
坂道を歩いていて隣の道に合流するところ。目の高さに草があるのに気づいた。

道の端で舗装の隙間があるところに草が生えて花を咲かせているのだった。
アメリカフウロ(フウロソウ科)だ。帰化植物で逞しい。

5mmぐらいの薄紅色の花で、雄しべは10本あって葯が雌しべの柱頭を覆うほどに集まっている。

それでもしっかり受粉して、既にたくさんの実が出来はじめていた。

原っぱの方を歩いていると道路より一段高くなったところで茎をすーっと伸ばしているのがあった。

ヘラオオバコ(オオバコ科)の花だ。

根生葉がヘラの名前通り細長く10cm以上も伸びている。
長い茎の先につく花の様子が面白い。

目立っているのは雄しべでそこより上部にツンツンと伸びている白いのが雌花の柱頭だ。
ヘラオオバコは下の方から先ず雌花が咲き(雌性期)その後に雄花が咲く(雄性期)。
雌花は少しずつ上の方に移り、それを雄花が追いかけて、花序の一番上まで上りつめる。
2005年5月に初めて見て、その様子が面白いので植物観察を始めるきっかけの一つとなった花だ。