先日、大山崎山荘美術館に行った時に、「河井寛次郎、炎の造形」と題した展覧会が催されていました。
私も陶器は嫌いじゃない方なので、興味深く鑑賞させて貰いました。中でも目を引いたのが三色打薬手壺で、赤・緑・黒の釉を柄杓や太筆で大胆に打ち付けた三色打薬という技法で造られた壺です。偶然の効果をねらったアクションペインティング的な手法なのですが、50年ほど前にこのような斬新な色と技法を使った陶器が造られていた事に驚きました。(と言っても実際に見ないと、言葉だけでは伝わりませんよね・・?)
「新しい自分が見たいのだ--仕事する、 昨日の自分には人は皆用がない。繰り返しなんかには用がない。次々により新しい自分を見ようとして引きづられて居るのだ。これ以外に人を動かす動力があるであろうか。(抜粋)」という河井寛次郎の言葉に、建築に対する私自身の姿勢に襟を正さずにはいられない・・・。