ポトマック自然観察日記

アメリカ東部の自然紹介をきかっけに、日本や世界の自然観察を共有。

Huntley Meadows

2012年12月16日 | 日記
アメリカに戻って初めてのワシントン野鳥の会の活動です。ホームグランドのHuntley Meadowsに、計7名が集合。いつものウェットランドに向かう途上のトレイルで、いろいろと観察ができました。会員が調査している切り株によれば、樹齢約40年。我々と同じ世代を生きてきた木が倒れ、トレイルからどかすために切られているのを見るのは少し寂しい思いです。木の上で休息中のリスを観察しつつ、開けたウェットランドの景色が見えてきます。



ボードウォークの入り口付近から色々なものが目に飛び込んできました。最初の3枚はビーバーの仕業。最後の足跡はアライグマ(Racoon)だと思われます。夜行性の彼らの活発な活動が想像されますね。ここはビーバーの作業内容や気象条件で水量や水の流れが改変され、その結果の新たな生態系により、多くの動植物が影響をうける、そんなダイナミックな場所なのです。



鳥の方も小鳥類を中心に多数が観察されました。観察されたのは計19種。期待されたカモ類は、中心部の池の部分の水量が減少しているせいでしょうか、こちらの方は残念、たった2種のみでした。Canada Gooseは飛翔している所も地上でエサをとっている所も見られました。夏の間はあれだけ「ギャーギャー」とうるさかったRed-winged Blackbirdも冬の間は静かにしています。Northern Mockingbirdも何だか佇んでいるよう。鳥の世界も冬ですね。



池の中心部にはマガモの群れとそれに混じったGreen-winged Tealを観ます。それからいつもの展望台目指して森を歩くと、Hairy Woodpeckerが地上付近で活発に動いていました。木から降りるのですね。帰りのボードウォークでは死んだSnapping Turtleがいたり、恐らく放棄されたビーバーの巣があったり、あの賑やかな夏から冬への変遷を感じるではないですか。最後に、いつものようにビジターセンターに立ち寄ります。冬の間は11時からオープンしますが、ここはお勧めです。展示も充実していますし、お子さん達は楽しめそう。また冷えた体を一旦暖められます。私は、ここでは必ず古本コーナーに行っては、いまや新たな趣味になりつつあるネイチャー・ライティングの古本を物色します。アメリカって、かなり昔から自然に関する本が多く出版されていたのが良く分かりますよ。

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陣馬山ハイク

2012年12月10日 | 日記
時期が相前後してしまいますが、この12カ月の日本滞在では色々な所に行きました。改めて日本の自然の美しさに感心しました。9月上旬の職場の仲間数名と行った陣馬山でも、関東近辺の里山環境の美しさを思い出せる貴重なハイクとなりました。ここはJR高尾駅からバスに乗って終点にある登山口を起点にした北側のコース。杉木立の中をぐんぐん登ります。4枚目の写真にある花は何という名前なのでしょう。とっても華麗です。



途中の小休止したところではリスが見られました!私の長い自然ウォッチング人生でも、ホンドリスを観察したのはこれが3回目。これまでは、バードウォッチングに行った山中湖の別荘街で電線を渡る姿と、軽井沢で友人の別荘宅に泊まった翌朝にリビングから見たことがありました。今回は残念ながら写真は撮れませんでした。替わりにと言ってはなんですが、花を眺めながら登って行くと、あっという間に頂上に。1時間半位の登りでしたでしょうか。花の名前や生態に詳しくなるともっと楽しいのでしょうけど。



山頂には4軒程飲食店があるのですね。デッキからの眺めが良さそうなその一つの店に入ると、昼間っからしかも山頂で一杯やっている2名の男性と合流、賑やかな昼食となりました(いろいろご馳走になり有難うございました)。その後彼らに教わった通り、「和田」の集落を目指し山を下りました。下りたその和田集落は、もちろん初めて訪れたわけですが、どことなく懐かしい、知り合いのおばさんが出てきそうな、そんなところだったのです。山の斜面を切り開き農業を行っているようですが、お茶畑が目立つのは面白かったですね。柿の木にネットと沢山の空き缶がぶら下げられているのは、きっとクマよけでしょう。



私は山歩きが大好きですが、とかく日本百名山やその他の高山に目を奪われがちなところ、関東近辺の低山ハイク・里山ハイク、なかなかのものだなあと心の底から思った次第です。同行したフィリピン人やフランス人たちはどんな感慨をもったのだろう、今度聞いてみなければと今は考えています。なお、今回は写真はそのフィリピン人の友人の作。なかなかの腕前です。

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Dyke Marsh

2012年12月09日 | 日記
1年間の東京への長期出張を終え、ポトマック近辺で自然観察再開です。まずはワシントンDC近辺でも奇跡的に保護運動の結果環境が守られ、バードウォッチングの場所として人気の高いダイク・マーシュを歩いてきました。近辺の経済発展の結果多くの川砂利が採掘されたり環境の激変する中、本来の河岸環境を残しているようです。



本来この時期は越冬中のカモ類が見られるはずですが、この日は何故だか全くいませんでした!きっと風が強かったり、もっと気温が下がった時に、この静かな入り江の多い環境に戻ってきて羽を休めるのでしょう。トレイルの最後まで行くと、足元にGreat Blue Heronが佇んでいました。まあ実際は佇むというより魚を探していたのでしょうけども。杭の上には、Cormorant(ウ)がくつろいでいます。でもお腹が大きいのでカモかな?遠くに目を転じると小さな島がありまして木が密集しています。それらの中に大きな鳥の巣が見えますが、持ち主の姿はありません。周囲の環境や普段居るはずの鳥の種類を考えると、恐らくOsprey(ミサゴ)でしょう。ここではラッキーであれば、Bald Eagleも見られるそうです。



ひとしきり川岸からのウォッチングを終え、駐車場に向かいました。そのトレイルでの紅葉が素晴らしいです。ここは足元も良くDCから大変近いですから、小さなお子さんを連れての散歩道に適当です。そのあとは、車で3分のアレキサンドリアに出て、地元の生ガキ等シーフード料理でランチ、そのあと古い街並みを眺めながらソフトクリームでも楽しめば(ここはおいしい店が多い)、キッズ・フレンドリーな楽しい半日が過ごせます。この日も我が家は実際にそうしました!

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