マーケティング研究 他社事例 705 「ブロンコビリーの人材育成1」 ~コロナ禍でも黒字経営~
コロナ過で外食産業に暗い影を落としています。
外食自粛による来店減だけではなく、食の習慣自体を変えてしまい、既存業態が生き残れるかどうかも分からない現状です。
日本フードサービス協会によると、ファミリーレストランの売上高は緊急事態宣言が解除された後の6月以降も9月までの前年同月に比べ2~3割の減少が続いています。
外食大手のすかいらーくグループの既存店売上高も2~3割減、ステークチェーンのいきなりステーキ!は3割以下の下落が続いています。
同じくステークハウスチェーンのブロンコビリーも例外ではありません。
店舗の6割を休業した4月は78%減で5月も51%減、6月は25%減でした。
7月は一部商品の値下げキャンペーンで5.6%減まで持ち直したものの、8・9月は再び2割前後のマイナスとなってしまいました。
しかし、減収の中でブロンコビリーは営業収益をいち早く黒字に戻し、3月~5月は各月で営業赤字となったものの、6月からは単月黒字になりました。
7~9月期の営業利益は4億円で売上高営業利益率は8.2%に回復しました。
すかいらーくやサイゼリアといった大手外食の巨額赤字を横目に安定した経営を見せつける形になったのです。
1978年創業のブロンコビリーは東海地方を中心に関東、関西に128店舗(10月末時点)を持ち、看板メニューの「炭焼き超粗挽きビーフハンバーグ210g」はライスやサラダバーを付けたセットで1700円台と、レストランチェーンの中では高価格です。
さらに営業利益率は近年10%台で推移し、外食産業の高収益銘柄として知られるのがブロンコビリーなのです。
牛肉を自社工場でステーキ、ハンバーグ、ミンチにして廃棄ロスを減らすなどコストを抑制し、材料費と人件費の合計値が売り上げに占める割合は50%台と、外食業界で平均値とされる60%強を引き離しています。
2001年のBSE(牛海綿状脳症)の騒動で受けたダメージから収益重視に舵を切り、無理な出店を抑えてコスト管理に万全を期す経営を貫いてきたことが奏功しているようです。
こうした経営の大方針がコロナによる売り上げ減少を吸収できる体質を導きました。
コストを削る一方で、店内調理のサラダバー、魚沼産コシヒカリをかまどで炊いたライス、炭焼きでの肉調理と手間をかけた店づくりにこだわりました。
出店を絞ってこそできた事ではありますが、この間、世の中は人手不足になり、店舗を増やす事を重視する競合に模倣を許さなかったのです。
竹内CEOによると、コロナに耐える店づくりにつながったコスト管理の秘訣は店長の能力にあるといいます。
「店長の経験値がダイレクトに店の質となって現れる」
炭焼きも店内の野菜カットも、そして店舗全体のコスト管理も、店長次第で水準を上げられるかどうかが決まるといいます。
223億円の売上高(2019年12月期)の100%が店舗での収入で、1店舗の月商は平均で1400万円ほどでした。
オペレーションの難度が高いため、「店長のやり方一つで月商も200万円程度変わることもある」ほど経営を左右するようです。
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい1
彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
詳しい、資料のご請求や、ご質問等は以下にメールをお待ちしております。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
コロナ過で外食産業に暗い影を落としています。
外食自粛による来店減だけではなく、食の習慣自体を変えてしまい、既存業態が生き残れるかどうかも分からない現状です。
日本フードサービス協会によると、ファミリーレストランの売上高は緊急事態宣言が解除された後の6月以降も9月までの前年同月に比べ2~3割の減少が続いています。
外食大手のすかいらーくグループの既存店売上高も2~3割減、ステークチェーンのいきなりステーキ!は3割以下の下落が続いています。
同じくステークハウスチェーンのブロンコビリーも例外ではありません。
店舗の6割を休業した4月は78%減で5月も51%減、6月は25%減でした。
7月は一部商品の値下げキャンペーンで5.6%減まで持ち直したものの、8・9月は再び2割前後のマイナスとなってしまいました。
しかし、減収の中でブロンコビリーは営業収益をいち早く黒字に戻し、3月~5月は各月で営業赤字となったものの、6月からは単月黒字になりました。
7~9月期の営業利益は4億円で売上高営業利益率は8.2%に回復しました。
すかいらーくやサイゼリアといった大手外食の巨額赤字を横目に安定した経営を見せつける形になったのです。
1978年創業のブロンコビリーは東海地方を中心に関東、関西に128店舗(10月末時点)を持ち、看板メニューの「炭焼き超粗挽きビーフハンバーグ210g」はライスやサラダバーを付けたセットで1700円台と、レストランチェーンの中では高価格です。
さらに営業利益率は近年10%台で推移し、外食産業の高収益銘柄として知られるのがブロンコビリーなのです。
牛肉を自社工場でステーキ、ハンバーグ、ミンチにして廃棄ロスを減らすなどコストを抑制し、材料費と人件費の合計値が売り上げに占める割合は50%台と、外食業界で平均値とされる60%強を引き離しています。
2001年のBSE(牛海綿状脳症)の騒動で受けたダメージから収益重視に舵を切り、無理な出店を抑えてコスト管理に万全を期す経営を貫いてきたことが奏功しているようです。
こうした経営の大方針がコロナによる売り上げ減少を吸収できる体質を導きました。
コストを削る一方で、店内調理のサラダバー、魚沼産コシヒカリをかまどで炊いたライス、炭焼きでの肉調理と手間をかけた店づくりにこだわりました。
出店を絞ってこそできた事ではありますが、この間、世の中は人手不足になり、店舗を増やす事を重視する競合に模倣を許さなかったのです。
竹内CEOによると、コロナに耐える店づくりにつながったコスト管理の秘訣は店長の能力にあるといいます。
「店長の経験値がダイレクトに店の質となって現れる」
炭焼きも店内の野菜カットも、そして店舗全体のコスト管理も、店長次第で水準を上げられるかどうかが決まるといいます。
223億円の売上高(2019年12月期)の100%が店舗での収入で、1店舗の月商は平均で1400万円ほどでした。
オペレーションの難度が高いため、「店長のやり方一つで月商も200万円程度変わることもある」ほど経営を左右するようです。
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
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毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣