「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

愛宕山

2011-06-08 11:20:00 | ハイキング
5日日曜日、愛宕山に水尾から登ってきた。本当は清滝からの予定だったが、新しく購入したナビの操作が不慣れで、水尾にいってしまった。
嵐山の渡月橋を渡らそうとしたときは、おかしいなと思ったが時既に遅し、観光客に注意しながら、ナビ様のおっしゃる通り進むしかなかった。人をかき分け走った嵯峨野もそこから抜けて水尾に至る山道も、私の運転では厳しいかった。行きも帰りもひたすら対向車が来ないように願いながら緊張しまくって水尾についた。

山に行き始めの頃、保津峡駅から水尾まで4キロ近く歩いて愛宕山に登ったことがある。急登でほとんど視界もなく暗い感じがして、この登山道はあまり好きではなかった。今回は、新緑のお陰か暗いイメージはなかった。
それからは、何度も愛宕山には登っているが、ほとんど清滝からだった。
しかし久しぶりの水尾の村は新鮮だった。柚子の木に囲まれた静かな懐かしい日本の村といった風情でとても美しいところだった。
こんなに小さな集落なのに小学校があった。ここで育つ子供たちは、今の時代幸せなのかもしれないとふと思った。

久しぶりの山歩きに気持ちはウキウキしていた。しかし、急登は最初から辛かった。しばらく登ると、水尾の自治会バスの運転手さんに出会い、お客さんの忘れ物だというストックを貸してくださった。これで、少し楽になった。

他に誰も出会わなかったが、清滝からの出合いに出たとたんに人がいっぱいで、子供の歓声などで静寂は破られてしまった。
愛宕神社に参拝して、三角点まで行き、そこで昼食にした。どんよりした梅雨空の下では、三角点からの展望もなかった。
ふだんでも場所が分かりにくいせいか三角点まで来る人は少ない。

もと来た道を下山しはじめたら、ふとケーブルの駅舎の廃墟が気になり立ち寄ってみた。緑の蔦に覆われていたが、前に行ったときと変わらずあった。この駅舎の廃墟は私には気になる存在だ。今回久しぶりに行ったところ、やたら赤いマーキングの布が付けてあり、ケーブルの軌道も駅舎前の広場も奇麗に整備されていることに気がついた。前に行ったときには、清滝の駅跡に立ち入り禁止と書いてあったが、最近は公認のハイキングコースになっているのかもしれない。だが、私が居る間に誰も来なかった。
もとの登山道に引き返していると、今まで何度か通ったが気がつかなかったが建物の跡を見つけた。そこは、昔の地図に遊園地跡となっていた場所だった。木造部分が自然に帰るのは早いのかもしれないが、コンクリート部分はしっかり残っている。これらが自然に戻ることはあるのだろうか。
今更ながら、こんな山の上に遊園地を作った人間の浅はかさを思った。

下り道は急降下で足には悪かった。
下山したらバスの運転手さんに「乗って行かない?」と声をかけられた。制服姿は凛々しく、登るときに出会った人と同一人物だと分かるまでちょっと間があった。バスの運転手さんにお礼を言ってストックを返した。

水尾に来るにはこの道しかなく、来たときの山道を戻った。水尾の人たちにとっては、なくてはならない生活道である。
途中で出会った対向車は、バックをしてくれて助かったが、清滝と嵯峨野への三叉路では観光の車やタクシーに手こずってしまったが清滝の方へ一方通行になっていて、嵯峨野の観光道は通らずにすみ、やっと見慣れた広い道路に出られてホッとした。

久しぶりの山歩きで、リフレッシュできたような気がする。

水尾にて




柚子畑があちこちに


小学校


柚子風呂の看板(今はシーズンオフ/なぜか松尾さんが多い)


登山道は新緑が


頂上の愛宕神社


三角点


ケーブル駅舎の廃墟


内部


途中で見つけた廃墟



鞍馬~貴船~二ノ瀬ユリ

2008-09-18 23:19:27 | ハイキング
敬老の日に鞍馬から貴船、そして二ノ瀬ユリと歩いて来た。昼から雨になり駆け足になってしまったが、充分楽しめた。久しぶりに叡電(叡山電鉄)に乗ったが、「京都は変わらないなぁ~」とつくずく思う。そして,田舎だなぁ~、とも改めて思った。しかし、この変わらない風景に、安堵するのも事実だ。
この日の鞍馬も貴船も,観光客でいっぱいだった。何年か前の秋に貴船に行ったときは、こんなに人はいなかったが、凉を求めて来る人が多いのだろう。川床で食べる京料理に風流を求めるという趣は私には無い。
店の前に掲げてあるお品書きと値段を横目で、「もったいない」の言葉がつい口から出てしまう。
私にとっては,自然が最大の御馳走だ。確かに京都は、四季折々に美しいと思う。貴船川沿いの青々としたモミジももうすぐ色付くと綺麗だろうなぁと思いながら歩いていたが、頭の中では昨年見た涸沢の紅葉が浮かんでいた。京都の美は箱庭のような物だ。綺麗に整ってはいるが、人工的に感じてしまう。それは、二ノ瀬ユリの杉山もそうだ。枝打ちされた杉はやはり整然と並んで、真っすぐに伸びていた。
でも、京都は私の故郷。何回行っても懐かしい。それは京都が変わらないから。たとえ、観光京都でもこのまま変わらないでほしい。

鞍馬神社周辺/鞍馬山/新しくなった貴船神社では結婚式が/貴船の夫婦杉/フシグロセンノウの花/叡電貴船駅
     

星田園地散策

2007-12-01 10:48:45 | ハイキング
風邪をひいてから一週間近くになるが、まだすっきりしない。熱もなく咳が時々出る程度だが、何となく体がだるい。しかし大分前からの約束なので、友人と紅葉の星田園地を歩いて来た。
駅で待ち合わせたときの友人の第一声が、「何や、コンビニ強盗みたいやなー」だった。「それはないやろ」と私。マスクと野球帽はコンビニ強盗の定番らしい。それで、とりあえずマスクを取ると、今度は「おばちゃんではなくて、まるでおっちゃんやなぁー」と口が悪い。
「その帽子どうしたん」「コーナンで買うてん、クライミングで一緒の人が赤くて可愛い帽子を被っていたから、高かったやろと聞いたらコウナンで買ったから安いよというので、この間これ買うたんや、残念ながら赤はなくてこの色(灰色)になったけど」と説明をつける。「鏡、見て来た?」と聞かれてしまった。
友人二人は綺麗に化粧をして、これぞハイキングファッションという出で立ちをしている。最近、クライミング仲間とばかり付き合ってるせいか、汚い(?)格好のままどこでも平気で行ってしまってることを改めて考えさせられた。
今年の紅葉はあまり良くないなどと話しながら、クライミングウォール近くまできたところ、管理人に出会い「昨日あたりからとても綺麗ですよ。とくにタカノツメの黄色が綺麗ですよ」と言われ歩き出した。ウオールは4人予約があるそうだが、このときはまだ誰も登っていなかった。
この日は天気も良く、展望スポットからの紅葉の眺めは最高だった。ポンポン山や愛宕山も、男山もよく見えた。遠くは太陽の塔までが見えた。(ほんとうは解らなかったが、展望スポットにいた人に教えてもらった)

コンビニ強盗???(上)と友人(下)



京都はやはりいいなぁ~でした

2007-11-21 01:19:32 | ハイキング
昨日、クライミングを最近一緒に楽しいでいるKさんと、京都の紅葉ハイキングに行って来た。嵐山で待ち合わせ、タクシーで観光客の人と相乗りして高雄まで行く。高山寺、西明寺、神護寺と高雄には三寺院がある。まずはここでお寺巡りをしてから高雄・清滝間の錦雲渓と清滝・保津峡間の金鈴峡を清滝川沿いに歩き、保津川下りとトロッコ列車を見ながら、保津川の右岸を通って嵐山まで歩くというコースだった。
嵐山と高雄は平日なのに人が多く、さすが紅葉時期の観光地だと思った。高雄の紅葉は、今ひとつだった。紅葉は紅葉する前に枯れてしまっているようで、以前に見た鮮やかな印象からはかけ離れていた。
おまけに、最初に入山料400円を払って高山寺に入ったが、中で拝観料が600円いるという。全部で1000円という計算になる。これは、ぼったくりではないか。この調子で残りのお寺を巡ったら…、と考えるともう私たちは西明寺も神護寺も何の魅力も未練もなくなり、そのまま素通りして清滝へ向かった。
清滝への道は、清滝川に沿ってとても良いハイキングコースだ。高雄の喧噪から逃れホッとした。東海道自然道になっていて、昔行ったときよりも歩きやすくなっているように思う。紅葉にはやはり早いが、所々で色付いていて楽しませてくれる。
愛宕山の裏参道への道の途中に出るので、空也の滝に寄り道する。北山杉のコンクリート道は、あまりいい感じではない。しかし、空也の滝は昔のまま厳かな空間としてそこにあった。
30分程歩いて清滝に引き返す。清滝は紅葉が見頃で、高雄程ではないが人が多かった。昔のケーブルの軌道(2002年に行ったときの記録にリンク)は入口が通行止めになっていたのに通れるようになっていた。この軌道は荒れ放題だったが、整備されたのだろうか? 
昔ケーブルの駅があったところは広場になっていて、紅葉が奇麗だった。ここで昼食をとる。
清滝は戦前までは、嵐山から電車が通り、愛宕山までケーブルで登れ、山頂付近に遊園地やスキー場もあり栄えていたそうだ。戦争でケーブルの線路は供出され、その後は愛宕山は静かな山に戻った。私は2002年に、この山の歴史を初めて知りケーブルの軌道を歩き、終点の廃虚と化した駅舎を見た。そのときには愕然としてしまった。それかrらも、その駅舎を何回か確認にしに訪れた。今もまだそこにあることだろう。近いうちに行ってみたい。
清滝から金鈴峡を保津峡に向かう。落合で保津川と清滝川が合流する。ここから、嵐山までの保津川の右岸沿いの道が「エアリアマップ京都西山」に破線で載ってる。約3時間の道のりを、嵐山まで歩くのが今回の計画だが、私は初めてのところで少し不安もあった。落合橋について地図を確認する。川の視界が無く、どうも分りにくいので橋を渡りトンネルを抜ける。すると保津川と清滝川の合流点がよく見える地点にきた。歩く予定の保津川の右岸は、川の上は岩壁になっていて歩けそうには見えない。多分巻き道なってるのだろうが、取り敢えずは保津川の右岸に渡らなければどうにもならない。どこかに渡れるところがあるはずだと思い、保津峡駅の方向に車道を歩いていくと橋が見え、橋の終点の対岸にトロッコ電車の駅が見えた。橋を渡ると人がいて、弁当を食べていた。話しかけると、この辺りに詳しいカメラマンだと言う。
地図を開けて、嵐山への破線の道は歩けるのか聞いたら歩けるという答えが返って来た。計画通り嵐山に保津川沿いに行けると思うと嬉しくなり、わくわくして来た。
しかしその道は早速道とはとても思えない幅30センチ程のコンクリートの上を歩かされた。高さも2メートル程あり高所恐怖症の後遺症がまだ残ってるのかとても怖い。そこを抜けたところの岩壁の波打ち際は、やはり巻き道があるので安心した。また川沿いに出て岩の上を歩いたりヘつったりと変化にとんだ面白い道だった。道標もなく、バリエーションルートを行くようなものだ。
保津川下りも満員の人を乗せて何艘も通り過ぎる。手を振ると、手を振り返して来る。秋色に装飾したカラフルなトロッコ電車も通る。河原でのどかな、そんな風景を眺めながらのコーヒータイムは気分がいい。
この道は踏みあとも分りにくく、もうほとんど歩く人はいないように思える。その分、ルートファインデイングの楽しみもある。JRの山陰線の鉄橋を過ぎてもまだそんな道をしばらくいく。すると先の方に人工的に石が積んである道らしいところが見えて鉄の階段が付いている。しかし登ってみると、そこは道ではなかった。やはり、コンクリートの併の上部のようになっていた。これじゃ、川沿いに歩けば良かったと後悔するがもう下りられない。
そうこうするうちに、家が見えて来て裏側を歩くようになりやっと大悲閣というお寺の登り口に付く。そこは旅館の入口にもなっていて、どうもこの旅館の裏側を歩いてきたようだ。
ここからは、観光客に混じって歩くと渡月橋が遠くに見える。手漕ぎのボートがたくさん浮かんでいるのが懐かしい。「アベックばっかりやなぁ~」「アベックというと娘に古いなぁ、カップルと言うんや、と言われた」とか「二人で何を話してるんやろか?」「愛があるから話しなんか何でも良いんや」とおばさん二人の会話も静寂を破る。俗世界に舞い戻ってしまった。漬け物をお土産に買うというので、渡月橋を渡るが人がいっぱいで進めない。渡りきったところで、びっくりしたことに P会のSさんにバッタリ出会う。岩場以外で会うとは、すごい確率だと驚いてしまう。
観光客に混じってお土産の漬け物を買い、京風の定食で夕食をとって嵐山を後にした。
まだ紅葉の時季には早かったが、盛りだくさんの京都を味わえたとてもいいハイキングだった。京都は今観光ブームらしい。最近の私は観光地はめったに行かない。しかし、こうして久しぶりに歩いてみると嵐山、高雄、清滝、保津峡、どこも綺麗で、やっぱり京都は風情があると思えた。






三連休

2007-09-18 11:44:01 | ハイキング
この、三連休は小川山に行くつもりだった。しかし、天気予報は冴えない。遠いので雨だと落胆も大きいので中止となった。
それで、三連休の15日と17日はホシダへ。16日は久しぶりに、京都山の会の例会に参加することにした。それはそれで、充実した三連休となった。
ホシダでは、やっと新しいルートも登ってみようかな、という意欲が湧き出して来た。意外なのは、まだ暑いのにハイカーも多いこと。特に昨日は蒸し暑く、ただ立っているだけなのに汗が滴る。久しぶりに砂ルートを登ったが、日が当たっているせいか、クラクラしてきた。こんなに汗(水分)が出たのに体重は増えている。何かが変だと思う。
そして、日曜日はお陰で「京都山の子会」の例会に参加出来た。今回は芦生だった。貸し切りバスで佐々里峠まで行き、そこから大杉の群生を見に行くという企画だった。私は昨年の6月以来の例会参加だった。間際に申し込んだにも拘らず、温かく迎えて下さりホッとした。
佐々里峠は初めて行った。石室にお地蔵さんが奉られている。ちょっとした、駐車場になっていてたくさん車が止まり、ハイキングの案内板も出ていた。
標高800メートルにある峠からのアプローチは、とても楽そうに思えるのだが、けっこうアップダウンがある。この点に付いては、あとで皆さんのブーイングが多数あった。
大杉は、たくさんあった。雷にやられて中が空洞化した杉や蔦が絡んで苔むしているものもある。一番大きな木は、5人半で一周だった。この木は下が細くて上の方が太くなっている。太くなっているあたりまで雪が積もるのでこんな形になったのだという話しだ。
今回は、ミヤマウズラという花を教えてもらった。私のデジカメが今修理中なので写真が携帯でしか撮れなかったのが残念だった。
また天気が悪いのでヒルが出るだろうと、「キンチョール」を出発前に足元に掛けてもらった。そのお陰かヒルには全く遭遇しなかった。ヒルにキンチョールが効くのは知らなかった。
それと、かなり蜂が多く、ずっと付いてきたが、これも知らん顔をしていたら刺さないという忠告を行くときのバスで受けていたために、だれも刺されなかった。大騒ぎをすると攻撃されるそうだ。
山の子会では、いろいろ教えてもらうことが多い。
わいわい、がやがや、50名近い賑やかな楽しいハイキングだった。
また、参加したい。