結婚できない美女が「普通の男」を選んだワケ。肩書より大切だったのは
今回は女性がされて嬉しいこと、女性が男性として見てくれる瞬間についてお話しします。
オンラインでの出会いにもたくさんの人が慣れてきていて、出会いもデートも自宅でオンラインという環境のほうが案外、リラックスできていいという声も多くなってきました。
コロナが終わってから婚活に乗り出そうと考えている人ももちろんたくさんいて、コロナが明けてからも婚活業界は忙しく動いていきそうな気配がしています。 実際にお話を聞くと、「結婚はしたいけど、結婚できるなら誰でもいい」ということではもちろんありません。「こんな人が希望です!」「こんな人は嫌です!」とはっきりしたものを持っている人もいれば、漠然としていてどんな人がいいのかわからないなんて人もいます。
「求められる自分」と「本当の自分」のギャップ
先日、成婚退会をしたミカさん(仮名・32歳)は、私の結婚相談所で以前、結婚をした男性会員さんからのご紹介で入会した女性でした。 とても小柄で素敵な女性でしたが、恋愛経験がなく、結婚して子供がたくさんいる家庭を作りたいと考えていながらも、男性とお付き合いをするとなると不安になり、交際に進む前に振ってしまうということを繰り返してきました。
あまりのかわいさに、私は「絶対すぐにいい人が現れるよ」と本気で思っていました。容姿も性格も本当にかわいらしいミカさんはお見合いをすれば必ず交際を希望され、男性は前向きな交際を前提にコミュニケーションを取っていました。
※写真はイメージです(以下、同)
年収2000万円以上のやり手経営者だったり、私も驚くほどイケメンだったり、医師や国家公務員だったりと、錚々たるスペックの男性がミカさんとお見合いしてくれました。
しかし、どの男性もミカさんには響かず、交際終了。どんな男性なら心が惹かれるかも自身でわからず、焦りもある中で、ミカさんは「自分が悪いんじゃないか」と泣き出してしまいました。
人は固定観念や焦りから視野がどんどん狭くなります。ミカさんに「日常生活でどんなことをしているときが自分らしいのか?」を聞いてみました。実は彼女、小動物のような見た目と女のコらしい雰囲気とは裏腹に仕事をバリバリとしていきたいという考えで、自宅でも企画書を書いたりしているようなタイプでした。 「仕事をしているときが一番楽しい」と言われ、「ただ、男性はこんなに仕事中心の女性に魅力を感じないし、結婚したら仕事をセーブしなければならないと思うと、今の仕事も捨てられないからどうするのが一番いいかがわからない」 ミカさんの心のブレーキは、実は「男性は私をこう思っているんじゃないか」という「本当の自分」と「期待されている自分」のギャップにありました。
男性とうまく付き合えない女性の心を開いたのは?
人は「他人が自分をこう見ているのではないか」と自分の期待されているポジションを演じてしまう傾向があります。「家族といるときの自分」と「会社にいるときの自分」が違うのは、この心理が働いているから。多かれ少なかれどんな人にもそんな要素はあるわけです。しかし、結婚とは「自分らしさをどれだけ愛してくれるか?」が大事。
このコンサルをした2週間後、3歳上のタケシさん(仮名・35歳)とお見合いが決まっていました。彼は今までミカさんがお会いしてきた男性の中でも普通の、少しガタイのいい男性でした。
彼はミカさんに「何をしているときが好きですか?」と聞いたそうです。その際、ミカさんは嫌われるかもしれないという気持ちはありながらも「仕事が楽しくて好きです」とお伝えしたそうです。 交際中、彼はミカさんの仕事を頑張る姿を応援してくれたり、「体調は大丈夫?」「今日は早く寝たほうがいいよ」「こんなリラックスグッズ見つけたよ」と女性として彼女を労ってくれたりしたそうです。
タケシさんとの交際が進み、結婚を前提とした本格的な関係となる「真剣交際」の話が出そうな頃、ミカさんの転勤の話が会社からあったそうです。タケシさんに伝えてみたところ、「ミカさんがやりたいことをやるほうがいいと思う。ただ、僕はミカさんと真剣交際をしたい。だから遠距離結婚になるかもしれないけど、そういう夫婦があっても面白いと思うよ」 ミカさんはその瞬間にタケシさんとの結婚を決めたそうです。
「条件」を意識しすぎて結婚相手を探すのは難しい
相手の好きなことを全力で応援する。 そして、女性を女性として扱う。 当たり前のように思えるこの2つをできている男性は多くありません。好きなことを全力で応援したいけど、「俺の存在はどうなるの!?」と自分の欲求を満たしたくなるのが人間です。
お二人は成婚してから入籍まで1年近くをかけましたが、現在は一緒に住みながら妊娠生活を楽しんでいるようです。
結婚とはこうあるべき。結婚相手はこういう人じゃなきゃ嫌だ。男性も女性もそんなふうに条件で結婚相手を探す人は少なくありません。しかし、状況も環境もすぐに変わる現代において、守れる条件は相手を尊敬し信じるということだけだと思います。
幸せな結婚をしたいと願う男女に参考になれば嬉しいです。