畏友、K氏の如く、クラシックを聞くためだけにアンプを吟味しスピーカーのデテールにもこだわる…といった複雑さはぼくにない。しかし、それなりに音にはうるさい。AVといえばオーディオ・ヴィジュアルの略でしか無かった頃、自慢の愛機には満足できず、
「もっと、もっと」
ばかり叫んでいたような気がする。
こうありたい自分とこんな自分との落差
それはぼくを象徴する言葉であり、その頃も、今も変わらない。ぼくの進化よりも、周りの進化の方が顕著であり、頂上を目指すもいつも八合目あたりをウロウロしてるのが現実だ。
「ヘッドフォンを選ぶのならどれにしたらいい?」
こうアドバイスを求められたぼくは、即座に、
「お店に行って聞き比べておいで!」
と答えたのだが、現実問題としてそんなことできるんだろうか、と疑問がわく。ほんと無責任だ。
のっけに音にうるさいと書いたが、機種選定に際し自分が選ぶのであれば、どうせ五里霧中なのだ、アマゾン書店へ飛ぶことにする。「エレクトロニクス」から「サウンド・オーディオ」、「ヘッドフォン」と辿る。
このサイトのありがたいのは、「リストマニア!」と「カスタマーレビュー!」の存在である。「リストマニア!」のどれかに入って見た目のよいのを捜す。気に入ったのが在ったら、スペックを記憶し、さらに「カスタマーレビュー」を熟読する。
ポイントはコスト・パフォーマンスという言葉かな。通のはずが、段々尻つぼみになってきたぞ。
ぼくの携帯電話には1GBのマイクロSDを増設し、音楽ばかりか落語までぶち込んでいる。ヘッドフォンがあれば自転車漕ぎながら、
「ズンズン」
とリズムに乗れて最高だ。携帯のフォン端子は独特の形状だが、ミニジャック機器と繋げることが出来る。アウトドアだろうが、インドアだろうが、ファジーに使えるといったところでこんなものを選択してみた。
で、アマゾンの価格をしっかと記憶に留めたら、お店にGO! ナニ、地域の活性化も大切だ。
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