雨風に強い自然素材のシェルターにもなるログハウス。刻むのも面倒だが、建て込みにも時間がかかる。
ヘルプの大工さんと一緒に一気に棟上げまで行き、雨仕舞いしたいが、中々そうはいかない。
壁の厚板を落とし込んだ後に、厚板を母屋に打ち付けて行く。要するに家中を、木の断熱材を張って行くようなものだ。ログハウスはセトリングで沈むので、板倉壁との取り合いが難しい。しかし何故あえてハイブリッドにするかと言うと、ログハウスの欠点、雨風に弱いを板倉の壁で補い。地震に決定的に強い長所を生かしたいから。それと、嘘のない建築を目指す上では、木、土だけで作れる建築に魅力があるからだ。超寿命建築になる可能性が高い事も、理由の一つだ。
厚板の上にルーフィングを貼り、その上に垂木と、断熱材のフォレストボードをいれ、杉板を貼り、もう一回ルーフィングを張っているので、2階もかなり涼しい。杉と空気で断熱しているからだ。
家は買う物ではないと、つくずく思う。創っていくものだ。それには素材が重要。経年変化する自然素材素材で作る事が重要。古くなっても貧しくならない素材なら、オンリーワンの自分だけの家となるから。
良く、割るから、傷が付いているからとクレームになることがある。あまりに小さいことに拘り過ぎ、大切な事が忘れられてはいないか。無垢なら当たり前のことだと思うが、乾燥によっては割るし、柔らかい杉は凹んだりする事もある。私は、本物の素材であれば、傷はペーパーをかければ消えるし、割れも使用に耐える程度であれば、味だと思える。
私には、あまりに小さな事にこだわりすぎ、大事な事を失うっているように感じている。やはり木造にしたら良かったと言う方達に共通する事は、耐震性が強いとか、断熱性能が良いとか、メーカーの宣伝文句に流されて、あまり勉強しないで決めてしまっている。動物が何故自然素材で巣を作るかと言うと、心地良いし安全だと感じるからだろう。ただ近頃では、針金で巣を作ったカラスとかもいるらしいから、気をつけたほうが良いかも知れない。性能云々では無く、人間も動物だと言う事を考えると、身近な素材で、なるべく新建材を使わず快適安全な家を建てる事が、自分の健康の為にも、地球環境の為にもベストな選択ではないだろうか?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます