今日は地下鉄の一日乗車券を購入し、あちこち行って見よう。
■札幌芸術の森美術館「きみのみかたみんなのみかた」。参加型のワークショップをやっていることもあり、私が到着した時は大勢の子供がいた。正直なところ、これに交じってみるのはなあ…、と思っていたら、ちょうど時間が来たらしく、彼らはあっという間にいなくなってしまった。すっかり人の減った会場で作品を見る。
国松明日香「水の環」:入口すぐに展示されていた。基本的に写真撮影はすべて可能だが、物によって「SNS OK」表示のあるものとないものがあった。以下「SNS OK」のもののみ写真をいくつかアップする。
大本靖「昭和新山(A)」:こんな作品もあったのか。
坂坦道「背もたれによる女」:これは彫刻の形になり切ってみようのコーナーにあったもの。子供たちもこれをまねて、寄り掛かってみたのだろうか。
久野志乃「We found a boat」:いつ見ても物語のあふれる傑作。
ちなみに全64点の展示があり、こんなの所蔵していたのかという作品もあったので、見て損は無いと思う。それからB展示室では「新収蔵品展」をやっていた。2021年度は17作家45点を新規収蔵したとのことで、まだ作品を集める予算があるのかとホッとする。
芸森からバスで真駒内駅に戻り、地下鉄で澄川に移動。移転前はまあまあ行ったことがあるのだが、久々に札幌市博物館活動センターに行って見ようではないか。地図で見ると徒歩10分ということだったが、そうか、坂道なのか。
写真じゃ分からないが、そこそこ急な坂で、少し息が上がる。
最後で少し下るとは…。帰りはここを昇らなきゃいかんのだね。
最寄りの小学校は壁にレリーフがあった。
ということで、やっと到着。
それにしてもちょっと寂しい施設だな。
■札幌市博物館活動センター「企画展 学芸員は学術と芸術をめざす! ~古沢仁 化石博士の絵画展~」。
「サッポロカイギュウ」:カイギュウが生活していた海の中のイメージ画。
10年以上前の作品ばかり展示されていたが、現在も制作は続いているようだ。
「滝川ー本別動物群」(パステル画)、「タカハシホタテ」(実物):タカハシホタテを見るたびに私は「美味いだろうな」と思うのだが、この種は身を守るために殻を厚くしていたというという話を最近聞いた。もしかすると、思ったほど貝柱は大きくないのかも。
その他、常設展示を見る。
2008年に発見された札幌市小金湯産クジラ化石の資料。現在のクジラと比較しながら、調査、レプリカ作成を進めているようだ。
「苫前産カイギュウの頭骨、肋骨の一部」:全国41例目、道内では23例目となるカイギュウ化石。世界中のカイギュウの中でもトップクラスの大きな個体らしい。
メイン展示室にあるサッポロカイギュウのレプリカ模型。
現在の札幌周辺の地形を形作るのに大きな影響があった支笏火山。今噴火したら札幌市役所の屋上からどう見えるかという予想図が展示されていた。
アンモナイト標本、多数。
以前の札幌市博物館活動センターにはなかった、3Dプロジェクションマッピングがあったので、映像を見せてもらった(上映時間7分半)。800万年前の日本。日本海が形成されたが、今の石狩平野は最深部で6000m程もあったという海の底だったのだ。
そんな中、定山渓島(夢のある名前だ)周辺をカイギュウが泳いでいたであろう。
施設に行くのが大変だったが、現在も研究活動が続けられている札幌市博物館活動センターであった。しかし、もともと札幌博物館開設計画の準備施設であるはずなのだが、北海道博物館とは別にもう一つ博物館を作るというのは、今のところ無理だろうなあ。札幌市民交流プラザか、北海道庁辺りにあれば、もう少し見に来る人もいると思うのだが…。