶんそっけない休憩所である。


→この右手壁に絵画が展示されている。

齋藤清「門・鎌倉」:ゲスいお話だが、結構いいお値段なんでしょ。こんなところに飾ってあって大丈夫なのだろうか。



鵜沼人士「大晦日の朝(宮の森から)」:札幌の街並みをとらえたゆったりした作品。



ここから3階だったかな? 階段を下りながら、各フロアに展示されている作品を撮影する。会議室ではいくつか会合が行われているようで、館内をうろついても特に問題はなさそう。

齋藤清「慈愛」:風景ではなくお地蔵様の版画。



中野北溟「海」。



小川原脩「雪・馬」:これも結構お高いんでしょ(ゲスい)。



永瀬義郎「ポセイドンの娘」。



加藤清江「菊」。



大友一夫「草原」。



伊藤隆一「風」。



2階には以前レストランがあったのだが、展示スペース(中野北溟の功績を顕彰する記念室を整備中)、休憩コーナー(飲食可だが、食べ物などの提供はなさそう)を整備中で、来年4月頃オープンするらしい。



そして、どこがリニューアルされたのかは全く分からなかった。トイレでも素敵になったのかな(見てない)。

以上。
コメント

寒い日はこれ

2024-12-14 12:17:00 | 食べ歩き
豊水すすきの駅で降りて、今日の昼食は蕎麦の「AH」へ。まだ時間が早いのでカウンター席は空いている。しかし、後から来た私が注文を済ませてなお「海老天がいいかな」「えっ、蟹天もあるの」と長時間だべり続ける年配女性のグループがうるさくて、耳栓を装着。本人たちはそれが楽しい(というか当たり前なの?)のだろうが、うるさい鳥みたいで、邪魔だよね。

さて、私の注文は今日の(おそらく)真冬日に合わせて、鍋焼きうどんだ。その前に、冷酒で軽くのどを潤しておこう。



しばし飲んでいると、鍋焼きうどんが到着。具は海老天、麩、水菜、玉子、鶏肉、舞茸、ネギ、すり身揚げ、海苔である。早速熱いところを食べながら、合間に冷たい酒を飲む。



そこまでボリュームがあるわけでもないのと、天ぷらの衣、玉子が崩壊していったため、それらが入り混じった汁をつい全部飲んでしまった。まあ、こればっかりはしょうがないよね。
コメント (2)