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だって…こ、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか!?」>新型コロナ感染者数が答えられない 安倍首相答弁に不安の声

2020年05月01日 23時00分17秒 | 政治のこと

新型コロナ感染者数が答えられない 安倍首相答弁に不安の声

感染状況が(緊急事態宣言の解除や延長を判断する)ひとつの要素だって、さっき言っていましたけど、いったいどれくらいなんですか? いったいどれくらいの国民が感染しているんですか? このコロナウイルスに。いま現在」

4月29日の参議院予算委員会で、国民民主党の森ゆうこ議員(64)からこんな質問を受けた安倍晋三首相(65)。新型コロナウイルス対策費を盛り込んだ補正予算案を審議している予算委員会の場。当然、安倍首相は即答するかと思いきや、なんと1分以上にわたって、答えに窮してしまったのだ。

森議員が質問すると、手元の書類に目を落とした安倍首相。しばらく書類を凝視したのち、あたりをキョロキョロ見まわして、後ろに座っている加藤勝信厚生労働大臣(64)の方に指を向けるが、森議員に「総理に」と言われてしまう。そばに近寄ってきた官僚に書類を渡され、何やら説明を受けて、安倍首相はようやく答弁に立つ。森議員の質問が終わってからおよそ1分10秒が経っていたが、第一声は森議員への文句だった。

「いまの、その、現時点で、いまの感染者数というご質問はいただいてなくてですね。いま、あの、これにあるのは『緊急事態宣言を解除、延長する基準、判断時期を明確にされたい』、というのが、私への答弁、質問でございまして、いましておられることについては、質問の通告はされていないということは、まず申し上げておきたいと思います」

議場がざわつくと、さも心外といった口調でこう続けた。

「それはそうですよ。だって…こ、これに書いて、これに、これに、これに書いてないじゃないですか。その上でですね……」

安倍首相がいう「これ」とは、おそらく森議員の「質問通告」が書かれた書類のことを指している。「質問通告」とは、正確な答弁ができるように、質問する側が事前に質問の要旨を政府に通告すること。あくまでも慣習なので、通告にない質問をしてはいけないという決まりもないのだが、安倍政権では「事前通告がない」ことを理由に、閣僚が答弁を拒否する例が常態化している。

だが、ここは新型コロナウイルス対策費などを審議している場。当然、ウイルスの感染者数は審議の前提になるし、直前の答弁で安倍首相は「感染者の拡大状況」が緊急事態宣言の判断基準になると答えている以上、おおよそでも現状の数字は把握してそうなものだが……。ちなみに安倍首相は新型コロナウイルス感染症対策本部の本部長でもある。

「全部書かないと答えられないの? それももう許されないよ。何を言ってるんですか」

そう森議員が声を荒げると、安倍首相は書類に目を落として、ようやく政府が取りまとめているPCR検査の陽性者数を読み上げたのだった。もともと森議員は“検査不足のために政府が把握する感染者数は正確ではないのではないか“ということを指摘するためにこの質問をしたようなのだが、その前段階、把握している感染者数を答えるというところで、安倍首相がつまずいてしまうという予想外の結果に……。一連のやり取りが、ツイッター上などで広まると、こんな声が挙がった。

《感染者数聞かれた時の答弁、知らない事聞かれたから逆ギレ。情けない…》
《感染症対策をしなければならない責任者が感染者数すら把握していない。通告がなくても答えなければならない数字だ。他人から言われなくても毎日把握しておくべき数字だ》
《安倍ちゃん最高責任者なのに現在の感染者数すら知らんのか…挙げ句の果てに「質問通告書に書いてないんだから答えられないのは当然」みたいなこと言ってる》

さらに、芥川賞作家の平野啓一郎氏(44)はやり取りをまとめた動画とともに、ツイートした。

《「こ、これに、これに、これに書いてないじゃないですか。」彼が首相で、この危機を乗り越えられるとはとても思えない。》

4/30(木) 11:35配信


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ひた隠しにされた「アベノマスク」発注先、ついに発覚。謎が深まるその発注先「ユースビオ」に行ってみた

2020年05月01日 20時15分21秒 | 社会のことなど
ひた隠しにされた「アベノマスク」発注先、ついに発覚。謎が深まるその発注先「ユースビオ」に行ってみた

欠陥品だらけだった「アベノマスク」の発注先
 
 流行中の新型コロナウイルスには、特に高齢者や持病のある人、そして、妊婦さんは気を付けなければなりません。例えば、試験的に投与されているアビガンは胎児に深刻な悪影響を与える可能性があるということで、妊婦さんには投与されないことになっています。もちろん、レムデシビルなど未承認な薬も安全性が確認されていないため、投与には慎重になるはずです。だから、妊婦さんには感染しないように気を付けてもらわないといけない。

 そこで、安倍政権が用意したのは、なんと2枚の布製マスク「アベノマスク」です。なにしろ布でできているので、防護にはほとんど効果がなく、感染させないために着用するにしても効果が見込めない。強いて言うなら、直接的に鼻や口を触らないようになるくらいで、もしも家に市販されている普通のマスクがあるのなら、そっちをつけた方がよっぽどマシという代物。

 そんな物を安倍政権は466億円もかけてお届けしてきたのですが、最近、その妊婦用のマスクにカビが生えているのが発覚したり、髪の毛が混入していたりと、とても衛生的とは言えない欠陥が次々と見つかり、「むしろ別の病気になる可能性があるわ!」ということでクレームが入りまくっていました。
  きょうび、どこぞの雑貨屋さんで売られているような「おもちゃマスク」でさえ、ここまでのクソ品質ではないので、政府が肝入りで発注したマスクがこんな状態だと、当然、「どこの会社に発注したんですか?」ということになるわけでございます。
 ひた隠しにされた4社中の1社
 
 社民党の福島みずほさんが質問した時、厚生労働省は4つの会社のうち、3つの会社は公表しましたが、1社だけは頑なに情報を出しませんでした。まず、公表した3つの会社とは、興和、伊藤忠商事、マツオカコーポレーション。あんまり詳しく知らない人のために、それぞれの会社について簡単にご紹介しましょう。

【興和株式会社】
 私たちに馴染み深い商品としては「キャベジンコーワ」や「バンテリン」、虫刺されの「ウナコーワクール」などの薬をはじめ、コンビニや薬局で売られていた「三次元マスク」を製造販売している会社。実は、薬やマスクだけでなく、医療機器やファッション、望遠鏡や顕微鏡なども製造している専門商社。年商1728億円。

【伊藤忠商事株式会社】
 日本を代表する総合商社の一つ。繊維、機械、金属、エネルギーや化学品、情報から金融まで、ありとあらゆるものを取り扱う大企業中の大企業。ファミリーマートの親会社であるといえば、どれだけ大きな会社なのかがわかるだろう。年商11兆6004億円。

【マツオカコーポレーション】
 メンズ・レディースのフォーマルウェアからカジュアルウェア、スポーツウェア、ユニフォームウェアまでの縫製、洗い加工、生地開発と生産、貿易業務をしている。中国や東南アジアに製造拠点を展開。優良な工場で生産力を拡大。年商634億円。

 伊藤忠商事はズバ抜けて大きいけれど、興和もマツオカコーポレーションもそれなりに大きな会社であり、いくら大変な時期とはいえ、これまでの実績から考えて、ゴミや髪の毛が混入していたり、ましてやマスクの布にカビが生えているというのは考えにくい会社です。それなりにノウハウと実績のある会社が、ここまでクオリティーの低い商品を出してくるなんて信じられません。ちゃんとした会社に頼んでいるのに、このクオリティーなんでしょうか。とにかく、残る1社を教えてもらわないことには検証もできません。

 3社は公開したのに、1社だけ公開しないなんて怪しすぎる! ということで、社民党の福島みずほさんを中心に、野党の議員たちが「出せ!出せ!」と追及してきたのですが、とうとう新聞や雑誌の記者たちがゴールデンウィークのお休みに入ったタイミングで、4つ目の会社を渋々公開しました。ちなみに、菅義偉官房長官は会見でさらに一社(「横井定」)であると発表しています。

  渋々発表された「4社目」の会社の名前は「株式会社ユースビオ」。いきなり誰も知らない超マイナーな会社が出てきたので、さっそく「どこだよ!」と捜索が始まったのですが、これがまた調べれば調べるほど怪しさ満点。どうやら福島県福島市に会社があるらしいのですが、代表取締役の名前も非公表で、さっぱり実態が掴めないのです。もう行ってみるしかなくない?

妊婦向けアベノマスク発注先の、経営実態が見えない会社
 
 ネット上では既にGoogleストリートビューの画像が出回り、そのプレハブ感が伝えられていたんですけど、実際に見てもプレハブ感満載。福島駅から3kmほど離れたところにあって、それなりに車通りのある道路から1本路地に入ったところに、疑惑の会社はありました。

 看板もなければ、表札もありません。どこからどう見ても儲かっているようには見えないし、この会社が政府から億単位の受注を受けて妊婦用のマスクを製造・納入しているとは到底思えません。これでも何か実績があるのなら理解もできますが、今まで一度もマスクを作ったことがない上に、会社名も出していなければ、本当に経営しているのかどうかもよくわからないのです。

  もし僕がそのマスクを売るんだとして、この会社に300万円を振り込めるのかと聞かれたら、300万円でさえ躊躇します。だって、こんなに経営しているのかどうかがよくわからない会社にお金を振り込んで、万が一の自体が発生したらどうするんでしょうか。一度は信用調査会社に調査をお願いすることでしょう。ちなみに、もしもお願いをしたら社長が脱税で逮捕され、現在は執行猶予中の身であるという情報が出てくるわけです。もちろん、過去に罪を犯したとしても仕事を発注することはなんら問題ありません。ただ、300万円だとしても社運をかけるような事業です。気軽に発注することなど、少なくとも僕はできません。しかし、僕たちの税金が使われるというのに、安倍政権はこの会社に億単位の発注をかけるというのです。その決定プロセスも有権者であり納税者である国民に説明責任があるのは自明でしょう。
 シールで伏せられていた郵便受けの宛先表記部分
 
 郵便受けには、何やら別の会社名が書いてありましたが、白いシールのようなものでマスクをされていました。これが本当の「アベノマスク」でしょうか。会社の中は茶色い敷居が設置されていて、奥の様子が見えないようになっていたのですが、その手前のソファには乱雑に段ボールが横たわる始末。全体的にきちんと管理されている雰囲気ではなかったのですが、こんな会社に1本の髪の毛の混入さえ許されない妊婦用のマスクを作る能力があるのかどうかは、ものすごく疑問です。

  会社の窓には、ガッツリと公明党のポスターが貼られていました。これだけ騒ぎになっているのに、このポスターだけは断固として掲げているのですから、ある種の信念を感じます。一部では「公明党の議員が関わっているんじゃないのか」という疑惑が向けられていますが、いずれにしても、この会社がアベノマスクを億単位で受注できるのは、どう考えても不自然です。

政府は説明責任を果たせ
 
 不思議なことに、社名が公開されるや否や、一部のネットメディアがどこよりも早く、社長が「癒着はない」と否定していることを報じたりしていますが、癒着がないなら、なおさら不自然でなりません。どうしてこんなにコソコソしている会社が、政府から億単位の受注を受けられるのか。既に1枚135円で350万枚を納入しているとのことですが、これだけで4億7250万円の売上ということになります。このマスクはベトナムで作っているそうなのですが、ベトナムで作っているにしては値段が高い気がします。ベトナムで作るメリットがあったでしょうか。他の3社がいくらで納入しているのかは知りませんが、この値段だったら海外で作る必要があるとは到底思えません。

  このプレハブオフィス、ちゃっかり裏口があるので、表が閉まっているからといって、人がいないとは限らない構造になっています。エアコンのファンは回っていたので、中に誰かいるか、エアコンをつけっぱなしで外に出ているかということになります。時代が時代なもので、社員がほとんどいないような会社でもテレワークが進んでいるのかもしれませんが、どういう経緯で契約に結び付いたのかは、政府がしっかりと説明するべきでしょう。
 深まる謎。危機に際してなぜこんなことが起こるのか?
 
 耳にかける部分の伸縮性がなく、まるで顔面にブリーフをつけているような感じになっているマスクを作っていたのが、ユースビオ株式会社ではないかと噂されています。社長は「クレームは1件もない」と言っていましたが、実際はクレームだらけだった可能性があり、衝撃的なクオリティーに仕上がっています。

  さらに、マスクを作ったのは「株式会社ユースビオ」だけど、マスクの輸入代行をしたのは「シマトレーディング」であることがわかり、ますます闇が深そうなことになっています。この話の真相は、きっと週刊誌などが報じてくれると思いますが、この期に及んで、よくわからないカネの動きになっている時点で、安倍政権が無能であることは言うまでもありません。国民の命をなんだと思っているのでしょうか。




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箱根の観光地、駐車場ほぼ閉鎖 自粛なのにレジャー客絶えず

2020年05月01日 19時07分45秒 | 日々の出来事
【新型コロナ】箱根の観光地、駐車場ほぼ閉鎖 自粛なのにレジャー客絶えず

神奈川県箱根町は29日から5月13日まで、元箱根駐車場など町営6駐車場について、閉鎖や規模を縮小する。芦ノ湖周辺などで国や県が所管する13駐車場も閉鎖される予定で、観光地の駐車場はほぼ閉じられる見通し。

特集 新型コロナ、神奈川の感染拡大

 緊急事態宣言を受けた外出自粛要請が続いていながらも、25、26日に県内外からレジャー客らが絶えなかったことを受けた対応。大涌谷駐車場の閉鎖も13日まで延長し、園地につながる県道も規制する。




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岡田結実、女子高生時代に「スカートめくりが流行って…」

2020年05月01日 18時45分48秒 | 文化と芸能
岡田結実、女子高生時代に「スカートめくりが流行って…」


放送中のドラマ『女子高生の無駄づかい』で主演を務める岡田結実(19歳)。元気いっぱい、みずみずしい彼女のコミカルな演技が注目を集めている。自身のJK時代は、はしゃぎっぱなしの“動物園”だったと語るが、まもなく成人を迎える彼女の、仕事へのまなざしは、真剣そのものだった―― 

男子の目線を気にせず動物園並みにはしゃぐJKでした



 女子高を舞台にJKたちの赤裸々な日常を綴った青春ドラマ『女子高生の無駄づかい』で、あだ名が“バカ”の主人公・田中望を演じる岡田結実。体当たりで挑む姿が印象的だ。 「笑いあり、涙なし、友情も皆さんが想像するようなベタはものはない、オールコメディな作品です。なにより役名が『バカ』なので、撮影現場に入るとスタッフさんが『バカ入りまーす!』って叫ぶんですよね。たまに遠慮して『バカ様入りまーす!』って言われるんですけど、逆に恥ずかしいです」  

今年20歳を迎える彼女。ついこの間までJKだったわけだが、高校生活のバカエピソードは? 「男女共学でしたが、私と友達は男子の目線なんか関係なく、毎日動物園のように騒いでいたので『サル』って呼ばれてました。あと一時期、仲間内でスカートめくりがはやって、授業中に黒板に向かうときに思いっきりパーンとめくられて、前の席の男子に全部見られちゃいました(笑)」 

冬の過ごし方は?「死ぬほどミカンを食べる。タダでさえ私、肌の黄色みが強いのに、ミカン食べてさらに黄色くなってます(笑)。あとはNetflixとかで海外映画を見まくってます」

“父の声”がジワる理由

  清々しいまでのポジティブさは、まさに芸人である父・岡田圭右ゆずり!? 「おかげさまで父が司会の『クイズ!脳ベルSHOW』が相変わらず評判で、娘の私としても嬉しいです。早朝、テレビをつけっぱなしにしてると、『あれ!? 懐かしい声が聞こえる』と思ったら父だったりするので、頑張ってるなぁってジワりますね」  離れていても通じ合う父と娘の絆。人を思いやる気持ちに、決して無駄づかいなどありません! 

【岡田結実】 ’96年、大阪府生まれ。現在の主なレギュラーは『誰だって波瀾爆笑』『オスカル! はなきんリサーチ』『首都圏情報 ネタドリ!』など。主演ドラマ『女子高生の無駄づかい』はテレビ朝日ほかにて毎週金曜23時15分から放送中(一部地域を除く)。出演はほかに恒松祐里、中村ゆりか、福地桃子、浅川梨奈、畑芽育、井本彩花、町田啓太ら


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コロナで生活苦のフリー・自営業がもらえる「3大給付金」をFPが解説

2020年05月01日 18時00分48秒 | いろいろな出来事
コロナで生活苦のフリー・自営業がもらえる「3大給付金」をFPが解説

コロナショックで収入が減り、不安を抱えるフリーランス、自営業の人に、ぜひ知っておいてほしい、3つの支援策を紹介します。解説は、家計再生コンサルタントとして著書多数の横山光昭氏。

奇しくも、この4月に『ゼロからわかる!フリーランス、自営業のためのお金の超基本』を上梓したばかりですが、今回は新型コロナ対策として打ち出された支援策にしぼって紹介します(以下、横山氏の寄稿)。 

フリー・自営業を救う3つの支援制度を解説
  こんにちは。家計再生コンサルタントの横山光昭です。  新型コロナウイルスの影響により、今、多くのフリーランスや自営業の人が危機に直面しています。  そのような中、政府は、新型コロナウイルスによる企業や個人事業主への影響を緩和するためのさまざまな支援策を打ち出しています。支援策は多岐にわたっていますが、収入が減り家計がピンチに陥ったとき、フリーランス、自営業の人にとって心強いセーフティネットとなりうるのは、以下の3つです。なお、本情報は4月28日時点のものです。 ①持続化給付金 ②住宅確保給付金 ③一律10万円給付金 ※編集部注:②はフリー・自営業・雇用されている(いた)人も対象、③は国民全体が対象  このうち、特に注目すべきは、「持続化給付金」です。家計が苦しくなったとき、まず考えるべきなのは、持続化給付金を受けるかどうかです。 

売上が減ったら…支援策① 持続化給付金でいくらもらえる?



コロナショックで特に大きな影響を受けている事業者に対し、事業の継続を支え、再起の糧となる、事業全般に広く使える給付金を支給するもので、2020年4月時点では「2020年1月から12月のうち、任意の月の売上が2019年の同月に比べ50%以上減少している場合、法人で200万円、個人事業主で100万円を給付する」と発表されています。  具体的な内容や条件については検討中とのことなので、今後変更になる可能性もありますが、この条件であれば、コロナショックの影響を受けている人ならほとんどあてはまるはずです。  文言が少しわかりにくいので補足しますと、去年の1月/今年の1月、去年の2月/今年の2月と売上を比べ、50%減の月があればその金額を基準に計算をします。 (例) 去年の総売上300万円。 去年3月売上25万円 今年3月売上10万円の場合 300万円-(10万×12か月)=200万円(減少分) 減少分は200万円となりました。  さて、次にこの場合、いくら給付されるかを見てみましょう。 「原則、法人:200万円、個人事業者等:100万円 ※ただし、前年からの売上の減少分を超えないものとする」とありますので、減少分が100万円をこえる個人事業主には満額の100万円を給付。減少額が80万円の人には、減少額の満額80万円を給付しますということです。上記の例でみれば、法人なら200万円、個人事業主なら100万円が給付となります。  この支援策では、50%の減少月をこちらが任意に選べるため、選んだ月の売上次第で減少額が決まります。経産省の「原則、法人:200万円、個人事業者等:100万円」という言葉を素直に読めば、原則としてみなさん200万円か100万円の給付をうけてくださいということです。  持続化給付金のすごいところは、対象となる期間の長さです。2020年1月から12月のうち、月の売上が前年の同月に比べて50%以上減少した時点で申請可能ですから、すでにコロナショックの影響を受け、売上が減って家計が危機に直面している人も、これから危機に直面する人も、この制度を利用することができます。 

※写真はイメージです
 今、お金が必要な人を救済しつつ、「近い将来、売上が下がるのではないか」という不安を抱えている人には「何かあっても、100万円のセーフティネットがある」という安心感を与えてくれているわけです。  過去に前例のない、非常に画期的な制度であり、私は、国が、目の前の苦難に立ち向かっているフリーランスや自営業者などを一律に救いたいと、真剣に考えているのではないかと感じました。持続化給付金について知らない人はまだまだ多いので、この重要性は広く伝える必要があると思います。


家賃が払えない人は…支援策② 住宅確保給付金
  さて、100万円でも足りなくなり、家計が破たんしそうになったとき、まず確保すべきは住居であり家賃です。心身の健康を守るためにも、住まいの確保は何よりも大事です。その際に役に立つのが「住宅確保給付金」です。

経済的な理由で住まいを失ってしまった人、家賃を払えなくなりそうな人に、期限つきで、自治体が家賃を代わりに払ってくれるというものです。  もともとは、失業等により求職活動をする人のために設けられた制度ですが、コロナショックの影響を受けて2020年4月から支給要件が緩和され、休業等によって収入が減った人(社員・アルバイトなど雇用形態は問わない)やフリーランスも対象となりました。 

 自治体ごとに収入・資産、家賃の基準額が異なりますが、東京23区などに住む3人世帯の場合、最大6万9800円の家賃補助が原則3か月(最長9か月)受けられます。  生活が困窮し、住宅確保給付金を受けざるをえない状態に陥ったら、すぐに申請し、家賃と住居を守りましょう。さらに、その時点では、すでに収入や貯金が少なくなっているでしょうから、あわせて生活支援臨時給付金を申請しましょう。


国民に一律配られる支援策③ 一律10万円給付金

写真はイメージです
 この一律10万円給付については、報道でも情報が多いので現時点で確認できることだけをお伝えします。

 ●国籍を問わず、4月27日時点の住民基本台帳に記載されている人が対象 
●手続きは、住民票がある市区町村から送られてくる申請書に記入、返送する郵送形式(世帯主がマイナンバーカードを持っている場合は、オンライン申請もできる)。世帯主に家族分の給付金がまとめて振り込まれる 
●申請期限は、受け付け開始から3か月以内 
●支給の開始日は各市区町村が決定  この一律給付も家計の助けの一助となるので、本当に早い給付が待たれます。  

ほかにも、フリーランス、自営業の人が知っておいた方がいい制度、短期的・長期的に知っておかなければいけないお金の超基本はたくさんあります。  このタイミングではありますが2020年4月に出版された拙著『フリーランス、自営業のためのお金の超基本』には、多くのフリーランス、自営業の方の家計を見てきて、必要なものはこれだと確信した情報だけを厳選して執筆しました。  

執筆を開始したときは、まさかこんな世界になるとは思っておりませんでしたが、非常時になると家計のダメージは大きくなります。それを防ぐには、お金を管理し、節税し、将来の備えを作るために貯金体質になり、投資をして貯金だけでは届かない金額までお金を増やす、ということが必要になります。  

コロナの中では給付金のような手段が必要ですが、今後5年後、10年後の自分の家計を守るには「お金の超基本」を改めて知っていただきたい、そう心から思っております。


 【横山光昭プロフィール】 家計再生コンサルタント。株式会社マイエフピー代表取締役社長。個別相談などで、これまで10,000人以上の赤字家計を再生した。約78万部のベストセラー『3000円投資生活』シリーズ(アスコム)のほか、著書多数。

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