>最悪の結末を迎えたような気がしますが、
>「もう強制的に破談にする以外ないでしょう。他人様から金銭を受け取っておきながら、『あれはもらったものです』とぬけぬけと言ってしまう。小室という人は、良識ある一般人とは、まったく感覚が違う人間なのです
『週刊現代』2020年12月26日・2021年1月2日合併号より
3年にわたる「結婚問題」に対して、秋篠宮、眞子さま、元婚約者のA氏と、当事者たちが次々とアクションを起こしている。だが、当の小室さんは沈黙したまま。果たして彼はいま何をすべきなのか。発売中の『週刊現代』が特集する。 小室圭さん母「元婚約者」が金銭トラブルを激白、その一部始終
「極めて理解し難い」
「もう強制的に破談にする以外ないでしょう。他人様から金銭を受け取っておきながら、『あれはもらったものです』とぬけぬけと言ってしまう。小室という人は、良識ある一般人とは、まったく感覚が違う人間なのです」 そう語るのは、作家の山本一力氏だ。
3年にわたる「小室圭さん&眞子さま結婚問題」が大きく揺れ動いている。11月30日、秋篠宮が自身の誕生日会見で、「(二人が)結婚することを認める」と発言。 公の場で初めて「結婚容認」を口にしたが、同時に「結婚と婚約は違う」「(結婚を)多くの人が納得し喜んでくれている状況ではない」とも語り、苦しい胸のうちをのぞかせた。 秋篠宮の会見と同日に発売された本誌12月5日号では、『眞子さまにお伝えします。もうおカネは要りません』と題して、小室圭さんの母・佳代さんの元婚約者A氏の独占告白を報じた。そこでA氏は「400万円」の返金は求めないと語った。
これらの動きを受けて、世間では、「結婚に賛成」「認められるわけがない」「金銭問題をクリアしなければ、話は始まらない」などと、多数の意見が噴出。国民的議論に発展している。
「叱りつける必要がある」
そんななか、当の小室圭さんは依然、沈黙を続けている。果たして小室さんは、今後どうするべきなのだろうか。識者たちの意見を聞こう。
「破談」派の急先鋒、前出の山本氏は、結婚に対して「絶対反対」の立場だ。根幹の「400万円問題」について、A氏が返済を求めないからといって、問題が解決するわけではないと語る。
「返済を求めないというのは、貸した側が根負けしてしまったということでしょう。相手が諦めるまで『もらったもの』と言い続ければいい――そんなことがまかり通れば、世の中の規範はひっくり返ってしまいます。
ところが、私と同世代の人間まで、まるで結婚への障害がなくなったとばかりに『おめでとうございます』などと言っている。極めて理解し難いことです。
ここで『なにがご成婚ですか』と眉をひそめ、叱りつけるのが、年長者の務めではないでしょうか。とにかく強制的に破談にするしかないと思います」 漫画家・コラムニストの辛酸なめ子氏も、結婚には反対の立場だ。
「眞子さまは会えない期間が続いていることで、かえって小室さんを思う気持ちが強くなっていると思います。
お互いが他に好きな異性ができるなど、よっぽどのことがなければ、小室さんも眞子さまも結婚を諦めないでしょう。小室さんから身を引くべきだと思いますが、果たして彼や彼の母がそういった行動をとるかどうか……。
なぜ小室圭さんは3年経っても、400万円を用意しないのか。若く有望な青年が工面できない金額ではないと思います。一時金が入ればOKと思っているのなら残念で、今後の家計も心配。眞子さまを任せられないように思います」 小室圭さんが眞子さまに対する気持ちを持ち続けているのはわかる。しかし、小室さんに対しては拭いがたい不信感がある。だから「結婚を辞退しなさい」と語る識者は多い。
皇室を離れては?」
一方、漫画家の小林よしのり氏は二人の結婚について「賛成」だ。
「小室さんには、周囲の声にとらわれず、眞子さまとの結婚に邁進してほしい。私はそう考えています。
前提として、小室さんが非常に優秀な男だということがあります。英語が堪能で、留学先では立派な論文(米国におけるクラウドファンディングの法制度について)まで発表している。
第一、ここ数年、あれだけのバッシングを受けながら、ものともせずに、留学し、学業に打ち込んでいる。普通の人間であれば、勉強どころか、食事も喉を通らないでしょう。
眞子さまがいまだに小室さんとの結婚を望み続けているのも、よくわかる。小室さんには、とにかく眞子さまを幸せにしてほしいと思います」
二人の結婚に賛成なのは小林氏だけではない。作家・タレントの室井佑月氏はこう語る。
「私は小室さんと眞子さまがよく相談したうえで、二人の好きにすればいいと思います。二人がこのまま結婚することが皇室として問題があるというなら、皇室を離脱してしまえばいいと思うんです」
小室さんは'18年8月から、弁護士資格を取得するため、アメリカのフォーダム大学のロースクールに通っている。'21年5月には卒業し、同年7月にアメリカの司法試験を受ける予定だという。
いっそのこと、アメリカで一緒に暮らし始めるという選択肢もありだろう。眞子さまもイギリスへの留学経験があり、海外生活には慣れている。
小室さんの留学後も、二人はスカイプなどで連絡を取り合い、関係を温め合っている。自分たちのことを誰も知らない土地で静かに暮らす―。そんな日を二人は夢見ているかもしれない。
しかし、結局のところ、「400万円トラブル」について、なにかしらの対応をしない限り、問題は解決しないという意見が多数を占める。
夫婦で借金を返す
評論家で歴史作家の八幡和郎氏が話す。
「相手が『返さなくていい』といったからといって済む問題ではないでしょう。借金の踏み倒しをしているようなもので、道義的な問題は消えません。
小室さんが眞子さまとの結婚を望むなら、多くの人から祝福してもらえるように努力すべきでしょう。たとえば、結婚するのであれば、働いて借金を返してからにすべきだと思います」
小室さんが'18年に留学した後も、メディアはアメリカで彼の行方を追い続けた。それは、小室さんが金銭トラブルを一方的に「解決済み」と発表し、だんまりを決め込んだからに他ならない。八幡氏が続ける。
「小室さんは、仕事をして、収入が入る目途をつけたうえで、この借金をどれぐらいの期間で返済していくかということを示すべきでしょう。
弁護士でなくてもいいと思います。公的な団体の職員でも、普通のサラリーマンでもまったく構わないので、堅実に働き始め、身の丈に合った生活をすれば、国民も応援すると思います」
識者たちが口を揃えるのは、大切なのは「返すという姿勢を見せていくこと」だという。皇室ジャーナリストの渡邉みどり氏が語る。
「おカネのことはきちんとしなくてはいけません。結婚後も、二人で少しずつ返していけばいいのではないでしょうか。皇籍を離脱しても、眞子さまも一定以上の収入を得ることは可能です。
'05年に結婚された、天皇陛下の妹の黒田清子さまも、現在は伊勢神宮の祭主を務め、報酬を受け取られています。そうして二人で少しずつ返していくべきなのではないでしょうか」
説明責任を果たす必要がある
二人には追い風もある。政府は現在、「皇女」という制度を検討している。結婚後の元皇族女性を特別職の国家公務員として、公務の一部を負担してもらうというものだ。
この制度がスタートすれば、結婚後も眞子さまが安定した収入を得られることは間違いない。
12月10日、宮内庁の西村泰彦長官が、会見で「(金銭トラブルについて)小室さんや小室さんの弁護士が説明責任を果たしていくことが極めて重要」と発言。宮内庁のトップが一個人のことを名指しで言及するという異例の事態が起きた。 金銭問題をどう対処するかという点について、小室さんが「説明責任」を果たすことが、結婚の前提条件だと話す識者は多い。皇室の歴史に詳しい、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次氏が語る。
「これまで小室さんはメディアで報じられたことについて、十分に説明をしていません。百歩譲って、世間に対してアナウンスをしないとしても、眞子さまのご両親である秋篠宮御夫妻には、理解してもらおうという行動をとるべきではないでしょうか」
小室家側の代理人弁護士は、一部メディアの取材に対し、「誤った情報が事実のように扱われている。今後は正すべきところは正していく」と語っている。
何を言っても批判される
ただ、前出・小林氏は、今後、小室さんがいくら「説明」をしようとしても意味がないのではないかと語る。
「もはや小室さんが説明責任を果たそうと、何かを発信しても、世論はそれに絶対に文句をつけるのではないでしょうか。小室さん問題というのは、そういった現象になってしまっていると思います」
二人の結婚問題は、3年にわたる国民的関心事となった。「小室親子」に対する批判が収まる様子はない。仮に結婚したところで、結婚生活の一挙手一投足が注目され、気の休まらない日々が続くことは間違いない。
皇籍離脱の際に支給される「一時金」を辞退すれば、経済的にも余裕はないだろう。いまお互いへの尊敬や愛情を持っているからといって、苦しい日々が続けば、いつそれが失われるかもわからない。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が語る。
「いま皇室関係者のなかでは『もし眞子さまが不幸な事態(離婚)になったら、秋篠宮家に戻ることもできなくなってしまう。眞子さまはそれでもいいのでしょうか』という心配の声が広がっているそうです。皇族のご結婚の前に、離婚を心配する声が出るというのは異例のことです」
もう二度と戻れない
戦後、皇族や元皇族が離婚をしたという例はない。一般女性であれば、離婚したとしても「実家に戻る」という選択肢もあるだろう。
しかし、元皇族の女性が離婚した場合は、基本的に皇室財産である宮邸に戻ることはできない。小室さんとの結婚生活が破綻した場合、眞子さまはご両親のもとにも戻れず、孤独な余生を送らざるを得ない可能性があるのだ。
彼女の幸せを考え、男のほうから身を引く――。小室さんはそうした選択肢も考えるべきなのではないだろうか。
前出・渡邉氏が語る。
「私の気持ちとしては、二人は成人ですから、一緒になりたいという思いがあるのでしたら、結婚させてあげたいと思います。ただ、皇族は、多くの場面で特権階級として対応がなされます。
たとえば、皇族が海外に行く際、飛行機の切符は必ずエコノミー席を購入します。しかし、いざ搭乗する際には日本航空や全日空の職員が『ビジネス席が空いておりますので、あちらへどうぞ』と促される。
皇室というのは、多くの人から注目を集め、敬意を受ける『文化財』のような存在なのです。小室さんには、皇室というのはそれだけ特別な存在であることを自覚したうえで、真摯に対応してもらいたいと思います
」 国民的関心事がどのような結末を迎えるのか。ボールはいま小室さんの手の中にある。
発売中の『週刊現代』ではこのほかにも「3年後、5年後、10年後に『生き残る会社』『消える会社』全実名371社」「残り10年、人生をどううまくまとめるか」「メルカリ転売で儲けたら、家に税務署がやってきた」「トヨタ『1月人事』を読み解く」などを特集で掲載している。
『週刊現代』2020年12月26日・2021年1月2日合併号より