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ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

東京・葛西臨海公園 Kasai Marine Park, Tokyo, April 6, 2025

2025年04月06日 | 日記
およそ1年ぶりの葛西臨海公園。自宅から下道で30分。今なら渡りのシーズンで、冬鳥と夏鳥が両方観られるのではとの期待を抱きつつ・・。

前回は愛犬が一緒だったために入れなかったエリアに行きました。まずは汽水である「下の池」。





左奥のアオサギ(Grey Heron)が幻想的に写っています。



左にディズニーランドを見つつ、この池をぐるりと時計回りに対岸の観察小屋へ。そこから池を覗き込むと、我々の目の前でカワセミが(Common Kingfisher)が何度も魚を獲りました!





大きな観察舎に向かいました。レンジャーの女性と話しますと、「上の池(淡水)には、クロツラヘラサギ(Black-faced Spoonbill)が居ますよ」と。えっ!何十年も前に沖縄で見たきりです。



4羽が杭の上に!ただし、顔を羽に突っ込んでいて、肝心なくちばしが見えません。暫くすると、カワウ(Great Cormorant)が飛んできたことにびっくりして、一羽のクロツラヘラサギが飛びました。上空をぐるっと回って別の杭に止まると、仲間のクロツラヘラサギ達が「何かあったの?」と言わんばかりに顔を上げてくれました。



世界中に6000羽しかいない希少種。しかも朝鮮半島や台湾、中国本土の方に多く、日本には沖縄を中心に九州や山口に飛来する程度。東日本にはここ葛西臨海公園にしか訪れないそうです。

池にはカモ達の数は少なく、既に北へ飛んで行ったか・・。観られたのは、ハシビロガモ(Northern Shoveler)やキンクロハジロ(Tufted Duck)でした。





上の池のウォッチングの締めくくりは陸に上がって餌を食べていたバン(Eurasian Coot)。緑の上を歩く姿は、なぜだか牧場にでも居るよう。牧歌的な風景で本日のウォッチングを終えました。



淡水魚好きの私としては、水族園の左手前の淡水魚の生態が観察できるコーナーを見てからご機嫌で帰宅しようと・・。しかし!何とそのコーナーは無くなっていました(涙)。その場所に新たな水族館の建物が建設されつつありました。

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栃木・羽田沼 Handa Pond, Tochigi Pref., December 30, 2024

2025年01月05日 | 日記
2024年のウォッチング納めは羽田沼。年末の恒例です。白鳥がお目当て。

これを見るとホッとする、羽田沼の全景です。


早速私の眼は白鳥を探します。いました!コハクチョウ(Tundra Swan)の一家。


10分ほどでしょうか、観察していると突然白鳥一家が飛びだちました。5名ほど居たカメラマンが皆一斉に連射。負けじと私も。







沼の上を数度旋回すると、何とあっという間に去って行ってしました。そして全てのカメラマン達も・・。



今年の白鳥観察はあっという間に終了!と言うことで、沼のカモ達をウォッチング。池の半分ぐらいが結氷していますよ。



ヒドリガモ(Eurasian Wigeon)をじっくり観察。遠くシベリアから渡ってきたと思うと感慨深いものです。



羽田沼の変わらぬ鳥たちの賑わいを確認、楽しむことが出来ました。これで良い年を迎えましたよ。毎年変わらぬ光景を見ることが出来る・・・、素晴らしいです。いつも通りが一番。

さて、番外編。那須塩原の庭にて。バードフィーダーや水場に小鳥たちが集まり、我々を楽しませてくれました。

カシラダカ(Rustic Bunting)が地面の枯葉を一生懸命ひっくり返して餌を探していました。その間に羽を広げてみたり。



急ごしらえのエサ台にはヤマガラ(Varied Tit)。エサ台がちょっと傾いているなあ。



そして、これは見ていて実に楽しい。水浴びをしていたシジュウカラ(Great Tit)です。ふるさと納税で取り寄せた鳥たち専用の水場が大活躍。



厳しい冬を乗り切る小鳥たちを少しでも手助け出来たでしょうか。
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福島・裏磐梯 Urabandai, Fukushima Pref., September 15, 2024

2024年09月22日 | 日記
下界はまだまだ暑い中、標高1,089mの雄国沼を目指し、「雄国せせらぎ探勝路」を歩きました。

登山道入口の駐車場にて。はい、要注意です。クマ鈴は必須。さらには、歩行中に咳払いや手を叩くなど。



いきなり出ましたギンリョウソウ!と信じて疑っていなかったのですが、このブログを書くに際し調べてみると、ギンリョウソウモドキ、らしいと判明。確かにギンリョウソウとは花の時期が違いますね。花言葉は、そっと見守る、はにかむ、だそうです。



登山道の様子。歩きやすい、踏み跡のしっかりしたルート。7月のニッコウキスゲの時にはハイカーが多いのでしょうね。(この日は3時間半も歩いて、結局一人しか見かけませんでした。)



一時間半も歩くと森を抜け、雄国沼休憩舎に到着。それはそれは立派なログハウスです。



休憩舎から雄国沼に向かいます。その途中では秋の植物が楽しめました。

トリカブト


ガマズミ


アキノキリンソウ


そしてブッシュの途切れたところから、ようやく雄国沼が見えました!



すがすがしいさっぱりした風景に木道が良く似合います。私以外、全く誰も歩いていません。



コサギが水面すれすれに飛んでいきます。かなりの距離があり、スマホのカメラではさすがに限界あり。



今日こそ出くわすのではないかとハラハラしていた(そして少しワクワクしていた)ツキノワグマにはお目にかかれず。しかし、野生動物はたくさんいるのでしょう。休憩舎では、クマに加え、特にカモシカ、二ホンジカなどが紹介されています。

野生動物調査のカメラがあちらこちらにセットされています。私も映ってしまったことでしょう。まあ、いいか。



実際にはこれらケモノ達を見ることは出来ませんでしたが、気配はプンプンしました。これは恐らくテンの落とし物。貴重なフィールドサイン。



かなりワイルドな雄国沼とその周囲の湿地を専有して楽しむことが出来ました。実に30年ぶりの訪問でした。
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栃木県北那須方面 Northern part of Nasu, Tochigi, June 7-8, 2024

2024年06月10日 | 日記
北那須の師匠のジムニーにて、慣れた地元の縄張りをwildlife driveしました。(師匠、本当に有難うございました。)

目的地の深山ダムに向かう途中、いくつかのスポットを確認。こちらは1年位前に師匠が見つけたシカの死体の成れの果て。頭部といくつかの部分しか骨を確認することは出来ませんでした。



次はお地蔵さんに隣接した駐車場。ここは桜の木々に囲まれており、サクランボを狙って鳥などが現れる好スポット。写真の通り小さなサクランボで、試してみましたがとっても酸っぱい!



遂にやってきました深山ダムのせき止める深山湖。山深い所にひっそりと。



昨年もじっくり観察した橋でウォッチング開始。様々なフィールドサインがあります。こちらは誰の落とし物?結構な量です。



なんと欄干の上にも落とし物?いやいや、こんな所で用を足すのも奇妙ですし、よく見るとたくさんの毛や小さな骨があります。もしかして、フクロウのペリット?



周囲はジュウイチやカエルなどの大合唱。そして薄暗くなり始めた19時ごろから「キョッ、キョッ、キョッ」っとヨタカが鳴き始め、頭上を数度飛んでくれました。暗い上にすばしっこいので写真は全く撮れませんが、今年も会えただけで満足。

番外編:
翌日は沼ッ原湿原での探鳥会に参加。コサメビタキの抱卵を観察できるなどラッキーでした。

下の写真で光るものは・・・?何とアズマヒキガエルの卵!



最後にご紹介するのは、無残な姿となった新しい標識。もちろん、ツキノワグマの仕業です!

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千葉・花見川河口 Estuary of Hanamigawa River, January 3, 2024

2024年01月03日 | 日記
年明け最初のウォッチングは地元・花見川。但し、河口域のウォッチングとご報告は初めてです。すばり、東京湾とマンション群に挟まれたこのような風景です。







まずは貴重な砂浜から。貴重と言うのは、千葉市の鳥であるコアジサシの大変限られた営巣地であるためです。但し、その数は少なく、また人の踏み跡も多く子育ては難しいようです。その貴重なエリアにこちらの鳥が群れでいましたが、どうも識別できません。姿はクロツグミ(Japanese Thrush)のメスに見えるのですが、クロツグミは主に夏鳥ですので、今ここにいるのはおかしいですよね。



水面にも上空にも数多く見られたのは、大変可愛らしいユリカモメ(Black-headed Gull)。言わずと知れた東京都の鳥です。夏は頭全体が黒いのですが、この時期は真っ白です。



何故だか、みんな和やかで楽しそうでした。



広い広い東京湾上には、点々と水面に浮かぶカモ達がいます。



少し気合いの入った表情はホシハジロ(Common Pochard)。暫くは頭を背中の羽毛に突っ込み水面で寝ていましたが、ようやく活動開始したところを撮影。



くちばしの水色が何とも言えない、こちらはヒドリガモ(Eurasian Wigeon)です。淡水域からこのような浅い海まで、広い範囲で越冬します。(千葉の冬はいいよね。)



ウォッチングも後半になり、いよいよ期待していた鳥が出ました。イソヒヨドリ(Blue Rock Thrush)のメスが、私を導くかのように海に突き出た桟橋に沿って移動していきます。少し飛んでは立ち止まり、遠く海を眺め佇みます。



首を引っ込め体を丸くしています。



満足して自転車に跨り帰宅の途へ・・。漕ぎ出して間もなくオナガ(Azure-winged Magpie)の群れが目の前に登場しました。その数ざっと20くらい居たのでは。どうやら人が置いていった猫の餌を狙っていたようです。きれいな鳥です。



見られる鳥の種類と数が豊富で大変楽しいフィールドです。再発見の地元フィールドでした。残念なのは実にゴミが多いこと。テトラポットの間など見るに堪えない状況です。それから、ウォッチングの時期は初夏になりますが、市の鳥でもあるコアジサシも観察していきたいです。


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