本日はHOKUBU→さいとう→スカイホール→三越→オマージュ→富士フイルム→大通→大丸→SCARTS→コンチネンタル→資料館→教育文化会館(別項)→近美の13か所。
マイナス気温の中スタート。今日は厚手の防寒着を着て外に出た。
■HOKUBU記念絵画館「海町と向き合う」。
関野準一郎「松嶋(島々)」:晴れの中、集中豪雨っぽいところがあるのが面白い。
奥山民枝「雲笑」:海というよりもそこから立ち上がる圧倒的な雲を描いた作品。
坪井明花「暖かい時間」:故郷を描いた作品らしい。川の横に赤ちゃんがいるのは、これが作者の子供のころに見た風景であることを表しているのだろう。ところで、出身は士幌町らしいが、士幌町は海に面していないのでは??
尾仲浩二「海町」:2、3階に展示されていたこの作品が今回のメイン展示であろう。1991年~1993年にかけて三陸地方の海町を撮影したものだが、場所は宮古、釜石、陸前高田、石巻、気仙沼、小名浜ということで、東日本大震災で甚大な被害を負った地区である。写真に写された何気ない風景(といっても作者の意識が働いているだろうが)はおそらく今は無い。さらには福島の原子力発電所の事故で被害を受けた地域についても、政府が偽りの復興でごまかすに決まっているが、完全に昔の姿を取り戻すことはない。我々は写真で残されたこの風景を見て、そして何かを思うしか無いのだろう。
作者は食堂好きだったようで、私もとても興味がある食堂や飲み屋街の写真が結構あった。次は宮古の「お食事処ひばり」の写真である。「お肉たっぷり! 豚汁300エン」の看板がなんともいい。
食堂・飲み屋街の写真以外でハッとしたのが、釜石で猫を撮影したもの。私は動植物の写真にほとんど興味が持てないのだが、かすかに左に傾いた猫たちのカットはなんとも言えないリズムがある。
作品を見終わって、ありがたくいつものコーヒー休憩だ。にぎやかなお菓子があったので、うれしくて頂いてしまった(持って帰ったので、この場で食べてはいない)。
■さいとうギャラリー「オトナプリンツ」。実に多彩な作家が出品していて、見ごたえがあった。
■ギャラリーオマージュ「やまのわ個展 とばりの中で巡る花」。繊細な線で特徴的な人物版画を作成している。大丸で開催した「いい芽ふくら芽」展で見た記憶があるのかな。
■SCARTS「鉄道文化博覧会」。私は鉄道ファンではないが、聞いたことのある列車、廃線跡などの展示がされているようだ。
■コンチネンタルギャラリー「2024北海道版画協会作品展」。
関谷修平「虫眼鏡」:細かいカラーのドットを前面に配して、これはこれで面白い。
高野理栄子「Ame」:タイトルは変わらずだが、作品の額や縁のようなものがなくなり、カラフルになっている。作風チェンジか?
澁谷美求「煙突のある風景」:縦2枚に配置された版画だが、下の作品には煙突のある建物、上の作品には花火のような円形模様があるため、煙突が大砲になって花火を打ち上げたようにも見える作品。これはなんだか素敵だ。
■札幌市資料館「当事者研究の立体的表現の実践」。うつ病経験のある(今もそうなのかも)作家がその時の心境や思うところを形にした展覧会。こればっかりは、分かるような分からないような。
■北海道立近代美術館「北海道書道連盟 創立70周年記念展」。さほど書道に興味が無いのだが、大規模な展覧会なのだろうと思って行ってみると、なかなか面白かった。そもそも日本語を書いているはずなのに、半分くらいは読めないからなあ。そこは画のように楽しんでも良いとは思うのだが。
青木空豁「六方拝」:これなんか字というよりは木と家を描いた画みたいだものな。
上戸抱山「醉月」:これはまあまあ読める方だが、字としてカッコいいわ。
太田欽舟「戴」:これも読める(そこを基準にしてはいけないが)。そしてカッコいい。
菊池紀仁「嬉」:文字を書いたというより、ド迫力でほぼ全面を塗ってあるといっても過言ではない。
佐々木桂泉「沙塵」:やっぱり様になる字ってあるよね。
八重柏冬雷「Universe」:英単語を書くのではなく「○△□」を描いて、そういう意味らしい。仙厓だな。
マイナス気温の中スタート。今日は厚手の防寒着を着て外に出た。
■HOKUBU記念絵画館「海町と向き合う」。
関野準一郎「松嶋(島々)」:晴れの中、集中豪雨っぽいところがあるのが面白い。
奥山民枝「雲笑」:海というよりもそこから立ち上がる圧倒的な雲を描いた作品。
坪井明花「暖かい時間」:故郷を描いた作品らしい。川の横に赤ちゃんがいるのは、これが作者の子供のころに見た風景であることを表しているのだろう。ところで、出身は士幌町らしいが、士幌町は海に面していないのでは??
尾仲浩二「海町」:2、3階に展示されていたこの作品が今回のメイン展示であろう。1991年~1993年にかけて三陸地方の海町を撮影したものだが、場所は宮古、釜石、陸前高田、石巻、気仙沼、小名浜ということで、東日本大震災で甚大な被害を負った地区である。写真に写された何気ない風景(といっても作者の意識が働いているだろうが)はおそらく今は無い。さらには福島の原子力発電所の事故で被害を受けた地域についても、政府が偽りの復興でごまかすに決まっているが、完全に昔の姿を取り戻すことはない。我々は写真で残されたこの風景を見て、そして何かを思うしか無いのだろう。
作者は食堂好きだったようで、私もとても興味がある食堂や飲み屋街の写真が結構あった。次は宮古の「お食事処ひばり」の写真である。「お肉たっぷり! 豚汁300エン」の看板がなんともいい。
食堂・飲み屋街の写真以外でハッとしたのが、釜石で猫を撮影したもの。私は動植物の写真にほとんど興味が持てないのだが、かすかに左に傾いた猫たちのカットはなんとも言えないリズムがある。
作品を見終わって、ありがたくいつものコーヒー休憩だ。にぎやかなお菓子があったので、うれしくて頂いてしまった(持って帰ったので、この場で食べてはいない)。
■さいとうギャラリー「オトナプリンツ」。実に多彩な作家が出品していて、見ごたえがあった。
■ギャラリーオマージュ「やまのわ個展 とばりの中で巡る花」。繊細な線で特徴的な人物版画を作成している。大丸で開催した「いい芽ふくら芽」展で見た記憶があるのかな。
■SCARTS「鉄道文化博覧会」。私は鉄道ファンではないが、聞いたことのある列車、廃線跡などの展示がされているようだ。
■コンチネンタルギャラリー「2024北海道版画協会作品展」。
関谷修平「虫眼鏡」:細かいカラーのドットを前面に配して、これはこれで面白い。
高野理栄子「Ame」:タイトルは変わらずだが、作品の額や縁のようなものがなくなり、カラフルになっている。作風チェンジか?
澁谷美求「煙突のある風景」:縦2枚に配置された版画だが、下の作品には煙突のある建物、上の作品には花火のような円形模様があるため、煙突が大砲になって花火を打ち上げたようにも見える作品。これはなんだか素敵だ。
■札幌市資料館「当事者研究の立体的表現の実践」。うつ病経験のある(今もそうなのかも)作家がその時の心境や思うところを形にした展覧会。こればっかりは、分かるような分からないような。
■北海道立近代美術館「北海道書道連盟 創立70周年記念展」。さほど書道に興味が無いのだが、大規模な展覧会なのだろうと思って行ってみると、なかなか面白かった。そもそも日本語を書いているはずなのに、半分くらいは読めないからなあ。そこは画のように楽しんでも良いとは思うのだが。
青木空豁「六方拝」:これなんか字というよりは木と家を描いた画みたいだものな。
上戸抱山「醉月」:これはまあまあ読める方だが、字としてカッコいいわ。
太田欽舟「戴」:これも読める(そこを基準にしてはいけないが)。そしてカッコいい。
菊池紀仁「嬉」:文字を書いたというより、ド迫力でほぼ全面を塗ってあるといっても過言ではない。
佐々木桂泉「沙塵」:やっぱり様になる字ってあるよね。
八重柏冬雷「Universe」:英単語を書くのではなく「○△□」を描いて、そういう意味らしい。仙厓だな。