「薄桜鬼」の二次創作小説です。
制作会社様とは関係ありません。
二次創作・BLが嫌いな方は閲覧なさらないでください。
土方さんが両性具有設定です、苦手な方は閲覧なさらないでください。
「風間様・・」
「だが勘違いするな、お前との結婚は形だけのものだ、子を作るのも、義務だ。」
「はい・・」
朔はそう言うと、俯いた。
「俺は己を安売りするような奴には興味はない。お前名は何という?」
「朔と申します。」
「朔、か・・雲すら浮かばぬ月・・お前に似合っている。」
「僕は、今まで兄の陰に隠れるようにして生きて来ました。でも、僕は風間様の為ならば何でも出来ます。」
「気に入った。」
千景はそう言って笑いながら、朔を畳の上に押し倒した。
「このまま俺に抱かれれば、お前はもう後戻りが出来なくなる・・それでも良いのか?」
「はい、元よりその覚悟で、こちらに参りました。」
「そうか・・」
いつまで経っても朔が戻って来ないので心配した桜馬(おうま)は、朔と千景の部屋へと向かった。
「あ、あなたは・・」
「朔様は、こちらにおられるのでしょう?」
「はい。ですが今は、お入りにならない方がよろしいかと・・」
そう言った少年は、頬を赤らめていた。
その理由は、すぐにわかった。
襖越しに聞こえてくるのは、紛れもなく朔のものだった。
中で何が行われているのかは、桜馬にもわかった。
「朔様は今宵、こちらにお泊りになられるそうです。」
「そうですか・・」
朔は一晩中、千景に激しく抱かれた。
「初めてだというのに、乱暴に抱いてしまったな。」
「いいえ。風間様に抱かれて嬉しかったです・・」
朔はそう言うと、千景の少し癖のある銀髪を撫で、美しい金色の瞳を見つめた。
「お帰りなさいませ、朔様。」
駕籠から降りた朔を出迎えた桜馬は、主の歩き方が少しぎこちない事に気づいた。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫・・」
そう言った朔の瞳が、熱で潤んでいるように見えた。
少し朔がよろめいた身体を桜馬が彼を支えた時、彼の長い黒髪の隙間から覗いた白い首筋に残る薔薇色の刻印に気づいた。
「ありがとう、桜馬。」
「いえ・・」
「桜馬、僕は兄様の代わりに風間家に嫁ぐよ。大丈夫、向こうに嫁いでも、僕達はずっと一緒だから。」
「はい・・」
抱き締めた主の身体から、仄かに主のものとは違う香の匂いがして、桜馬は唇を噛み締めた。
数日後、風間家と土方家との間で、正式に結納が交わされた。
「朔様、おめでとうございます。」
「ありがとう。」
その日の夜、歳三に呼ばれた桜馬は彼の部屋がある母屋へと向かった。
「歳三様、桜馬です。」
「入れ。」
「失礼致します。」
桜馬がそう言って襖を開けて部屋に入ると、部屋の主は、何故か眉間に皺を寄せながら鏡を見ていた。
「どうなさったのですか、そのような顔をして?」
「いいや、朔の事で少し気になる事があってな。」
「気になる事、でございますか?」
「あぁ。こんな事は余り聞きたくねぇんだが、朔にはその・・アレは来ているのか?」
「いいえ。まだ来ておりません。歳三様の方は・・」
「あんなのが来るなんて、思ってもみなかったさ。世の女達は、いつもあんな下腹の痛みに耐えていやがるのか・・」
「男には一生わからぬ痛みです。ですが、その痛みや辛さに寄り添う事は出来ます。」
「そうか。朔に伝えておいてくれ、俺の勝手な我儘(わがまま)の所為で、苦しめてしまって済まないと。」
「わかりました。」
「なぁ桜馬、お前はいつから俺が勝っちゃんの事を好きだったんだって気づいたんだ?」
「歳三様が近藤様の事を初めて話していらっしゃった時ですかね。」
「そうか・・済まねぇな、こんな夜遅くに部屋に呼び出して。部屋に戻って休め。」
「はい、では失礼致します。」
桜馬はそう言って、歳三の部屋から辞した。
自室に戻り、布団に入って眠ろうとしたが、中々眠れずにいた。
暫くすると、襖が音もなく開き、誰かが入って来る気配がした。
やがて、その“誰か”が、自分の上に跨り、夜着を剥ぎ取る感覚がして、桜馬が行灯の火を灯すと、朔の白い顔が仄かに浮かび上がった。
「朔様・・」
朔は人指し指を口の前に押し当てた後、桜馬の肌にゆっくりと舌を這わせた。
「朔様、もうこれ以上は・・」
サラリとした朔の黒髪の感触を下肢に感じ、桜馬は慌てて彼を自分から引き離そうとしたが、朔は彼のものを躊躇いなく口に含んだ。
「あぁっ!」
はじめは緩慢なものだった愛撫が、次第に激しくなり、桜馬は朔の口の中で達してしまった。
「お願い、この疼きを止めて・・」
「朔様・・」
桜馬は堪らず、自分の上に跨った朔の身体を反転させ、朔の身体を掻き抱いた。
「朔様、愛しています!」
「その言葉を、聞きたかった・・」
朔はそう言って笑うと、桜馬の背に爪を立てた。
「このような事をなさって、大丈夫なのですか?」
「風間様は僕の事を愛していない。あの方は、兄様の代わりを探しているだけ・・」
その夜から、朔と桜馬は互いの身体を貪り合った。
そして、朔が風間家に輿入れする日が来た。
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「風間様・・」
「だが勘違いするな、お前との結婚は形だけのものだ、子を作るのも、義務だ。」
「はい・・」
朔はそう言うと、俯いた。
「俺は己を安売りするような奴には興味はない。お前名は何という?」
「朔と申します。」
「朔、か・・雲すら浮かばぬ月・・お前に似合っている。」
「僕は、今まで兄の陰に隠れるようにして生きて来ました。でも、僕は風間様の為ならば何でも出来ます。」
「気に入った。」
千景はそう言って笑いながら、朔を畳の上に押し倒した。
「このまま俺に抱かれれば、お前はもう後戻りが出来なくなる・・それでも良いのか?」
「はい、元よりその覚悟で、こちらに参りました。」
「そうか・・」
いつまで経っても朔が戻って来ないので心配した桜馬(おうま)は、朔と千景の部屋へと向かった。
「あ、あなたは・・」
「朔様は、こちらにおられるのでしょう?」
「はい。ですが今は、お入りにならない方がよろしいかと・・」
そう言った少年は、頬を赤らめていた。
その理由は、すぐにわかった。
襖越しに聞こえてくるのは、紛れもなく朔のものだった。
中で何が行われているのかは、桜馬にもわかった。
「朔様は今宵、こちらにお泊りになられるそうです。」
「そうですか・・」
朔は一晩中、千景に激しく抱かれた。
「初めてだというのに、乱暴に抱いてしまったな。」
「いいえ。風間様に抱かれて嬉しかったです・・」
朔はそう言うと、千景の少し癖のある銀髪を撫で、美しい金色の瞳を見つめた。
「お帰りなさいませ、朔様。」
駕籠から降りた朔を出迎えた桜馬は、主の歩き方が少しぎこちない事に気づいた。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫・・」
そう言った朔の瞳が、熱で潤んでいるように見えた。
少し朔がよろめいた身体を桜馬が彼を支えた時、彼の長い黒髪の隙間から覗いた白い首筋に残る薔薇色の刻印に気づいた。
「ありがとう、桜馬。」
「いえ・・」
「桜馬、僕は兄様の代わりに風間家に嫁ぐよ。大丈夫、向こうに嫁いでも、僕達はずっと一緒だから。」
「はい・・」
抱き締めた主の身体から、仄かに主のものとは違う香の匂いがして、桜馬は唇を噛み締めた。
数日後、風間家と土方家との間で、正式に結納が交わされた。
「朔様、おめでとうございます。」
「ありがとう。」
その日の夜、歳三に呼ばれた桜馬は彼の部屋がある母屋へと向かった。
「歳三様、桜馬です。」
「入れ。」
「失礼致します。」
桜馬がそう言って襖を開けて部屋に入ると、部屋の主は、何故か眉間に皺を寄せながら鏡を見ていた。
「どうなさったのですか、そのような顔をして?」
「いいや、朔の事で少し気になる事があってな。」
「気になる事、でございますか?」
「あぁ。こんな事は余り聞きたくねぇんだが、朔にはその・・アレは来ているのか?」
「いいえ。まだ来ておりません。歳三様の方は・・」
「あんなのが来るなんて、思ってもみなかったさ。世の女達は、いつもあんな下腹の痛みに耐えていやがるのか・・」
「男には一生わからぬ痛みです。ですが、その痛みや辛さに寄り添う事は出来ます。」
「そうか。朔に伝えておいてくれ、俺の勝手な我儘(わがまま)の所為で、苦しめてしまって済まないと。」
「わかりました。」
「なぁ桜馬、お前はいつから俺が勝っちゃんの事を好きだったんだって気づいたんだ?」
「歳三様が近藤様の事を初めて話していらっしゃった時ですかね。」
「そうか・・済まねぇな、こんな夜遅くに部屋に呼び出して。部屋に戻って休め。」
「はい、では失礼致します。」
桜馬はそう言って、歳三の部屋から辞した。
自室に戻り、布団に入って眠ろうとしたが、中々眠れずにいた。
暫くすると、襖が音もなく開き、誰かが入って来る気配がした。
やがて、その“誰か”が、自分の上に跨り、夜着を剥ぎ取る感覚がして、桜馬が行灯の火を灯すと、朔の白い顔が仄かに浮かび上がった。
「朔様・・」
朔は人指し指を口の前に押し当てた後、桜馬の肌にゆっくりと舌を這わせた。
「朔様、もうこれ以上は・・」
サラリとした朔の黒髪の感触を下肢に感じ、桜馬は慌てて彼を自分から引き離そうとしたが、朔は彼のものを躊躇いなく口に含んだ。
「あぁっ!」
はじめは緩慢なものだった愛撫が、次第に激しくなり、桜馬は朔の口の中で達してしまった。
「お願い、この疼きを止めて・・」
「朔様・・」
桜馬は堪らず、自分の上に跨った朔の身体を反転させ、朔の身体を掻き抱いた。
「朔様、愛しています!」
「その言葉を、聞きたかった・・」
朔はそう言って笑うと、桜馬の背に爪を立てた。
「このような事をなさって、大丈夫なのですか?」
「風間様は僕の事を愛していない。あの方は、兄様の代わりを探しているだけ・・」
その夜から、朔と桜馬は互いの身体を貪り合った。
そして、朔が風間家に輿入れする日が来た。
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