カフェの中。和風の木の家に置かれているのは、鉄と木を使用したテーブルと椅子。鉄を使う事で仕口の呪縛から解かれた木は、自由な楽しい雰囲気を醸し出します。槌跡のついた足や、背もたれは、木だけで作る椅子とは、違った魅力がある。
和室だって、置く素材によって、表情が変わる。色々な素材とコラボすることで、今までにない楽しさが出て来る。
看板だって、錆びた鉄を楽しんでいる。ログハウスは、そんな自由な発想の出来る建築だ。大工にはタブーでも、ログハウスではOK。たとえば割れ。大工は隠そうとするが、ログでは割れる事は当たり前。その表情を楽しむような考えもある。たとえば、書院作りと数寄屋建築との違いのような感じ。角材で作る書院作りは、角材故に、加工の仕方、精度に決まりがあり、枠にはまった美しさ、シンプルな美しさがある。しかし施工性が良いという事は、遊びが許されない。その厳しさは魅力だが、丸太の持つ自由さに、私は魅力を感じる。直線は、人間の物。曲線は神の物。自然界に直線は無く、あるのは個性的な曲線のみ。見方によって違った面が見えるのは深い。手間がかかる事もあるが、地震に強く、素材がピュアで、安全なログハウスは、現代の茶室空間なのかもしれない。自由な丸太の家を、自由な発想で建てようではないか。
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