4月2日(火)晴
今日は少し暖かくなったけど、このところ寒い日が続きます。桜の花も7部咲きで停滞しているようです。まぁ週末までもってくれたほうがいいかもしれません。コートを脱ぎクリーニングに出してしまいましたが、一昨日の夜、あまりにも寒かったので昨日から古いコートを引っ張り出して着てしまいました。
ところで4月1日は企業にとっては新事業年度の始まりであり、新入社員が入ってくる日でもありました。私の会社でもちょっと年老いた新入社員が11名おり、昨日は歓迎夕食会でした。僕も3年前にそうだったのですが。出向が解消になっただけの人はともかく、改めて子会社なり関連会社なりに再就職する場合、意外とその風土の違いにびっくりすることがあります。よく知っているつもりだったけど、いざ中に入ってみると文化の違いにびっくりした経験が自分にもありました。きっと彼らも最初はとまどうのかもしれません。そうは言ってもグループ会社の場合、風土がまったく変わる訳ではないので別会社に再就職するよりはずっと楽かもしれません。
僕も今の仕事になって3年がたちました。最初の頃はいろいろ新しいチャレンジに燃えていましたが今はちょっと流されているかもしれません。だんだん仕事をさせてもらえる年も残り少なくなってきたのだから、仕事ができる間にもっと充実したことにチャレンジして行きたいものです。仕事も遊びも体が言うことをきくうちにが今の僕の心境です。おかげさまで遊びは今迄以上にしているかもしれません。ヨットに、ゴルフに、読書に、お酒に・・・・・。
一昨日岐阜に出張した帰りにちょっと美川憲一さんの歌で有名な柳ヶ瀬に行ってみました。昔は夜の繁華街だったはずですが今は閑古鳥状態です。店は半分近くがシャッターがおりているし、人通りもほとんどなく、どうしたのかなと思うぐらいでちょっと寂しい感じです。人の心は変わり易く昔と同じ商売の方法がいつまでも続くことはないのでしょう。世の中の変化を先取りして自ら変えて行くことが生き残る秘訣だと思うけど、人は尻に火がつかないと変われないものだし、気が付いた時にはもう遅すぎてどうにもならない典型なのかもしれません。多分世の中の企業もみな同じだと思います。でも世の中を先取りして動くことは大きなエネルギーと勇気が必要です。そして必ずしもうまく行く保障もないのですから。企業ならまだトップの力量で変えることが可能ですが商店街のように大勢の事業者が集積してできたものは必ず栄枯盛衰の憂き目に会うのが宿命のような気がします。昔ある街の街づくり推進委員会の委員をさせてもらったことがありましたが、僕のようなよそ者が大胆な意見を言うと何もわかっていない者が無責任なことを言うなとばかりに相手にしてもらえなかったことを思い出します。そして補助金を使ってアーケードを作るとか、通りをきれいにするために遊歩道を作るとか見せ掛けだけをよくすれば人が集まると言った感覚の人たちばかりで、それぞれの本業の中味を変えて行くことには触れようとしないようです。ほんとうは世の中の嗜好に合わせた品揃えや商品の開発及び流通のしくみを変えることにこそ生き残るヒントがあると自分は思います。つまりハードウェアをよくするよりもソフトウェアを充実することがポイントのような気がします。静岡県の富士宮市は焼きそばで現在有名になってしまいましたが、昔から有名であったはずもなくただ食堂だけでなく文房具屋も肉屋も八百屋もみんな焼きそばを食べさせてくれるそうです。このことがすばらしいとは思いませんが少なくともアーケードを作るとかよりはソフトウェア指向であるかもしれません。現在どこの街でも昔賑わった商店街がほとんど衰退しています。多分今迄のお店がなくなった時、新しいソフトウェアに入れ替えたところが復活するのでしょう。
成功体験を持った人の心ほど変えるのが難しいものはありません。それは過去の歴史が証明していることです。そういう中で我々はどう変わっていけばいいのかと言うと、物事を自然体で視る目を持つことです。邪念を捨ててあるがままを素直に視、感じ、行動できる人になることだと自分は思っています。なかなか煩悩は捨てられないのが人間と言う生き物だけど、無の心で物を視ることができたならきっとすばらしい発見があるような気がします。
取り止めもなくなく長くなってしまいました。今日はこれまでです。
おやすみなさい。