古民家から出て来た古い鋸。形が変わっているので、取っ手を付け直した。縦引き鋸なのだが、手元は小さく、先に行くほど刃が大きくなっている。何用なのか分からないが、こんな形のノコは見た事がない。山北で見つけたので、とりあえず山北型と呼んでいる。先の上が、尖っているのは何か意味があるのだろうか。100年以上前の民家にあったノコなのに、引いて見ると結構切れる。機械の無い時代。色々な用途の優れた手道具があったのだが、今、電動工具全盛の時代には、必要ないのだろうが、これって進歩なのだろうか?このまま時代が進むと、人間は何もしなくても良い時代がくるかも知れないが、だんだん幸福度は減って行くような気がする。ただ、正直なしごとをする、職人の手仕事の多くある家は、何となく落ち着くし、飽きない。家はやはり、なるべく手仕事で作りたいと思う。
良い手仕事が増えると、良い鍛冶屋も増える。今カフェアイビーのギャラリーでは、小野ストーブ、アイアンワークス展を行っています。来月末は日高村の鍬鍛冶、2代目大野誠司展を開催します。鍬に限らず新しいチャレンジもありそうなので、楽しみにしています。鍬を作って65年の大野鍛冶屋。二代目のこれからに期待しています。