今、木造集成材を使い、各地で大きな建造物が出来ている。強度の数字が出しやすいので設計し易い事と、ある程度自由な形にできる事。木を使う事で、地方の産業の活性が期待出来る事が期待出来るからだろう。私は、鉄やコンクリートだけの建物より、ずっと良いと思っている。木を使う事は、鉄など人工的な素材を作成するときに出る、膨大なエネルギーを抑制出来る事で、環境のことを言うなら、CO2を抑制するには木造は、CO2を固定しかつそれを作る事に、石油燃料を使う事もない。CO2を貯めてくれている素材なのだ。適材適所に鉄やコンクリートを使う事は必要だが、これからの日本の建築は、木造が主流にならねばいけない。外国から物を買い占めて家を作る事は、日本の文化とはなりえない。地元にある素材を使い、洗練した建て物を作る事こそ、地方の文化であり、日本の木造建築だった。大きな木がなければ、細い木で洗練された、木造建築を作って来た歴史を思い出し、今こそは、新しい日本の木造建築を作り出していく時なのではないかと、感じている。法律の規制は、新しい物を作るには、非常に重荷になるが、クリアしていきたい。その為には、若い力が必要なのかもしれない。ちなみに私は集成材は、あまり好きではない。個性のある無垢の木のほうが好きで、主に使っています。写真は、大断面集成材を使った新しい高知駅舎です。