焼き杉の外壁。風雨にさらされ、表面の炭化した部分が飛ばされ、黒色からシルバー色に変わってきている。
変わらないのが良いと言う価値感の人には、受け入れられないかもしれない。
でもこの場所の、風、雨、太陽が作った時の印。
家を守ってきてくれた事に、愛しささえ感じます。焼き杉は、触ってみると凸凹になっていました。
自然素材の良さは、時とともに変わってくる事により、経過した時間を感じられることです。
仁淀川のH邸。時が経ち、住む人の生活スタイルが変わっていたが、ログハウスを愛する心は変わっていなかった。
家を建てて10数年経つが、「この家が一番良い」と言ってくれるおばーちゃん。
自然素材は嘘をつかないし、それ以上でもない。謙虚に対峙する事で良い家になる。
どんな家でも弱点はあるが、それを見せないようにする為に、結局サイディングで覆われた、同じような家ばかりになったし、30年前後で壊す家になった。
弱点を直し、良い家にしていく事で、愛着も湧く。古びても愛情を持てる家は、やはりログハウスだと、私は感じている。
山岳写真家の田渕さんが、「自然は美しい。自然は正しい。」と言っていたが、これは私の考え方とシンクロする。
本当に良い家は、地元の加工されていない自然素材で、地元の誠実な職人が建てる家だ。
決して便利で使いやすい素材の家では無い。
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