「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

京都北山を歩く

2007-03-09 11:13:34 | ハイキング
火曜日は、車の点検で京都まで行く。その待ち時間を利用して、夕方まで北山ハイキングに行って来た。最初は大文字山にでも行こうかなと思い、朝出かける前に京都在住の友人に誘いの電話を入れたが「電気の点検の人が来るから、家開けられへんので家に来て」という。こんないい日に家でただおしゃべりはもったいない。という訳で、私は一人で歩くことにした。まともに歩くのは12月の八ヶ岳以来だった。
自動車修理工場は、北野天満宮の近くの大将軍にある。最初は、銀閣寺の近くの大文字にでもと思っていたが地図を片手に西大路通りに出て北向きに歩くと目の前に大の字が書かれた山が見える。そうだ、取り敢えずはこちらの左大文字を登ろうと思い立ち向かう。途中で出会う地元の人に、「この大文字山の登り口はどこですか?」と数人聞いてみたが誰も知らない。地図にはもちろん書いていない。
左大文字山に近づくと、金閣寺のバス停があった。そういえば、高校卒業した春休みに友人と京都巡りをして以来金閣寺には行ってないことを思い出し、ちょっと寄って見ることにした。この日は平日なのに、観光客でいっぱいだった。言葉を聞いていると、韓国の人がとても多い感じだ。世界遺産に認定されていることや昨年のブッシュ大統領の来訪などで、世界的にも有名になったようだ。私は、金箔は成金的趣味的な感じがしてあまり好きではない。実家の仏壇も金箔だが、もう少し地味な方が良いのではと昔から思っていて母にいうと「この金箔が値打ちなんや!」と言い返されたことがある。よく金閣寺と銀閣寺と比較されるが、やっぱり私は銀閣寺の方が趣味に合う。
しかし、改めて金箔が張り替えられた金閣寺を見てみると、素直に美しいと思った。それは回りの庭園を含めて、かなり完成度の高い日本の美が表現されていると思った。しかし、作られた美は自然の美には叶わないとも思う。心から興奮するような感動は、私には味わえなかった。やっぱり、山で出会う一輪の花の方が感動も私には大きいようだ。
金閣寺を出て、大文字山を一周するように住宅街を歩く。とうとう登り口が分からないまま、しょうざんを経て東海自然歩道に入る。東海自然歩道といっても林道でコンクリート道だ。至る所で、ゴミを捨てないでという地元小学生の張り紙がある。悲しいことだと思う。
仏谷には、北山杉の木工など生業にしていると思われる民家が数件ある。さらに林道を進むとやっと山らしい道を右に入る。登りきったところが上ノ水峠で、京見峠への分岐になる。そこから20分程で沢の池に到達。こんなところに、こんなに大きな池があるのは感動的だ。もう何回か来ているのだが、誰もいないのは初めてで、静かで掃くように流れる水面を見ていると、気持ちが和んで来る。雪が舞って来たのかと思ったら霰だった。日曜日とはうってかわって、とても寒い。
沢の池に別れを告げて、先を進むとアセビの花が満開だった。スズランのような花はとても可愛い。少し登ると高雄と福王子との分岐になり、福王子への道を下ると目の前に京都の展望が開けた。「あそこは◯◯やなぁ~、とするとあれは◯◯や」と変わらぬ京都を確認すように独り言を呟きながらしばらく眺めていた。いつもながら京都の町は端から端まで狭いなぁ~とも思った。
あとは鳴滝に出るまで下る。久しぶりの下りに、股関節が痛む。コンクリートの林道が悪かったのかなと思う。京福電車の鳴滝駅まで歩き、レトロな電車で北野白梅町駅まで戻る。
車の点検は、まだ出来ていなくて一時間程待たされてしまった。もうすこし、ゆっくりしてくればよかった。

http://homepage.mac.com/iku_tsuku/2007/PhotoAlbum50.html(他の写真)


比叡山とは?!

2006-10-18 22:56:58 | ハイキング
比叡山のピークは、大比叡(おおびえい)という。通称は比叡山で標高848.3m。長い間京都にいて、な~んにも知らんかった。私が、中学のときも行ってる。我が家の子供が小さいときにも、雲母坂から登ったことがあるし、根本中堂にも行ってる。それで比叡山に行ったとウン十年言っていた。
昨日、夫が出張の代休で休みなので蝙蝠谷にクライミングに行くつもりだったが、京都で午前中に用事が出来てしまったので、急遽「比叡山にでも登ろうか」ということになった。
のんびり、京都の街の路地裏を通りながら昼頃から出町柳に向かった。西陣を通ると、昨年の暮れに鶏肉の水炊きを食べた「鳥岩楼」の前に来た。ここは、昼は親子丼で名前が知られている。「親子丼ぶり食べよか」ということで寄り道し、古い町家の二階に上がり込んで名物の親子丼を食べる。比叡山のことはちょっと頭をかすめたが、誘惑には負けてしまった。特に美味しいとは思わないがまずくもない。おつゆでヒタヒタなのと、小さな真っ白の蓋付きの丼の器は、京都らしいなぁ~と思った。テーブルも座布団も小振りでお上品だが、お尻がはみ出して座り心地は今ひとつだ。
腹ごしらえをして、さてバスにでも乗ろうかと思ったらもう時間が1時を過ぎている。バスと叡電を乗り継いで行くと、頂上で日が暮れてしまう。これは大変だと慌ててタクシーを拾う。お陰で、2時前には雲母坂の登り口まで到着。タクシーを降りてから1時間半ほどで、ケーブルの頂上の駅へ。今はもう潰れてしまっている人工スキー場を通り、比叡山のピークを探し求める。地図で見ると、この人工スキー場からも行けるのではと思ったが、これはダメだった。立ち入り禁止の札がある。もう少し行ってから、バスターミナルへ出る。ピークへの道標は全くない。
駐車場にいたガードマンに聞いてみると、「ガードレールを登って行くとピークはあるが、何にもないし、何も見えない」という。せっかく来たから、ピークを踏むことにして舗装道路を行く。突き当たりから右にまわって登るとテレビの中継塔などがあり、その奥の上で探していた三角点が見つかった。大比叡と書かれてはいるが、さっぱり魅力には欠けたピークだった。天下の比叡山がこんなだったとは、京都で育った私としては悲しかった。今は廃虚のケーブルの駅舎と寂れた清滝を思い出しながら、今の愛宕山が俗化を拒んでいるのは偉いと思った。比良も、もうロープウェイやリフトは撤去されたのだろうか?
下りてくると、ちょうど4時20分のバスが発車したところ。次は5時だが、バスに乗りたい誘惑に打ち勝って来た道を下った。ケーブルの駅から見た、京都の黄昏は綺麗だった。下りたときにはもう、真っ暗になっていた。
慌ただしいハイキングとなったが、近くなのになかなか行けなかった比叡山のピークを踏めたことはよかった。昔少し歩いた東山トレイルをまた歩いてみたいと「東山トレイル」の道標を見ながら思った。

 「人は自分の歩いた道しか知らない」のだ、ということを自覚した。

バスターミナルから見た大比叡
 
大比叡の三角点
 

愛宕山

2006-07-28 12:50:32 | ハイキング
昨日は暑いのに愛宕山へ登ってきた。愛宕山というと京都の人には親しまれてきたが、私も愛宕山へは子供が小学生の頃、友人とその子供たちで登ったのが最初だった。昨日、一緒に行ったのはそのときに行った一人だった。あれからもう20年程が過ぎてしまい、その友人はもう愛宕神社もそのときのことも、行ったということのみですっかり忘れているということだった。私は、もう数えられない程登ってる。そして、そのあとも山に登り続けている。
その最初に愛宕山に登ったメンバー4人で、20年後に穂高に登ることになるとは誰も予想はできなかったことだった。そういう私も、今回は久しぶりの愛宕山だった。今回も、ケーブルの駅の廃虚を見てきた。緑に被われてまた雰囲気が違っていたがまだ朽ちずにあった。
今は比良の八雲ヶ原のヒュッテやスキー場のリフトも解体されたそうだ。次はロープゥェイなどに取りかかるということだ。ここは、朽ち果てた建物が残されることなく、自然が取り戻されるようだ。かつて、長いリフトやロープゥェイに乗って、そこから武奈ケ岳に登った風景はもう思い出の中に残るのみ。
全て撤去されてからがどのようになってるか見たいと思うが、下からのアプローチだとそうとう遠くなってしまった。しかし、行かんとあかんなぁ~。秋の紅葉時にでも行ってみよう。

今回の駅舎の廃虚

2003年12月駅舎の廃虚


交野市のハイキング

2006-07-24 15:28:17 | ハイキング
日曜日は、京都山の子会の例会ハイキングの予定が雨のために流れてしまい。なかなか歩く機会もないので、一人で歩いてきた。雨はパラパラ程度だったが蒸し暑く、立ち止まるとかの襲撃に遭い。今もポリポリと掻きながらパソコンの前に座ってる。
ハイキングコースとしては、けっこう面白かった。いつもホシダに行ってるが、近場にけっこう楽しめるところがあるのが分かった。
私が子供の頃(小学生)、私市からくろんど池までハイキングに連れて行ってもらった記憶がある。くろんど池では、ボートにも乗せてもらった。
そのときのことは断片的にしか覚えていないが、ハイキングということ自体が何だか特別なことをしているような気がしていた。ハイキングという言葉も使っていなかったと思う。
何しろ、学校の遠足が凄く楽しいことだった時代だ。そのときは、グリコのキャラメルや酢昆布(都こんぶ)を買ってもらえ、なぜかゆで卵とバナナも定番。バナナも当時は普段はあまり食べさせてもらえない高級品だった。
私の子供の頃は学校に給食がなく、普段もお弁当だったが、遠足のときのお弁当はのり巻きかおむすびの特別なものだった。
家の娘の時の遠足は、おやつが300円以内でという決まりがあり、300円を握りしめてスーパーにおやつを買いに行き品定めをするのが、普段させてもらえないことなので嬉しいことだったようだ。
何でも満たされすぎると、ありがた味は薄れてしまう。

ハイキングのまとめは(報告)
http://www.eonet.ne.jp/~iku-san/12kitayama/12katano1.html

無知を知る

2006-06-19 15:19:11 | ハイキング
日曜日、朝起きたらまだ雨が…。今日の山の子会のハイキングはあるのかな、と思いながらもホシダは近いので行くだけ行ってみようと朝早くから家事も済ませ、とりあえず用意をしていた。Sさんからはキャンセルのメールが入っていた。Tさんには途中の星ヶ丘駅で乗ってきてもらうことに電話でお願いして出発。今回の、ハイキングは私たちの地元の星田園地だった。
クライミングに通い続けている私には、自分の家のようなもの。駅で電車に乗るとちょうど山の子会のメンバーと同じ電車に乗れた。この天気なのに総勢31名、といつもながら大人数となった。こんなに沢山の人と歩くと、星田園地も違って見える。クライミングウォールは、いつもの顔見知りがクライミングに興じていた。
この会では、植物の名前に詳しい人が多いのでいろいろ教えてもらった。いつも、駐車場を出たところで咲いている花は、長い間「ハギ」だと思っていたが、これが大違い「コマツナギ(駒繋ぎ)」だという。道理で夏前から咲いているはずだ。馬を繋いでも折れないくらい丈夫だからこのような名前が付いたという。(残念ながら、写真は撮っていない)
ピトン小屋で少し休憩してから、星のブランコ(吊り橋)を通り過ぎると真っ黄色の花が咲いていた。これは外来の園芸種でキンケイギクというらしい。その横に、見慣れた白い花。これはヒメジョオン(姫女苑)。
やまびこ広場で昼食。ここから少し下ったところの八つ橋と言うところに、ササユリが咲いているとピトン小屋のペイさんに聞いていたので、一人で探しに行ったが残念ながら見つけられなかった。
そこから、少し戻り星田駅の方に下ると、ハナイカダという植物があり教えてもたった。葉っぱの真ん中に花を咲かせる。こんな珍しい植物はいままで全く知らなかった。葉っぱを筏にたとえて花を人に見た立ているらしい。生きているうちに知ることはほんの僅かなんだなぁ~、と改めて思った。知らないことが多すぎる。