かって拙ブログにおいて、自分の住む町に総合病院があるという僥倖(ぎょうこう)について書いた。
2005年10月14日 (金)
この町に生まれてよかったこと
2006年2月28日 (火)
私財を投げ打って…
なぜ幸せではなく僥倖と表現するかというと、その成り立ちが極めてきわどかったからである。僥倖とは、
思いがけない幸い。偶然に得る幸運
の意である。
大正末期から昭和初期にかけ、充実した医療機関が欲しいという悲願は地域全体の切なるもだった。それを可能にしたのは、私財を投げ打ってでも果たしたいという固い意志を持った方々が存在し、挫(くじ)けることなく全うしてくれたおかげなのだ。綱渡りのような出来事だ。
その三重県立志摩病院に異変が起きている。
産科の廃止が決定しそう
なのである。
地域あげて反対署名活動を展開したのは言うまでもない。
だが、たとえ決定したからといってあきらめるべきではないし、署名したからそれで終わりでもない。今後も、いやこれからこそが正念場だ。ぼくたちの切実な声を関係機関に訴え続けるべきである。
ネット時代である。三重県の公式ページには、「あなたの声が新しい三重を創ります」という、「県民の声」のページがある。ここにできるだけ多くの人に書き込んで欲しい。また、三重大学への訴えも忘れてはいけない。大学の公式サイトの下部に「お問い合わせ」のアイコンがある。クリックすれば、「ご意見・ご感想・ご質問」の記入フォームが開く。
志摩から産科を撤退させないで
の声を多く寄せようではないか。
毎日新聞の、「三重大医学部:産科医「山田赤十字」に集約 県立志摩病院に打診 /三重」記事を読んで感じたのだが、山田赤十字病院がそもそもの根っこのような気がしてならない。
集約という形をとらず、これまでのような分散型が、伊勢志摩においては立地上もっとも望ましいという意見を、日赤にも忘れずに届けたい(電話もしくは書簡でしか駄目なようだ)。タウンページを見る限り、伊勢(周辺も含め)には、個人の産婦人科・産院が10近くあり、志摩は0なのだ。この現実を恐怖心をもってアピールしたい。訴えは継続しなければならないし、多くの声が必要だ。
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