・フィデルマは、修道女としての人生に
疑問を抱き、単身巡礼の船旅に出る。
ところが船にはかつての恋人キアンが
乗っていた。
波乱含みの船出の翌朝、巡礼団の一員で
ある修道女が行方不明に。
時化のなか海に落ちたと思われたが、
その後船室から血のついた衣がみつかり・・・。
七世紀アイルランドを舞台に、王の妹にして
弁護士、美貌の修道女フィデルマが活躍します。
・アイルランドから船でスペイン北西部の
「サンシャゴ・デ・コンポステラ」の聖ヤコブの
墓を巡る船旅が旅情を誘い、世界遺産を目指す者には
羨望の地、その陸地が徐々に見えてきた時は興奮する
のでしょう
・フィデルマが修道士、修道女に聞きとり調査をする際
聖書や箴言集の一節を歌うように述べるシーンには
頬が緩みました。
神に仕える身でも都合のいい部分を力説するのですネ。
(ウソから出る誠・・・もあります)
・作者 英国・ピーター・トレメイン(満足度 90%)
※ 真夏の昼下がり、「サンチャゴ・デ・コンポステラ」到着。