イサムノグチのオブジェには、サンダーか何かで無数の傷が付けてあった。無機質の金属に、人の手を加える事により、世界に一つだけのオリジナルな物にしている。その傷に、夕日が乱反射して、意思を持って輝いているような気がした。この事は、私が手掛けている丸太の家に重なる。同じものが一つとない素材を使い、世界に一つしかないオンリーワンの家を作る。自然の素材が、人に与える安心感、インスピレーションは凄いと、丸太の家に暮らしていると本当に感じる。イサムノグチも、無機質な素材を使いながらも、やはり同じものの無い、自然を表現しているのでは無いかと思いました。芸術ではないが、丸太の持つ力は凄いものがあると、改めて感じています。