上瀬谷の田んぼのあたりの湿地にはシオカラトンボの雄がいっぱい飛んでいて雌がやってくるのを待っている。
めでたくカップルになったのがしばらく休んでいる。
雄がふっと離れて雌だけが残った。雄は近くを飛んで見守っている。
しばらくすると雌も飛び立って産卵を始めた。
同じところで何回かお尻を漬けると場所を変えてまたちょんちょんとやる。
その間ずっと雄は周りにいて、ほかの雄がやってくるのを防いでいる。
ほかのが来ると猛然と追い払いにかかる。自分の子孫を確実に残すためだろう。
近くの畑地でシオカラトンボが止まっていた。頭の下あたりが何か変だ。
別のところに移ったのを見ると、捕まえたチョウを食べているところと分かった。
また別のところに移った。ウラギンシジミが犠牲者らしい。
シオカラトンボはチョウを初めいろんな虫を食べる。
音は聞こえないけれどムシャムシャと食べている。
子孫を残すためには自分がしっかり体力をつけなければならないわけだ。
シオカラトンボには細かい毛がけっこう多いようだ。
残されたのは翅ばかり。
最後に翅が落ちるとき、まだ生きているかのようにヒラヒラと舞っていた。