Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

モリのいる場所

2018-06-27 | カルチャー
広島ブログ

見たい、見たいと思いながら、うっかり見逃してしまった映画『モリのいる場所』が、再上映してるじゃないか!っと気づいたのが前夜のこと。
こういう時の映画観賞は、サササッとおひとりさまに限る。

モリこと日本の画家 熊谷守一のその晩年の日々の暮らしぶりを描いた日本映画です。

eリザーブで事前に指定席の予約もし、準備万端だったはずが、運転中にふと『アイロン消したっけ?』と、ドキンとするようなこと思い出してしまい……
そうなるともう映画に集中できるはずもないので、遅刻覚悟で自宅に引き返しました。
そういう場合の常で、アイロンはちゃ~んと、消してありました。

最初の10分程度見逃しましたが、ノープロブレム。
全部見終わっても、ほとんど物語は動きません。

それでも、すごくいい映画でした。
『人生フルーツ』を見た時と同じ種類の感動かな。

熊谷守一の絵が大好きなので、展覧会はもちろん、東京の自宅跡に建設された熊谷守一美術館にも行きました。

高齢の主人公役の山崎 努の老け役ぷりがすごい!と感心していたら……ご本人すでに80歳超。
老け役と呼ぶまでもなく、充分お年を召してました。

静止画像と接写が多いので、ドキュメンタリーを見ているよう。
事件も起きず、ラブストーリーもなく、ただ老夫婦の日常を綴るだけの映画を作った日本映画の関係者に拍手。

誰にも真似できない熊谷守一の簡潔な線や色は、こうやって生まれるんだな、と、深く心に刻みました。

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