マーケティング研究 他社事例 709 「GAFAという巨人1」 ~強まるGAFAへの批判~
アメリカ映画産業の中心地、ハリウッドで異変が起こっています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、映画の興行収入は激減しており、ハリウッドでは制作費用が高い作品を中心に、多くのプロジェクトが頓挫する事態となっているのです。
ここで働いていたVR(仮想現実)やAR(拡張現実)のアーティストたちの仕事は大きく減ってしまいましたが、彼らは新しい仕事を得にシリコンバレーに向かいました。
彼らはハリウッド映画で、コンピューターグラフィックスを駆使したデジタル効果技術を主に手掛けてきました。
こうした技術が、テック大手が開発を進めるAR・VRのアプリケーションやハードウエアの開発に生かされているというのです。
より五感を駆使したリアルな仮想現実空間を構築する技術が出来れば、消費者に新しい体験やサービスを提供することが出来ます。
コンサルティング会社のアクセンチュア(アメリカ)の試算によれば、アメリカのIT企業はARとVR技術に約210億ドルを投資する見込みですが、この数字は3年後の2023年には現在の6倍弱となる1210億ドルにまで膨らむ可能性があると言います。
アメリカの司法省は2020年10月20日に検索事業に関して反トラスト法に違反しているとしてグーグルを提訴しました。
一国の経済力に並ぶ資本と影響力を持つGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)に対し、国や規制当局の風当たりは年々強まっています。
自国企業保護の観点から規制に慎重だったアメリカも、公正な競争が阻害されているとして方針を変え始めました。
司法省、連邦取引委員会(FTC)、連邦議会下院司法委員会など、複数の組織が2019年以降、同時に調査を進めてきました。
2020年7月29日にオンラインで開催された、下院司法委員会による公聴会では、出席したGAFAのトップたちが議員たちからの激しい攻撃や批判にさらされる事となりました。
グーグルは検索サービスで圧倒的なシェアを武器に競合を排除していること、アップルはアプリ配信サービス上で競合アプリが不公平な扱いを受けていることを攻撃され、フェイスブックには過去の企業買収が競合潰しの目的で実施されたのではとの指摘がなされました。
さらにアマゾンは、ネット通販サービスに出品する外部事業者の販売データを不正利用していたことが問題視されています。
驚いた事に、2020年8月に世界で人気のゲーム「フォートナイト」を開発したエピックゲームズ(アメリカ)が、アップルとグーグルを相手取り、両者の「アップルストア」「グーグルプレイ」が独占的だとして訴訟を起こしたのでした。
これだけの批判にさらされたGAFAは気落ちするかと思いきや、世界に広がりつつあるGAFA包囲網もどこ吹く風とばかりに、彼らの力は増しているのが現状です。
2020年10月29日、グーグルCEOのスンダ―・ピチャイ氏は、アルファベット(グーグル親会社)の2020年7月期から9月期の決算を受けて、「力強い四半期だった」と語りました。
好業績となった要因は主力のデジタル広告収入が持ち直したからです。
新型コロナウイルスの影響で4~6月期は売上高が上場以来初の前年割れでしたが、7~9月期は前年同月比14%増とV字回復となりました。
広告収入以外にも、巣籠もり需要で動画サービスの「You Tube」やクラウドサービスが好調だったためです。
グーグル以外の3社も増収という結果でした。
電子商取引やクラウドサービス、SNS(交流サイト)などGAFAが展開する事業は、インターネット上で様々な情報やモノをやり取りするプラットフォームビジネスで、今やこれらのサービスは、人と人との物理的な接触が難しくなった新型コロナ感染拡大後のニューノーマルにおいて、なくてはならないものとなりました。
アップルは在宅勤務に必要不可欠なデバイスの売上が伸びました。
自宅にいながら仲間や同僚とのコミュニケーションが取れるSNSは重宝され、2020年9月のフェイスブックの月間利用者数は3か月前と比べて4000万人増えました。
コロナの影響で小売業や飲食店がオンライン販売にかじを切った事も、広告出稿の追い風になったのでした。
マーク・ザッカーバーグCEOは「人々がつながりを維持し、経済的な機会を作り出すためにフェイスブックのサービスに依存し続けている」と存在意義を強調しました。
アマゾンは、人々が家にいながら日用品から生鮮食品まで、あらゆる物資を調達できる重要インフラとなっています。
コロナ禍により、通常は7月に開始する「プライムデー」と呼ばれる大型販促イベントを10月に延期し、「特売日」がなかったにもかかわらず、7~9月期の売上高は前年同月比で37%増と驚異的な伸びを見せ、過去最高を記録したのです。
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
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彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
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メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
アメリカ映画産業の中心地、ハリウッドで異変が起こっています。
新型コロナウイルスの感染拡大により、映画の興行収入は激減しており、ハリウッドでは制作費用が高い作品を中心に、多くのプロジェクトが頓挫する事態となっているのです。
ここで働いていたVR(仮想現実)やAR(拡張現実)のアーティストたちの仕事は大きく減ってしまいましたが、彼らは新しい仕事を得にシリコンバレーに向かいました。
彼らはハリウッド映画で、コンピューターグラフィックスを駆使したデジタル効果技術を主に手掛けてきました。
こうした技術が、テック大手が開発を進めるAR・VRのアプリケーションやハードウエアの開発に生かされているというのです。
より五感を駆使したリアルな仮想現実空間を構築する技術が出来れば、消費者に新しい体験やサービスを提供することが出来ます。
コンサルティング会社のアクセンチュア(アメリカ)の試算によれば、アメリカのIT企業はARとVR技術に約210億ドルを投資する見込みですが、この数字は3年後の2023年には現在の6倍弱となる1210億ドルにまで膨らむ可能性があると言います。
アメリカの司法省は2020年10月20日に検索事業に関して反トラスト法に違反しているとしてグーグルを提訴しました。
一国の経済力に並ぶ資本と影響力を持つGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)に対し、国や規制当局の風当たりは年々強まっています。
自国企業保護の観点から規制に慎重だったアメリカも、公正な競争が阻害されているとして方針を変え始めました。
司法省、連邦取引委員会(FTC)、連邦議会下院司法委員会など、複数の組織が2019年以降、同時に調査を進めてきました。
2020年7月29日にオンラインで開催された、下院司法委員会による公聴会では、出席したGAFAのトップたちが議員たちからの激しい攻撃や批判にさらされる事となりました。
グーグルは検索サービスで圧倒的なシェアを武器に競合を排除していること、アップルはアプリ配信サービス上で競合アプリが不公平な扱いを受けていることを攻撃され、フェイスブックには過去の企業買収が競合潰しの目的で実施されたのではとの指摘がなされました。
さらにアマゾンは、ネット通販サービスに出品する外部事業者の販売データを不正利用していたことが問題視されています。
驚いた事に、2020年8月に世界で人気のゲーム「フォートナイト」を開発したエピックゲームズ(アメリカ)が、アップルとグーグルを相手取り、両者の「アップルストア」「グーグルプレイ」が独占的だとして訴訟を起こしたのでした。
これだけの批判にさらされたGAFAは気落ちするかと思いきや、世界に広がりつつあるGAFA包囲網もどこ吹く風とばかりに、彼らの力は増しているのが現状です。
2020年10月29日、グーグルCEOのスンダ―・ピチャイ氏は、アルファベット(グーグル親会社)の2020年7月期から9月期の決算を受けて、「力強い四半期だった」と語りました。
好業績となった要因は主力のデジタル広告収入が持ち直したからです。
新型コロナウイルスの影響で4~6月期は売上高が上場以来初の前年割れでしたが、7~9月期は前年同月比14%増とV字回復となりました。
広告収入以外にも、巣籠もり需要で動画サービスの「You Tube」やクラウドサービスが好調だったためです。
グーグル以外の3社も増収という結果でした。
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アップルは在宅勤務に必要不可欠なデバイスの売上が伸びました。
自宅にいながら仲間や同僚とのコミュニケーションが取れるSNSは重宝され、2020年9月のフェイスブックの月間利用者数は3か月前と比べて4000万人増えました。
コロナの影響で小売業や飲食店がオンライン販売にかじを切った事も、広告出稿の追い風になったのでした。
マーク・ザッカーバーグCEOは「人々がつながりを維持し、経済的な機会を作り出すためにフェイスブックのサービスに依存し続けている」と存在意義を強調しました。
アマゾンは、人々が家にいながら日用品から生鮮食品まで、あらゆる物資を調達できる重要インフラとなっています。
コロナ禍により、通常は7月に開始する「プライムデー」と呼ばれる大型販促イベントを10月に延期し、「特売日」がなかったにもかかわらず、7~9月期の売上高は前年同月比で37%増と驚異的な伸びを見せ、過去最高を記録したのです。
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
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彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
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