もうすっかり陽射しが秋ですね・・・。だいぶん過ごしやすい気候になってきました。私はというと6月ぐらいから、ずっと忙しかったこともあって、購入した未読の本が山積み状態になっています。建築の本を中心に洋書・和書・新品・古本とたくさん買ってしまいました。(未読の本が溜まっているので、もう買わないでおこうと思っていても、ネットでついつい買ってしまいます)、それで・・最近は未読の本を片っぱしから読んでいます。まだ、仕事も溜まっているのですが、とりあえず今は本が読みたいのです。(読書の秋ですしね・・仕事は来月から集中してやります)
という事で・・話は変わりまして、画像は、先日外壁を塗替えた「I-HOUSE」です。今年で築15年が経ち、外装のスタッコ吹付け色(赤紫色の部分)が劣化してきていたので塗替えをしました。I-HOUSEのお施主さんは、建物をとても綺麗に使ってくださっていて、ウッドデッキなどのメンテナンスもご自身が定期的にされています。お伺いする度に建物を大切にしてくださっていることが伝わってくるので設計者としては嬉しいかぎりです。塗替えと言っても、新築時の吹付け色をお施主さんは気に入ってくださっていたので、今回も新築時と同じ赤紫色(私たちは紫蘇色と言ってしました)に塗替えました。
今回は15年目という事もあって、庇の一部改修工事に合わせて劣化した外装吹付けの塗替えをしました。新築時のスタッコ吹付けに比べると、少しテクスチャーが変わりますが、お施主さんに了解を得たうえで、耐久性の高い塗替え専用の塗料を採用しました。近くで見ればテクスチャーの違いが分かりますが、建物全体の外観イメージは新築時と変わりません。紫蘇色の外壁とチタン亜鉛合金の庇とのコンビネーションが建物にアイデンティティを与えています。ちなみに、この建物に使われているチタン亜鉛合金は、国内では珍しいイタリア製のチタン亜鉛合金で独特のテクスチャーがあります。
I-HOUSEのように定期的なメンテナンスを行い、建物の美観を維持し大切にしてくださることは、建築家としてとても幸せなことです・・・。