非モテ40代でもアプリで彼女を作れるのか? 低スペックでも出会えるのは
目まぐるしくトレンドが変わる恋愛市場で、戦い続けるのは年齢とともに困難さを増す。需要と供給を見極め、オトナな出会いの最適解はどこにあるのか。そこで、記者が最新の出会いスポットに潜入。40歳から始められる、最も効果的な男女の出会い方はなんなのか? その答えを導き出した!
本気度高めの女性とソート機能が充実したアプリで効果的に仕込む
「マッチングアプリで40代男性が女性と出会うのは不可能ではないが選り好みをするとかなり厳しい」 そう語るのはマッチングアプリ専用メディア『マッチアップ』の伊藤早紀編集長。ほとんどのマッチングアプリで採用されている年齢ソート機能のせいで、40OVERの男性は門前払いをくらう。
伊藤早紀氏

「だからこそ大切になってくるのが、使用するアプリ選び。Omiaiのように女性ユーザーの本気度が高ければ、40OVERでも十分恋愛対象でしょうし、タップル誕生やPairsのように独自の強みとなる機能や使用しているユーザー数が多ければ必然的に出会える可能性は高くなります」 伊藤氏からのアドバイスを基にアラフォー記者がマッチングアプリに初トライ。本気で付き合える彼女を見つけるべく利用してみた。
「おでかけ」機能で暇な女性を狙い撃ち
まず利用したのは20~30代のユーザーが多いタップル誕生。アラフォー記者には不向きかと思いきや、「女性側から男性に対して発信する『おでかけ』という独自の機能があり、これを使って運が良ければ当日中に会うことも可能」と前出の伊藤氏。 「おでかけ」機能内のタイムラインに遊びに誘ってほしい女子がリアルタイムで投稿しているため、暇な女性に狙いを定め、メッセージを連打。アプリ利用4日目にして2日連続で食事の約束をすることに成功した。
「おでかけ」機能で即日デートに成功!
1人目は19時ごろ渋谷で暇をしていたというリカさん(仮名・29歳)。一緒に食事をすることを提案し、沖縄料理屋へ。
※写真はイメージです
翌日20時からデートした2人目のホナミさん(仮名・31歳)は「焼き肉が食べたい」という彼女の要望通り焼き肉デート。10種類以上のマッチングアプリを使い分けているというタップルで出会ったホナミさん。
どちらも「おでかけ」機能のおかげで即日の食事ができ、ホナミさんとは次の約束をすることにも成功した! だが、その日の気分に合わせて10種類以上のマッチングアプリを使い分けていうホナミさんとは、なかなか交際というハードルは高そう。そこでもっと本気度が高い女性が集うアプリも試すことにした。
続いてはOmiaiに登録。真剣に恋活・婚活を求めるオトナな男女が多く登録する老舗のマッチングアプリだ。
Omiaiは居住地・体形・喫煙の有無など、検索条件を細かく設定できる。さらに「マッチ度」という独自の数値が表示されていて、マッチ度が高いほど相手の求める条件に近いというのが特徴。これで明らかに条件違いの女性にいいねを送らなくて済む。
登録し、関東近郊の女性のプロフィールを覗くと「長く付き合える関係」や「将来を見据えて」というキーワードが飛び交い、真剣度はかなり高めだ。
しかし足を引っ張るのは記者のスペック。年収は平均以下、顔もよくない。その上アラフォーとくれば、マッチングアプリの世界では苦戦は必至。 そこで高望みはせず、いいねがそれほどついていないマッチ度が70%以上の女性を集中的に狙うことにした。ハイスペックな男性とまともにやり合っても勝ち目は薄い、それならば人気薄の女性にアタックする作戦だ。
登録して2日で100人ほどにいいねを送ってマッチングに成功したのは20人ほど。そのうちのやりとりが続いたのは10人、なかなかの滑りだしではないだろうか。
そんななか、マッチ度が74%あるネイリストのエミさん(仮名・31歳)とマッチング。動物や子供、カフェが好きという共通点で盛り上がり、数回のメッセージの後に「いきなりですが一度会いませんか?」と相手から誘いが! 数こそ撃っているが、簡単にデートの約束を取りつけることができた。 そしてデート当日、待ち合わせ場所でエミさんと無事合流。いいねが集中していない女性だったため少し心配していたが、実際に会ってみると愛嬌もあり、笑顔が素敵な明るい女性で安心した。
そのままパスタがうまいと評判のレストランへ。デートの約束からもメッセージでやりとりは続けていたため会話もスムーズ。こちらの印象を聞くと「メッセージをしていて優しそうな人だったから会いたいと思った」とのこと。 向こうから好きな異性のタイプを聞いてくるところ、聞き返したら「優しい人が好き」という返事から察するに、こちらがグッと押せば普通に付き合えそうな距離感だ。事前にメッセージでやりとりをしているだけあり、想像以上に盛り上がる。Omiaiはやはり女性の本気度が高い。
軽くお酒も入ったタイミングで、「鉄は熱いうちに打て」とその場で次のデートの約束を取りつけることに成功。ついでにLINEも交換し、その日はお別れ。
締め切りには間に合わないためリポートできないのが残念だが、エミさんとは別に2人の女性ともデートの約束済み。初めてマッチングアプリを使用したが、低スペックでも思いのほか簡単に出会いに繋がったのは嬉しい誤算だ。 Omiaiというアプリ名の通り、遊び目的の女性はほぼいないが、真剣に恋愛や結婚を目指すならオススメのアプリだといえよう。
要注意!! 急なエロメッセージはポイント詐欺の可能性大
マッチングアプリでは相当なハイスペックでない限り女性からメッセージが来ることはない。記者も他のアプリでその現状を痛いほど味わっていたが、「ワクワク」では登録後1時間で30人ほどの女性からメッセージが届いた。内容は「今すぐヤリたいの……」といった迷惑メールのような文面ばかり。 それらのメッセージを無視し、比較的真面目そうな同じ地域に住む女性にこちらからアプローチ。「今晩ご飯でもどうですか?」とメッセージを送ると即決。
その場には記者しかいないのに「いる」と言い張る相手。こうなったら諦めるのが得策だろう
しかし集合場所ではなかなか合流できず、場所を尋ねても「私もそこにいるよ」とメッセージは来るが女性の姿は見えない。2時間待ち続けたが結局現れず、メッセージを送るために必要な有料ポイント4800円分を消費するだけの結果となった。 相手の気持ちを逆手にとった課金が目的の悪質な業者には注意が必要だ。 【マッチアップ編集長・伊藤早紀氏】 マッチングアプリの専門メディアを運営。自身も20以上のアプリを使い、800人以上のアプリ利用者に取材して得た情報を発信する
4/10/2020