「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

命の洗濯! 尾瀬紀行1 (1日目)

2018-06-26 13:41:00 | ハイキング
長い間山に登って来た。
「何のために山に登るのか?」
厳しい山でなくても山に登っていると人からも問われる。
興味のない人にとっては辛い思いをして登る山は無用の長物でもある。
それでもロープウェイなどで登れる山は行く人もかなり増え、それで観光化してしまうことになる。
今回行った尾瀬も観光地化してツアーで来る人が多い。
しかし、燧ヶ岳と至仏山を抱えた尾瀬の広大さをを思うと、ツアーでの部分的な楽しみ方では惜しいと前から私は思っている。
何事も行ったということだけで知ったというのはおこがましい。
何回行っても山を知り尽くすことはできない。
尾瀬も水芭蕉の季節に少しずれただけでもう違う植物群と風景に出会える。
そんな時には「もっと家から近かったら良いのになぁ」と思う。
私が何回でも行きたいお気に入りのひとつに尾瀬がある。
そんな時「何のために」という言葉は不適切だと思う。
ただひたすら、「そこに居たい」と思うだけである。

昨年唐松に一緒に行った学生時代の友人から、母親の介護で今しか空かないので何処かに行きたいとラインで連絡があった。
昨年行った唐松は登りがしんどかったので登りのないところで、という条件であった。
だからと言って、観光地は二人とも行きたくない。
昨年骨折している私はリハビリ中で不安もあるので、自然の中の平地トレッキングということで条件は共通していた。
ちょうど、その期間は尾瀬の水芭蕉の季節なので尾瀬行きを提案した。
最初決まった6月11日からの日程で尾瀬の水芭蕉の開花を問い合わせると、すでに水芭蕉は終わっているということだった。
雪の被った至仏山をバックに水芭蕉が見られる中田代の下ノ大堀は、今年は5月の中頃が一番良かったそうだ。
前に私がここで絶景の水芭蕉を見たのは2005年6月1日だったが、今年はその時よりもかなり早かったようだ。
それなら天気予報も良くないので、時期を遅らせたら初夏の花や緑が見られるのではないかと思い1週間延ばすことにしたのは正解だった。

尾瀬に入るのには登山と違い、苦しい登りもないので(一ノ瀬から三平峠までは一時間ほどの登り)友人も大喜びだった。
その分観光化してしまい、夏になるとかなりの混雑になる。
おかげで私たちが行った日程は水芭蕉の時期も外れ、山小屋も空いていて静かな尾瀬を充分に楽しめた。

6月18日(月)曇り
尾瀬紀行1 (1日目) (中央自動車道では大雨だったが)  京都5時発→13時戸倉着タクシー→(山菜そば昼食)大清水14時発→一ノ瀬14時半→16時長蔵小屋泊(6月16日からシャトルバスが大清水から一ノ瀬まで30分おきに出ている)

6月19日(火)晴れ
尾瀬紀行2-1 (2日目その1)  長蔵小屋7時半発→大江湿原散策→大江湿原→沼尻→ 見春(下田十字路)昼食 

尾瀬紀行2-2(2日目その2)美晴→東電分岐→東電小屋

尾瀬紀行2-3(2日目その3)ヨッピ吊り橋→16時着竜宮小屋泊

6月20日(水)雨 
尾瀬紀行3 竜宮小屋8時半発→尾瀬ヶ原中田代→牛首分岐→10時山の鼻→11時鳩待峠バス→戸倉12時(入浴、食事)→長野県飯綱町の相棒の妹さん宅泊

6月21日(木)曇り  
長野県飯綱町発9時→妙高山麓直売センターとまと→道の駅あらい→北陸自動車道上越IC→京都18時→自宅19時


大清水の風景


エゾエンゴグサ





三平峠


尾瀬沼の辺りの水芭蕉


バイケイソウ


ムシカリ(オオカメノキ)


尾瀬沼


オオバタチツボスミレ


レンゲツツジ(この時期で尾瀬ではよく見かけ華やかな彩りがアクセントを成している)


ニリンソウ


ズダヤクシュ


尾瀬沼は結構広い


???


バイケイソウ(この辺りは美しいが美晴のバイケイソウは遅霜のため枯れていた)


ハクサンチドリの咲き初めと終わった水芭蕉


長蔵小屋(尾瀬で歴史のある小屋)ここで泊まる


長蔵小屋の裏手からの尾瀬沼


尾瀬紀行2-1 (2日目その1)長蔵小屋から美晴に続く

命の洗濯! 尾瀬紀行2-1 (2日目その1)

2018-06-24 22:25:00 | ハイキング
6月19日(火)晴れ
尾瀬紀行2-1 (2日目その1)  長蔵小屋7時半発→大江湿原散策→大江湿原→沼尻→ 見春(下田十字路)昼食 


二日目、長蔵小屋の裏手の尾瀬沼の絶景を見るため朝食前にビューポイントに行く。三条の滝に行く予定だったが、往復三時間かかるのでパスして上記のコースでのんびり歩くことにした。
この日は朝から晴れて1日美しい尾瀬が展開された。
やはり何回行っても尾瀬は裏切らない。

写真をたくさん撮り、帰ってから何回もため息交じりで写真を眺めている。
「何て美しいのでしょう」と思いながらもその場にいた時の感動には及ばない。


朝早く起きて小屋を抜け出し、長蔵小屋の裏手のビューポイントへ向かった。そこは、朝もやのなかの幻想的な尾瀬沼に燧ヶ岳が映っていた。









長蔵小屋から大江湿原へ

長蔵小屋の近くにシラネアオイ


大江湿原はタテヤマリンドウなど初夏の花が咲き出していた


???


ハクサンチドリ


シナノキンバイ


大江湿原はワタスゲが主役


ワタスゲのアップ


タテヤマリンドウの群生 この時期はベストシーズン


大江湿原の中央を流れる大江川はこの時青空が写って真青


大江湿原から沼尻を経て美晴まで

大江湿原から樹林帯を進むともう終わった水芭蕉の中にチラホラと咲いていた


エンレイソウ


ゴゼンタチバナ


ミズバショウ


バイケイソウと尾瀬沼


ワタスゲと尾瀬沼


沼尻 休憩所が新しくなっていた




ミツガシワ


ヒメシャクナゲ


チシマウスバスミレ


ノビネチドリ


美晴(下田代十字路)からレンゲツツジをバックに至仏山を望む 



尾瀬紀行2-2(2日目その2)  美晴から東電小屋あたりまでに続く


命の洗濯! 尾瀬紀行2-2(2日目その2)

2018-06-23 12:05:00 | ハイキング
6月19日(火)晴れ  尾瀬紀行2-2(2日目その2)美晴→東電分岐→東電小屋

今回の尾瀬のハイライトは、美晴から東電小屋を経てヨッピ橋を渡りこの日の泊地竜宮小屋までだろう。ここは人も出会わず私たちだけの静かな木道歩きで燧ヶ岳を眺めながら、ワタスゲやヤマドリゼンマイ、レンゲツツジに白樺の木が彩りを添えて只見川の水音と爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込み気持ちのいい行程となった。
ここでは、ヒメシャクナゲやウラジロヨウラク、タテヤマリンドウも群生で見られた。そしてひときわ映えたのはカキツバタかアヤメだったがまだ咲き始めだった。ニッコウキスゲはまだほとんど蕾だが、咲き誇る頃にはアヤメも紫の色を一面に尾瀬ヶ原に映し出すことでしょう。

美晴から東電小屋あたりまで


優しい色合いが続く


ハクサンチドリ


ワタスゲ


東電分岐のベンチで本格コーヒーをご馳走になる




至仏山を眺めながらのコーヒは格別美味しかった


オゼヌマタイゲキ(オゼヌマタイゲキ(尾瀬沼大戟) トウダイグサ科トウダイグサ尾瀬の湿った草地に生える多年草です。ハクサンタイゲキの変種とされ、花はトウダイグサ科の特徴である「杯状花序」(または椀状花序、壺状花序)になっています。その周りに鮮やかな黄色の苞葉を3枚つけ、一見この部分が花びらに見えます。別名オゼタイゲキとも呼ばれます)この辺りから、群生で見られた


ウラジロヨウラク


ショウジョウバカマ


ヒメシャクナゲ


タテヤマリンドウ


相棒の後ろ姿も美しい


只見川にかかる橋を越えるとレンゲツツジとバイケイソウ、白樺など息を飲む色彩が広がる





















尾瀬紀行2-3(2日目その3)東電小屋からヨッピ橋を経て竜宮小屋まで(竜宮小屋でこの日は泊まる)に続く


命の洗濯! 尾瀬紀行2-3(2日目その3)

2018-06-22 12:07:00 | ハイキング
6月19日(火)晴れ 尾瀬紀行2-3(2日目その3)ヨッピ吊り橋→16時着竜宮小屋泊

東電小屋からヨッピ橋を経て竜宮小屋まではまた違った眺めが展開される。
東電小屋は樹林の中の静かなところに位置し、この時期のせいか人の気配を感じさせなかった。
ヨッピ吊橋からの木道歩きは、右手に至仏山と左手に燧ヶ岳を見ながらヤマドリゼンマイの黄色が映え、また違った色調をなしていた。
ヨッピ橋周辺は、夏のシーズンを迎えるためか木道の補修の工事関係者が入って作業をされていただけで、散策の人は東電分岐から竜宮小屋までの間出会わなかった。シーズンを少しずれただけで、私たちだけで独占でき大満足だった。

東電小屋で少し休憩して歩き出して振り返った小屋


右手に至仏山


白樺とワタスゲが目立つ


この辺りの木道はなぜか立派 奥の高い山は燧ヶ岳


ヨッピ吊橋を渡ったところで工事中だったが通行に支障はない




この辺りもヒメシャクナゲがたくさん


池塘が見え始める


中田代の池塘7月に入るとニッコウキスゲが咲くようだがまだ見えない


池塘の奥に至仏山


ウラジロヨウラクがここにも


この辺りからヤマドリゼンマイの黄色が美しい


レンゲツツジも色を添えて


こんな木道が続く




燧ヶ岳


尾瀬には白樺も似合う


近くで見るとレンゲツツジは鮮やか


竜宮小屋が見えてきた


小屋に着いて宿泊の手続きを済ませ周辺を散歩

竜宮小屋前から山の鼻に向かう木道


小高い丘のような緑は牛首



池塘にはヒツジグサの葉っぱのみ花はもう少し先に


いまはミツガシワが池塘に影を落としてまるで図案






夕方の至仏山に雲が出てきた  天気があやしい


竜宮小屋の近くの花














竜宮小屋の裏手の沼尻川


尾瀬紀行3 前夜からの雨の中20日竜宮小屋から鳩待峠へと続く


命の洗濯! 尾瀬紀行3(3日目)

2018-06-21 16:13:00 | ハイキング
6月20日(水)雨 
尾瀬紀行3 竜宮小屋8時半発→尾瀬ヶ原中田代→牛首分岐→10時山の鼻→11時鳩待峠バス→戸倉12時(入浴、食事)→長野県飯綱町の相棒の妹さん宅泊

6月21日(木)曇り  
長野県飯綱町発9時→妙高山麓直売センターとまと→道の駅あらい→北陸自動車道上越IC→京都18時→自宅19時


いよいよ尾瀬最後の日。この日は竜宮小屋から山の鼻を経由して鳩待峠まで出る予定で、雨の中竜宮ごらを出る。雨の尾瀬もまた美しい。

早朝4時起床でまだ薄暗い外にカメラを持って出た。まだ雨は小降りだったが、幻想的な尾瀬があった。2005年6月2日に水芭蕉のころ、ここからの早朝の写真を撮った。朝もやの中から浮かぶ雪の被った至仏山が今でもお気に入りの写真となっている。
今回は時期的には20日程時期がズレただけなのにあまりにも違う写真となった。2枚を比べると、同じ場所でも全く違う姿を見せてくれる。今回の写真もやっぱりお気に入りの場所の記念の写真となった。こんな体験をすると、何回同じ山に登っても飽きないのも当然のことだと思える。次に来た時にどんな発見があるかと思うとワクワクしてくる。お気に入りの場所は何回でもまた訪れたいものだとお思うのだが、尾瀬は遠くままならない。「はるかな尾瀬」でもある。

2005年6月1日 竜宮小屋から至仏山を望む


2018年6月20日 竜宮小屋から至仏山を望むが、ほとんど至仏山は見えない  上記の写真とこの写真が20日ほど過ぎただけの同じ場所の写真とはとても思えない










雨の中竜宮小屋を出たところ 


竜宮小屋を出たところの木道をまずは牛首を目指す 






牛首の手前の池塘はスケールが大きい 






牛首が過ぎた左手に大きな池塘 




尾瀬で初めて咲いているニッコウキスゲを発見 


ニッコウキスゲ(これから尾瀬はニッコウキスゲの季節を迎える


ぼんやりと目の前に至仏山 


モウセンゴケ 


来た道を振り返る この辺りから大雨になる 


山の鼻に到着暖かいコーヒーにホッとして雨の中ここから鳩待峠への登り 



6月21日(木)曇り 朝の散歩後帰路につく泊めていただいた長野県飯綱町はとても美しいところだった 






尾瀬の旅  終わり