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一品物、手作りの物、製作者の思いのこもった作品に、心引かれる。歳を取ったからなのか、色々な知識を持ったからかわからないが、思い入れがある作品は魅力的だ。性能面では、大量生産の物より劣っているかも知れないが、変化する自然素材で作られた、そういう作品は、眺めているだけで楽しくなる
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写真は、真庭市勝山の古い街並みに掛かっている、手作りの暖簾。暖簾のある街並みで町興しをしている所だが、一軒一軒違ったアイデアの暖簾は、見ているだけで楽しい。暑い夏の町並み散歩はつらいが、暖簾をみるだけでも、行って見る価値はある。熟練した技と素材選び。手作りの深い味わい。見事です。我々の建てる家も、素材を吟味し、ビルダーの技を駆使して、一つの作品を作り上げると言う意味では、同じです。何人もの職人がかかわる現場では、意思の統一は難しいのですが、出来た時の喜びは数倍になります。リホームで大工さんが、時間をかけ丁寧に仕上げていたので、「そんなに予算がないので、もっと簡単にしても良いよ。」と言った所。「アイビーさんの仕事やから、そう言う訳には行かんよ。」と言われ、反省した事があったのを思い出しました。そう言う気持ちを大切にしたいと思います。