以前よりお話している「ＳＡＩＮＥＮＪＩ－プロジェクト」（お寺の庫裏の建替工事です。）の続編です・・・。先週から外壁の焼き杉を張る作業が始まりました。今回使っている焼き杉は、軽く焦がしている程度のものとか塗装しているものではなく、墨付きの焼きっぱなしのものです。［上の画像］
墨付きの焼きっぱなしの杉板は、ノーメンテナンスで約５０年持つと言われていて、潮風が当たる沿岸地域や日本海側の降雪地帯など、サイディングや新建材では錆びたり腐食したりして使いにくい厳しい環境下で使われている素材です。
杉板の表面を真っ黒に炭化させているので、耐久性、断熱性、吸湿性、難燃性などに優れている事はよく知られていますが、最近では、マイナスイオン効果や電磁波を遮断する効果まである事が分かっているそうです・・。
墨が付いている素焼の状態ですから、触れただけで手に真っ黒な墨が付くような材料です・・。工事が始まる前に知人から、「焼き杉を張るのはいいけど・・大工さんが手から顔から体中真っ黒になって困らはりますよ・・。」と聞いてはいました。
それで先日、現場に行ったら大工さんが本当に真っ黒な顔をして焼き杉を張っていたので、目と目が合った瞬間に思わず吹き出しそうになって必死にこらえていました・・。（大工さんには、非常に失礼なのですが・・。）
私が「顔、真っ黒じゃないですか・・。」と声をかけると、大工さんが、「そうやねん。これ張ってたら顔が真っ黒になるわ・・。」と言いながら、シャネルズ（昔いた歌手グループ）みたいな顔をして作業を続けていました・・。大工さんの話によると、焼き杉をビスで打ち付けるときに墨の粉が飛散って顔に付くのだそうです。
（それでも、イヤな顔もせず一生懸命に焼き杉を張って下さっている大工さん・・本当に大変な仕事をお願いして申し訳ありません。）、おかげで外壁に張られた焼き杉は、とても綺麗ですからね・・。［右の画像］
どうも有難うございます・・・。
先日はお電話で失礼をいたしました<(_ _)>
お寺の工事、順調そうでなによりです。
焼杉の黒、いいですね。
無垢の杉もいいですが、
焼いたものはまた違った趣で素敵です。
黒、といっても色んな黒がありますね。
ＨＰ作成時に、「赤」にこだわりを見せておられた
清水さんの事ですので、今回の焼杉の「黒」の
濃度なんかにも、きっといろいろお考えが詰まって
いるのでしょう。
黒と言えば先日、黒の外壁がとてもいい感じの
建物を見かけました。
通りすがりにチラッと見ただけなので、
詳しい仕様はわかりませんが、
焼杉なのか、単純な塗装なのか、
とりあえず黒の板がルーバーに貼られて
白い窓枠がまたいい感じでポイントになっている
レトロな学校でした。
木造の学校建築は、素敵なものが各地に結構
残っていますが、黒の外壁はちょっと珍しい
気がします。
単なる私の知識不足なのかも知れませんが(笑)
気になったので、帰ってからネットで調べたら
昭和初期建造の、現役の小学校でした。
「篠山市立八上小学校 建築物」と検索すると
すぐにいろいろＨＩＴすると思います。
興味があれば、一度見てみてくださいね～。
もうご存知でしたら、すみません<(_ _)>
長々と失礼いたしました。
ではまた。
お寺の工事は、そう順調でもないのです・・。
もうすでに工期が１ヶ月以上遅れています。現場監督さんも「メチャクチャ手間のかかる建物なので、もっと工期が必要ですよ・・。」と嘆いておられます。
（私の建物は、どうしてこうなるのでしょう・・！？）
焼き杉いいでしょ・・。写真より実物は、もっときれいですよ。
墨付きの焼き杉は、黒い（実際黒いのですけど。）というよりは、墨が光に乱反射してさまざま色に見える独特の風合いを持っています。
「篠山市立八上小学校」のことは知りませんでした・・。検索して見てみましたよ。
写真では確かに、黒い外壁が焼き杉か塗装か分かりませんが、なかなか素敵な建物ですよね・・。現役っていうのが、さらにいいじゃないですか。
最近、歳をとったせいか・・こういう建物の良さが分かるようになってきたのですよね・・。
（いい事か、悪い事か分かりませんが・・。）
木造の学校建築は、渋くて味のある建物が各地に残っていますよね・・。私も昔から好きなんですけどね。（いろいろな意味で・・。）
最近は、法規制や技術的な問題があって、木造の学校建築を建てるのは難しいのでしょうね・・。
また、渋い建物があったら教えてください。
どうも、有難うございました・・・。