ここんとこ、あれやこれやいじくり倒して、仕掛けづくりに精を出していたのだが…。正直、思うに任せなくって、めげそうになっている。いや、大したことではない。縦のものを横にする、それぐらいのことだ。でも、その何と難しいことか。ため息が出ている。しかも、この難儀さを分かってくれる人のいかに少ないか、異境をさ迷う心地だ。
ネット上で懐かしい曲に再開した。少し嬉しくなっている。記憶からすっかり欠けていたピースが埋まった気がする。
「From a Distance」といえばベット・ミドラーでしょ、という世代よりもさらにも一つ古い年代に属するのだが、
Here's Where I Belong: The Best of the Dunhill Years 1965-1967 価格:¥ 2,474(税込) 発売日:2008-05-27 |
に出逢ったのだ。なかでも、「From a Distance」は、1960年代の終わりに邦題「孤独の世界」として発売され日本でしかヒットしなかったという曰く付きの曲である。おまけに日本でもこの曲しかヒットしなかったという、いわゆる一発屋。作曲家としては、バリー・マクガイアが放ったナンバーワン・ソング「明日なき世界」をこしらえているが、給料制時代のこととて経済的恩恵に授かれなかったというショボイというか、悲運のシンガー・ソング・ライターである。
ベトナム戦争を背景に暗く重い閉塞感のなか、12弦ギターを携え颯爽と現れたカッコイイ兄ちゃんといった印象だが、ブラッド・ピットの「セブン・イヤーズ・イン・チベット」で、中国兵がチベット人民に対して暴虐の限りを尽くすシーンを見てた時、ぼくのなかでこの「孤独の世界」が鳴り響いたのは確かだ。錯覚ではない。
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YouTubeでも見つけたが、例によって、音量に気をつけて再生ボタンをクリックしていただきたい。
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