選手やスタッフの不祥事や犯罪事件などは絶対起こらないというものではありません。人間は千差万別であり、育った環境や考え方も多彩です。ブロスポーツとなれば、外国人選手も多数抱えることになりますから、全てを管理できるかと言えば難しいこともあるでしょう。
但し、今回のベガルタ仙台の道渕諒平に関する報道などを見るにつけ、何かが起こった際のクラブ側の対応がコンプライアンス上、正しいものでないと非常に危うい事態が発生することにもなりかねません。これは他山の石として各クラブで生かしていかないといけません。
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J1仙台「DV逮捕」「隠蔽・圧力疑惑」で存続危機
https://news.yahoo.co.jp/articles/664bf0aa781a18ca67ca3d238bb8ed4194a52060
※以下、引用です。
スポーツ界全体を見渡して見ても前代未聞の不祥事と言っていい。プロサッカーJリーグ・J1ベガルタ仙台のMF道渕諒平が交際女性への暴行により、今月20日付で契約解除になった。道淵の愚行も言語道断だが、開いた口が塞がらないのはクラブ側の対応も同じである。当日発売の週刊誌報道によって事の詳細が公になり、大慌てで道渕を処分した格好だからだ。
■逮捕・釈放後に処分もなく試合には出場
発端は今月20日発売の写真週刊誌「FLASH」(光文社)。同誌によれば、道渕は先月7日に傷害罪の容疑で宮城県警に逮捕されていたという。しかしながら道渕は逮捕後となる同20日のFC東京戦に途中出場で15分間ピッチに立っている。さらに言えば、同27日のセレッソ大阪戦以降は今月18日の浦和レッズ戦まで5試合連続で先発メンバーに名を連ねていた。
道渕が実際に逮捕されていたことも含め「FLASH」の報道についてクラブ側は詳細に認知していなかったと釈明している模様だ。だが、本当かどうかは非常に疑わしい。そう思われても致し方ないだろう。ただ、仮にクラブ側が主張するようにすべてを把握していなかったとしても、それはそれで大問題だ。
Jリーグの説明によると、ベガルタ側からは道渕の暴行について8月中旬の時点で相手との示談が成立していたと報告を受けていたという。ところが、その報告内容と実相は大きくかい離していた。20日に行われた臨時実行委員会でJリーグ側はベガルタの管理体制を問題視。今後ヒアリング調査を実施した上で隠蔽の事実が確認され次第、裁定委員会に諮って最終的な処分を決定する見通しとなった。
■相次ぐ不祥事「隠蔽」疑惑
どういうわけかJリーグでは最近、立て続けに隠蔽にまつわる不祥事が発覚している。J2のアルビレックス新潟ではファビオとペドロ・マンジーが酒気帯び運転で書類送検され契約解除となったが、先月17日に事案が発生していながらクラブ側はJリーグから事実確認の問い合わせを受けるまで約1カ月間も報告を怠っていた。このアルビレックスの隠蔽疑惑についてもJリーグ側はベガルタ同様にヒアリング調査でメスを入れ“膿”を出し切る方針を固めている。
一体、どうしてJリーグはこのようなお粗末な経営陣がのさばるクラブを複数も放置していたのだろうか。Jリーグを90年代から取材している筆者としてもとにかく嘆かわしいし、腹も立つ。
話をもう一度元に戻すが、特にベガルタの案件は被害を受けた女性側の話に耳を傾けると、目を覆いたくなるほどに凄惨極まりない。そのような愚行に手を染めた“犯罪者”と結果的に契約を結び続け、事実上野放しにしていた仙台の経営陣は糾弾されなければいけないだろう。
「FLASH」に掲載されたところによると道渕は2019年6月頃から地元放送局の情報番組に出演していた女性タレントと交際し、すさまじいDVを繰り返していたという。しかも同誌には女性が道渕から受けた暴力によって、腰部と足に患った“あざ”の証拠写真が掲載されている。狂気じみた怒りの表情で道渕が自らに包丁を突き付けて脅す動画の写真までも添えられており、ただ目にしただけでさえ気分が悪くなった。
■被害者の女性タレントはなぜ番組降板、事務所退所の憂き目にあったか
それだけではない。かつてベガルタでスタッフを務め、内情にも詳しい関係者は「これは補足しておきたい」と口にして被害女性の実情をこう訴えた。
「道渕と交際していた女性タレントはなぜか示談を主導していたはずの芸能事務所を9月末で退所している。それまで彼女は仙台の地方局で2つのスポーツ番組のアシスタントを務めていたが、いずれも視聴者に何の挨拶すらないまま降板してしまった。明らかにDV事件が絡んだことは明白で不自然極まりない。彼女の後釜には同じ芸能事務所所属のタレントがキャスティングされたことから、なにか“見えない力”が働いたのではないかと邪推されるのも当然の話だ。
しかも、この地方局はベガルタの株主として社名を連ねており、同局の社長もまたベガルタの取締役を兼務している。言わば身内のような関係だ。そこで『臭いものに蓋』との考えを持つ勢力が当初から存在したのではないか。
何にせよ現役JリーガーからDV被害を受けていたはずの女性タレントが“事件”をきっかけに番組を降板させられ、事務所も退所へと追い込まれてしまったのは事実。この女性は渋々示談したものの、どうやら今も内容に不満を持っているらしいとの情報も複数の筋から耳にした。このように『FLASH』に被害女性側が所持していた写真がリークされているのは、その何よりの証明。
そして一方の加害者は事件が明るみに出るまで、堂々とプレーをし続けていたのだ。こんなバカげた話がまかり通っていたこと自体、Jリーグの長い歴史に汚点を残したと言っていい。何か本当に“見えない力”が働いたのか否か、この被害女性にもJリーグ側はヒアリングを実施すべきだろう」
ちなみに道渕には“前科”もある。前所属のヴァンフォーレ甲府でも2017年7月に別の知人女性へ殴る蹴るの暴行を加え逮捕されている。不起訴処分となったものの、クラブ側からは同年の公式戦出場停止、3カ月の減俸処分、同年12月までの社会貢献活動の実施という内容の処分を科せられていた。結果論とはいえ、ベガルタは2019年に完全移籍で獲得した際、入団前に道渕をしっかりと“身体検査”できていなかったということになる。
1つ言い切れるのは、所属選手のDV逮捕事件が公になり、ただでさえクラブ存続の危機に立たされているベガルタはさらに窮地へと追いやれたということだ。コロナ禍の打撃をモロに受け、深刻な経営危機にあえぐクラブ側は2020年の経常損益に関して6億6400万円の赤字を見込んでおり、結果3.5億円もの債務超過となる見通しを発表済み。ベガルタ側はサポーターに募金を呼びかけているものの、現在のクラブ経営陣には強い批判が向けられるなど明るい兆しは全くない。その中で「DV逮捕」「隠蔽」「圧力」などといった不穏なワードが加わってしまったとあっては、仙台のイメージも地に落ちていく一方である。
しかもリーグ戦は13戦未勝利(4分け9敗)で18チーム中最下位。もはや打つ手なしの感も漂うが、ベガルタの経営陣は前出のDV疑惑で生じた“膿”をすべて吐き出し、生き残りをかけたリスタートを切るための体制一新に舵を切るべきだと考える。残された時間は限りなく少ない。
これによって、ベガルタ仙台の再建案も頓挫しそうな感じです。本当に存続の危機が迫っています。Jリーグから制裁金を科せられたりした場合、払える当てがあるのでしょうか?
道渕暴行事件で募金中断! ベガルタ仙台「債務超過回避策を自ら白紙へ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5396e42ccb9f81e450766aa28eee17a4aa9ad3cb
※以下、引用です。
ベガルタ仙台が苦渋の決断をした。
10月22日、債務超過を回避するために行われていた緊急募金を中断すると発表したのだ。これは、コロナ禍の影響で3億5000万円の債務超過を見込んだクラブが、緊急で実施していた回避策の1つだった。
クラブは、公式HPで以下のように状況を説明している。
この度の当クラブ選手の不祥事につきましては誠に申し訳なく、ご支援いただきました皆様に心からお詫びを申し上げます。
今回の事態を真摯に受け止め深く反省の意をお示しいたしたく、9月26日よりスタートいたしましたクラブ緊急募金の募集を中断することといたしましたのでお知らせします。
「クラウドファンディング(寄付型)」につきましては、本サイトからリンクができないようにいたしました。クラブ緊急募金プロジェクトページ(CAMPFIREサイト)は、当クラブでは運用を中止することができませんので、誤ってご支援いただくことがないようご注意ください。(一部のSNS等から当該ページに接続できることがあります)万が一、誤ってご支援いただいてもご返金できかねますのでご理解ください。
決断の要因は、10月20日の写真週刊誌『FLASH』(光文社)で大きく報じられた、MF道渕諒平の暴行事件だ。道渕が交際していた女性タレントに暴力を振るっていたほか、脅していたことが明らかに。クラブは弁護士に相談し、Jリーグに報告しているなどしていたが、ワイドショーでも大きく取り上げられる事件に発展していた。
また、クラブの姿勢にも疑問符がついていた。全国紙記者は、「SNS上では、“仙台は隠ぺいしていたのではないか!?”というものと、“この事件を知っていながら募金をするのはおかしい。事件が明るみに出てからでは募金ができなくなるから、先に募金をしていたのではないか!?”といった声が多く見られます」と話す。
「隠ぺいということに関しては、Jリーグに報告していたこと、また、被害者やその所属事務所の意向を受けたことを考えれば、少し議論がずれているようにも感じます。ただ、プロスポーツ選手としてあるまじき行為を認知していながら、募金を継続していることについては、批判が集まっても仕方がないでしょう」(前同)
こうした批判の声を受けた中での、クラブの苦渋の決断ということになる。
一方で現実的に、募金を中断すれば、債務超過を回避する策の1つを失うことになる。さらに、今回の事件で新たなスポンサー探しや、既存スポンサーへの増額依頼は厳しい状況になった、と考えるのが普通だろう。
クラブはスポンサー各社へお詫びの文面を届けているというが、収入が減少している中でこうした作業にマンパワーや金銭負担を生じることで、さらなる苦境に陥りつつある。プロスポーツクラブとして欠かせない「信頼」を失っては、何よりの問題となるだろう。
クラブ存続の危機が迫っている。
結果として、サポーターを欺いてクラウドファンディングを行っていたということになります。これは継続しても批判が殺到して、事態をさらに悪化させることになりますから仕方のない判断だと思います。
今季は降格のないリーグですが、クラブが崩壊するようになってしまうとJリーグはどういう策を打つのでしょうか? これは非常に大事なところです。コロナに振り回され続けた挙句、クラブが消滅してしまっては目も当てられません。親会社を持たないクラブの多いJリーグでは、親会社の都合で経営が行き詰まるケースよりも、財政が破綻して崩壊してしまうケースが圧倒的に多くなります。
今回は見過ごせない事態となってしまった為に取り上げましたが、メディアに発表されていなくても経営が行き詰まりつつあるクラブは少なくないと思います。
それを支えられるのはサポーターの心意気しか残らないかも知れません。それを挫くような事態だけはどのクラブにもあってほしくありません。
ベガルタの問題は注視していかないといけませんね。
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ファジもそこは気を付けないといけませんね。