いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

叱る前に

2022-09-06 | 叱りも罰もない犬との暮らし方
犬は犬なので、
犬の行動は犬にとっては間違いではありませんが、
人と暮らすうえでは人にとって不都合なことがありすぎます。

たとえば、
犬は言語を持たないので、用事があれば吠えるし、
排泄はしたい時、したい場所だし、
どうしてもこれはイヤダと思えば、
咬もうとするし、咬むことだってあります。
興味があれば急いでそこまで行こうと思うし、
犬にとっておいしそうな匂いのするものがあれば
口に入れて確かめようとするし、
怖いと思えば距離を取ろうとしたり、
吠えて相手を遠ざからせたりします。

これら犬の行動は、やめさせたいことが多いとおもいますが、
その時に、「叱る」ことは意味をなしません。
「それやっちゃだめ」は、犬にとっては意味不明。

犬にどうすればいいのか、
犬がわかりやすい方法で教えてあげることで
人もハッピー、犬もハッピーになれるんです。

吠えることだけに目を向けると
「絶対に吠えない」ことを目標にしがちだけれど、
一言二言は吠えたとしても、吠え続けることがなければいいし、
吠えない方がいいなぁと思ったら、
愛犬が吠えなくて済む場所に前もって移動すればいいわけで、
飼い主さんは、何を教えるかなんですよね。

叱りはそれで問題が解決することがあったとしても、
一時的で、「叱り」の度合いはますます強度を増し、
結果的に犬はイヤなことから回避するため、
自衛のため「学習性無力症」に陥り、
本来の犬らしさをなくしてしまうし、
いつ犬にとって意味不明な嫌なことが起こるかと
ずっとびくびくして暮らさなければならなくなります。
これを「おとなしくなった」「いい子になった」と
勘違いする人はいます。
プロだと、意識的にやっている可能性もあります。

本来犬はずっと人と暮らしてきているので、
ちゃんと教えれば理解できるし、
人のよいパートナーになれるはずです。

それには、犬のことを理解してあげること、
どう教えればわかるかも学ぶことです。

Choco.と17年暮らして、犬のことを学んできたおかげで、
Choco.にわかりやすい伝達方法は、
まずは距離を取ることでした。
Choco.が落ち着いていられることで、
私の声も届きやすいし、
相手に対する執着心も強くならずに済みました。
時に失敗はあっても、それはそれでお互いの学習にもなりました。

いろいろは個々の犬によってちがいます。
Choco.がそうだったからといって、
他の犬も同じかというとそんなことはありません。
自分の犬を正しく知ることから始めましょうね。

しっぽは右向き~♪な証拠!




石川 雅美さんの投稿 2015年8月11日火曜日