水辺の生物の観察と言うのは大変面白いものです。子供の頃、私にとっては川や池・沼が最高の遊び場でした。ただ、伯母の居た木更津近くの海岸で毎年潮干狩りをする機会がありましたので、干潟の生物というのはとても馴染み深い。
そんなことが影響するのか、潮溜まりの観察や海でのスノーケリングには大変関心があります。どこか遠い南の島に行かなくとも、房総半島の南端にそんな場所がありました。沖ノ島北岸の風景です。
岩場には、下のような潮溜まりが一杯!小さな子供が小さな生物を探すのに、これほど適当な環境は無いですね。まるで、天然の水槽。
その天然の水槽を良くのぞみ込めば・・・、小さな魚が!アゴハゼです。
これはフナムシ。この御仁、本当にどこでも見かけますよ。役割はダンゴムシと同じ分解者、海岸沿いの掃除屋さんです。
今回同行してくれた自然観察の同僚です。小学5年生。必死に探す、探す。
もちろん、カニもたくさんいます。これは、恐らくヒライソガニ。観察図鑑との睨めっこによりますと。
今回はスノーケリングも大いに楽しみました。水中写真はありませんが、私のフィールドノートによれば、カゴカキダイ、ソラスズメダイ、オヤビッチャ、ニシキベラが見られました。いずれも10センチ前後の可愛い魚達。南の島を思い起こさせるような綺麗な模様でした。
暑い日の海辺の遊びは結構疲れます。お昼頃には荷物をまとめ沖ノ島を去りました。帰りがけに目に付いたのは、このスカシユリ。ユリといえば山沿いのイメージでしたが、これもまた良し。
海辺、磯辺、岩場の生物の多様性は抜群です。海水浴やスノーケリングと組み合わせれば、子供達にとっては、山や雑木林でのカブトムシ採りに匹敵する最高の夏の楽しみ方だと思います。