ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

谷津干潟 Yatsuhigata (Yatsu Tidal Flat), Chiba, September 27, 2020

2020年09月27日 | 日記
今日たまたま訪れた谷津干潟で、約半年ぶりの野鳥の会による観察会が開かれていました。もちろん、合流させて頂きました。たくさんの目があった方がより多くの鳥が見つけられますから。

まずはサギ類をウォッチング。これはダイサギ(Great Egret)とコサギ(Little Egret)。



続いての異種ペア写真は、ダイサギとアオサギ(Grey Heron)。



このアオサギを少し追いかけました。まずは捨てられた自転車の上で羽繕い。(ここに自転車があってはいけない!)



お腹が空いたのか、ハンティングの体勢に。この首を傾げた感じが真剣モードか。



ザブンッ!そして見事小魚をキャッチ。



おそらく犠牲者はこちらのボラ(Mullet)の幼魚。干潟中に無数に群れていました。



この日は期待していたシギ・チドリ類が少なく、観察会の参加者からは残念だと声が聞かれました。何やら東京湾から泥の流入が少なく、ゴカイ等の餌が減ったからではないかとのこと。少し干潟の環境が変化してきたか。

このような状況で、イソシギは1羽見たのみ。そして、その後遥か遠く沖合いに冬毛になったダイゼン(Grey Plover)を見つけました。こちらも1羽のみ!



どうしたラムサール条約登録地、谷津干潟!鳥が少ないぞ!



その後野鳥の会の皆さんから離れ一人で干潟を一周。追加的に、カルガモ(Spot-billed Duck)、カイツブリ(Little Grebe)、カワウ(Great Cormorant)、ウミネコ(Black-tailed Gull)が見られました。



やや残念な思いをしながら帰途に向かい駐車場に。まさに車を発進しようとしたところ、駐車場脇のちょっとした木々の間に、シジュウカラ(Great Tit)、ヤマガラ(Varied Tit)、メジロ(Japanese White-eye)の混群がいました。そんなにがっかりせず、また谷津干潟に来てよ、と言わんばかりに登場してくれた気がしました。



那須塩原市百村・深山ダム, Momura & Miyama Dam area of Nasu-shiobara, September 21, 2020

2020年09月22日 | 日記
北那須の師匠に我儘を言いまして、「コア」な地域へのウォッチングに連れて行って頂きました。(有難うございました!)

師匠自らの運転で4時間もお相手頂きました。愛車Jimnyが悪路の林道をぐいぐい進みます。



この時期のウォッチングは森の恵みを目当てに進みました。林道の路面に落ちた山栗を見つけては車を停め、じっくり観察。



よく見ると山栗は食べられているようです。さて、誰が・・?



師匠が直ぐそばで決定的な証拠を見つけました。どうやら、ニホンザル(Japanese Macaque)の落し物のようです。



栗のつぎはヤマブドウ。目が慣れてくると木に絡まった蔦が多く、中には実をつけているものもあります。ツキノワグマ(Asian Black Bear)などの大好物。遠景でも大きな蔦が見られます。



こんな実ですよ。焼酎に漬ければ美味しいお酒にもなるそうです。



ヤマブドウの近辺で動物のフィールドサインは見つけられませんでした。残念!

その次に師匠が教えてくれたのはブナの実。この辺りも標高が上がってくるとブナの木が出てきます。



路面に落ちたブナの実をじっくり観察。そして口に含んでみました!蕎麦の実のような形と大きさですが、全くの無味・無臭。脂気も食感も無く、これがクマの越冬前の重要な食糧なのかと不思議に思いました。



山栗、ヤマブドウ、ブナと秋のウォッチングの重要なポイントを勉強しました。

さて、この日は期待していたツキノワグマもニホンカモシカ(Japanse Serow)も出てきてくれません・・。でも、道路際のガードレール下にニホンザルが二匹登場しました。この写真はかなり厳しいですが。



深山ダムに向かう途中で師匠が車を停めてくれました。今度は何だろうと思っていると、橋の下の清流を見下ろします。すると、何とも優雅なヤマメの泳ぐ姿が見られました!そしてその水の美しさ!



さすが清流の女王。少し体をひねった時の魚体の側面の模様の美しさ。この辺りは前日より長い禁漁期間に入りました。これらの魚が安心して過ごせる時期となりました。



この日はケモノたちの気配がプンプンする一方、なかなか姿が見られませんでした。まあ、そもそもケモノ達は簡単に見られるものではありません。それでも、今出てもおかしくないと常にアラート状態にさせられました。事実、ここには「いる」のです。





野生を感じるこんなワイルドな環境があるということの豊かさ。いつまでも大切にしていきたいものです。

千葉・花見川(瑞穂橋付近) Hanamigawa River, Chiba, September 13, 2020

2020年09月13日 | 日記
週末も何かと雑事があり、最近は本格的な自然観察が出来ていません。こんな時にはと、自宅から最も近い花見川・瑞穂橋付近で30分間に限ったウォッチングでした。



早速ですが川の対岸にアオサギ(Grey Heron)を見つけました。そしてこの姿勢!いつ魚を捕まえるかと暫く見ていましたが、その後小休止となりました。



川沿いは草木が繁茂。川への視界が遮られる所もあるぐらいです。この木が多くあり、小さな実がなっています。何と言う名前の木でしょうか。



川面には実に多くの魚の群れが、綺麗な「紋様」を見せてくれます。これだけで10枚ぐらい写真を撮ってしまいましたが、2枚だけご紹介します。モネの絵のようとも、何か意味があるのか哲学的にも・・思えませんか。





水面を更に広く見渡しますと、遠くに留鳥のカルガモ(Spot-billed Duck)がペアでいました。右がご主人。



そして川岸の足元には、クズの群生。そして意外と?美しい花がたくさん咲いています。



再び川面に目を転じると、対岸近くの水面ギリギリを凄いスピードで飛んでいく小さな鳥が!



イソシギ(Common Sandpiper)でしょう。今年1月のウォッチングでも目にした鳥です。そして直ぐに着岸しました。



30分間限定なので時間がありません(次の予定が・・)。川沿いの遊歩道を離れ新しい住宅街に向かいます。ここは最近まで一面の田んぼだったところ。



まだ緑が残るところもあります。そこには、スズメ(Eurasian Tree Sparrow)の大群がいました。







新しい住民の方々には、是非、間近の花見川の自然を大いに感じ楽しんでほしいと思いました。